3話
俺には彼女がいる。否、いた。
誰がみても可愛いと言える顔立ち
性格もスタイルも悪く無く、最高
だけど、他の男と遊びに行くことが多かった
そして、他の男と夜を共にすることもあった
俺にはそれが許せなかった。
付き合って何度目かの俺の誕生日の日
向こうから時間、場所の指定をしたくせに
彼女は現れなかった
電話をすると、急用が入っちゃって。と
後ろから聞こえるCLUB独特の音に呆れ
もう別れようといい、電話を切った
そのまま、何処にも行く気にもなれず
仕事場へ戻った。
ただ何をするという訳ではなかったが
ただ何となく、仕事場へ行って
何かしようと思った。
仕事場は既に暗く、いるのは警備員ぐらい。
軽く挨拶をし中に入る
すると一部屋だけ明かりがついていた
そこには書類に囲まれ、頭を抱えているヌナが
ヌナは仕事場でいつも怒られていて、
謝っている姿しか見たことがなかった
でも、人一倍仕事をこなしている
そんな人と知っていたが、こんな遅くまでとは
思わず、こんばんは。と声をかけた
ヌナはすごくビックリして
片側の書類をぶちまけた
そして、俺にまで
すいませんと謝ってきた。
私一人だけと思ってて、本当すいません。と
驚かせてしまったのは俺の方なのに
ヌナはひたすら謝り続けた
書類を集め終わってから、俺の顔をみて
あ!と大きな声をだした。
今日、誕生日では?と急に小さくなる声に
彼女にすっぽかされて。と笑うとヌナは
何で笑うんですか。せっかくの誕生日なのに
なにも、ありませんが。と
机の中からチョコレートを出して
私からのプレゼントです。と笑ってくれた
その時から俺はヌナに恋をした。




