EP5 マックスの宝探し③
主要キャラの中でも、未登場の重要なキャラが2人います。
今回は、そのうちに一人の登場編です。
男性陣による、データーの解析、エロDND鑑賞会は1晩続いた。
スロー再生のため、時間がかかる。
あの部屋、大丈夫かよ。
部屋を覗いたマリアは・・・
「家具類は全部取り替えます。絨毯も壁紙も、今あるものは、すべて焼却処分です。消毒もします」
・・・と言う。いろいろ想像したくない。
一方、ギム。女性陣の評価が、天龍の如く、天高く跳ね上がる。
「ギム様、このお酒をご賞味ください」
「ギム、お酌してあげるね」
「ギム~~~頭から酒かけれやるかぁ~」
酒を飲んでいるだけで、周りに女性陣が集まってきていた。
男性陣のお仕事が終わった。部屋から出てくる。
「これがマックス様のメッセージの文字です」
ギャリソンから、書き出された紙を受け取る。
平仮名、漢字が無秩序に書かれていた。
「リアちゃんいいかな?」
解析型のギア族、リアちゃん。情報解析に特化している。
「はい。では解析を開始します」
答えは、わずか数秒で出る。
「マックス様の声で再生します」
リアちゃんは、マックスの声で、解析した文を読み上げる。
「雪姫、どうだ俺のコレクションは?彼氏が出来た時の勉強に成っただろう」
死ね、死んでしまえ!って、もう死んでるか。
「妻がお前に残したいものがあるって言うからな、このメッセージを残した」
そんな大事なメッセージを、何処に残してくれてるんだよ。
「その鍵は、ギャリソンでも分からない場所の鍵だ。探せ、俺との出会いを思い出してな」
ギャリソンはマックスの館や、このギルドの建物の管理をしている。
ギャリソンが知らないとなると・・・。
「このDVDは、俺からの遺産と言う事で、分配していいぞ。欲しい奴にやるからな」
いらねーーーよ。
「雪姫、探し出せ。妻の想いがそこにある。
追伸、俺からも、どでかいプレゼントがあるぞ。気に入るはずだ」
白姫さんの想い・・。絶対探す!探し出して見せる。
「以上です」
リアちゃんは、元の声に戻った。
答えは分かっている。
この世界に来て、トリプルヘッドウルフ、と言う狼に襲われていた私。
助けてくれたのがマックスだ。気を失った私は、山小屋で目を覚ました。
間違いない。『出会いを思い出せ』というメッセージから、答えは山小屋だ。
私たちは、ゲートで山小屋へ来た。
「この山小屋は、わたくしの管理下にはございませんでしたね」
ギャリソンが管理していない場所。
「私とマック様、それとブルック様以外は、来ない所でした」
ブルック?アーロン君の付き人だよね。
クマの獣人だと聞いていた。
山小屋の中
「この中で、鍵のある場所を探すの」
全員がカギ穴探しを始めた。山小屋は広くはない。すぐに見つかるはずだ。
・・見つからない。
たぶん、山小屋は間違いないだろう。と、いう事は、鍵穴は隠されている。何かの後ろや、ギミック。
ギミックでも複雑なものではない。ツボを動かすと開く隠し扉的な、簡単なもののはずだ。
マックスのメッセージに、ヒントがなかったことから、探し方を変えれば、難しくはないと考えた。
見つけた!!
床だ。廊下の床の羽目板がずれる。見つけたのは、家事が得意なクレアちゃんだ。
羽目板をずらすと、鍵穴がある。
差し込んで回した。
横の壁がどんでん返しに成り、奥には隠し部屋があった。
窓のない、4畳半程度の狭い部屋、でも綺麗に片づけてある。
三面鏡。テーブルと火鉢。祭壇。壁にはマックスの写真が飾られている。
凄く柔らかい感じの匂いが漂っていた。
全員は入れない。私とマリア、アーロン君とギムで中へ入る。
何か懐かしい感じのする部屋。丸いテーブルの上に、箱が2つ。白く長い箱は結構大きい。その半分ぐらいの箱の上に手紙。
手紙には「雪姫へ」と書かれていた。
これが、白姫さんからの贈り物だ。
手紙を開ける。
「辿り着いたな。簡単だったろう。この箱が、白姫がお前に送りたい、と言った物だ。中には手紙も入っている。皆にも着て見せてやれ。
ギム、マリア、アーロン、そこに居るな?雪姫を頼む」
『残せるものは残した』まったく手の込んだことを。
感謝のお礼を言いようが無いじゃないか・・。
私は箱を開けた。2通の手紙「ギルドの皆へ」「雪姫ちゃんへ」
この書き方は白姫さんだ。
箱の中には、真っ白な和服?着物が入っている。
「これは・・・」
ギムが珍しく反応した。
「白姫の着物だ」
ギムは、白姫の着物に手を伸ばす。
が、手は弾かれ、その勢いで、体ごと壁迄吹き飛ばされた。
「ギム!?」
「いててて・・・」
無事なようだ。
「そいつは、一度着るまでは、ギムごときには、触れられんな」
!?
入口にクマ?茶色のクマ。
「ブルック!」
アローン君が叫んだ。この人が、ブルック?
「もう良くなったのね」
「ああ、この通りだ」
ブルックは、腕に力こぶを見せた。
「あんたが雪姫か?マックスや白姫から聞いてるぜ」
雰囲気はマックスと似ている。
怖そうな顔つきだが、優しい目をしている。
「うん。ブルックさんだよね。私も聞いてるよ」
差し出された手を握・・れない。大きすぎる。
ブルックは、私の手を、手の平で包み込み握った。肉球がある。
「これは白姫の勝負衣装だ。あいつの魔力が織り込まれてるから、だれでも触れられるものではない」
ギムの方を見る。不用意に触るとああなる・・と言った顔だ。
ギムは手持ちの瓢箪から酒を飲み、参ったと言った感じで、手を振っていた。
ブルックは私の横に来ると「ちょっといいか?」と言い、私の髪の先端を優しく着物に上に乗せる。
髪の毛が・・・消えた。
いや、着物の色に吸い込まれたんだ。同じ色だから?
「馴染んでやがる」
ブルックは、驚きの顔だ。
「雪姫、これを羽織ってみろ」
ブルックは着物を指さす。
「吹っ飛ばされない?」
ブルックは首を傾け、肩をクィと持ち上げて笑う。
大きな着物。私は箱から着物を出した。下にも、もう一着ある。
「こいつ打掛だ。着物の上から羽織る着物だ」
コートみたない感じか?
私は、その着物を言われたように、服の上から羽織った。
丈が長い・・・。
「打掛は、裾を引きずる着物だ。魔法が掛かっているから、絶対に汚れたりしない。気にするな」
ほぉ~時代劇の「大奥」で見たアレか?
「下にある着物は『色無地』だ。紋が5つ入った格式の高い着物だ。見てみろ」
私は下の着物を広げる。
後ろ襟の下、左右の袖の後ろ、左右の胸の上。全部で5か所に、白抜きの花が描かれていた。花びらが4枚・・この花は?
「その花は『山法師』と言う花でな、白姫の紋だ。その紋の一つ一つに、強力な魔法が秘められている」
真っ白な着物が2着。もう一つの箱には、帯や小物。
これが白姫さんが、私に渡したかった物。
「これがお前の戦闘服だ。白姫の想いがお前を守り、敵を断つ」
マックスの扱いに関しては相当考えました。死なせて良いのか?
そこで考えたのが、代わりになるキャラ。
ブルックが、マックスの代わりとなり、雪姫のフォローをする、でした。
付き人ですが、ギルドの長も張れる頼りになるキャラです。
明日から、毎朝8:00台の更新に戻ります。




