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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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帰ってこない二人

あの二人、冷のこと見つけたんだ。

けど何であのピンクの子だけ?

白髪と妹ちゃんは?

今だけどっか行ってんのかな〜?

でもこの状況見たら冷の妹絶対なんか言うよね。

白髪が何かしたのか?

まあいいや。

帰ったら冷にLINEで聞こーっと。


ーーー


ハル「それにしても、あの二人本当にどこ行ったんだろうね?」


冷「さあ?僕には何とも。」

これは本当に分からない。


ハル「ってかこのタピオカってリナちゃんが食べたいって言い出したんだよね?冷君じゃないしょ?」


冷「そうですね。」


ハル「リナちゃん可哀想だよ〜今度買ってあげないと。」


冷「そこまでしなくても大丈夫ですよ。」

別に星乃さんが悪いわけではない。

宮本さんの行動が全ての原因だ。


ハル「ん〜、でもやっぱリナちゃんに悪いから、今度個人的に誘ってみる!」


冷「わざわざありがとうございます。」


ハル「あ!冷君も来る!?」


冷「いや、僕はもう飲んだので。」

僕が行ったら結局今日と一緒じゃねえか。


ハル「そっか〜じゃあ冷君はまた今度ね!」


冷「あ、はい。」

今度はもうないですが。


ハル「それにしてもあの二人どこ行っちゃったんだろ〜?LINEも15分前から既読にならないし〜」


冷「ほんとどこ行ったんですかね。」

早く家に帰りたいが、流石にリナを置いて行くことは出来ないな。

宮本さんほんと何してんだ?


ハル「ちょっとそこらへん探しに行こっか!」


冷「いや、それはちょっと…」

シンプルに面倒。

そもそもさっきまで2時間立ちっぱなしで足が疲れてるから、動きたくない、座っていたい。

動くなら帰りたい、無駄に歩きたくない。


ハル「え〜冷君行こうよ〜」


冷「二人が戻って来るかもしれないので、ここにいた方が良いと思います。」


ハル「そっか!確かにね〜」


やっぱり単純だ星乃さん。

まあ、一番説得させやすいというか、宮本さんみたいに変に疑われたりしないから、そういった意味では星乃さんは好きだ。

もちろん、可愛いし胸もあるし、油断したら惚れそうになって付き合ってしまいそうだが、そこはちゃんとしてるつもりだ。

恋愛的な感情は抱かない。男の性欲というのも抑える。

どうしても性欲がやばいっていうときは、自分ですれば良いが、僕は自分でやるのはあまり好きではない。

自分でやるのは、彼女やセフレがいない一般男子共、特に女子と全然関わりを持てない奴らがする行為だと勝手に思っている。

かなりの偏見ではあるが。

まあ、そんな性の話はどうでもよくて、今はこの後をどうするかだ。

まさか夏休み初日からこんな展開になりとはなぁ。

隣には星…


ハル「冷君!!!」


冷「えっ…」


ハル「鳴からLINE来たよ!!」


冷「あ、そうですか。」

びっくりしたぁぁ…

急に大声出すから星乃さん。


ハル「うん!それでね〜なんか〜」


冷「はい。」


ハル「二人とももう帰ったって!」


冷「えっ、」


ハル「詳しくは言えないらしいんだけど、鳴がリナちゃんを冷君たちの最寄駅の久木まで送ったって!だからリナちゃんもたぶんもう帰ってると思うだって!」


冷「あ、分かりました。」

おいおいおいおい

まじか。

まあ宮本さんが何も知らせずに帰るっていのは、何となく想像は出来るけど、リナと一緒だったんだぞ?

あのリナが僕と星乃さんが二人きりの状況を黙ってるわけにはいかないはずなんだけど。

宮本さん、リナに何したんだ?

まあ帰ったら分かることなんだけど。


ハル「ってか鳴たち帰っちゃったのか〜、え〜どうしよ〜冷君〜」


冷「そうですね。じゃあ僕たちも帰りましょうか。」


ハル「え?冷君も帰っちゃうの〜?」


冷「そうですね。」


ハル「ん〜そっか〜」


おいおい。

何でちょっと落ち込むんだよ。

確かに好きな人といれる時間が終わっちゃうし、その好きな人が帰りたいって言ってるから落ち込んだ表情を見せるのは分かるけど、

でもここでまた星乃さんとの距離を縮めると危ないんですよ。


ハル「ん〜じゃあ帰ろっか!けど途中まで一緒に行っても良い?方向同じだから。」


冷「良いですよ。」

まあ、途中まで一緒の電車に乗ることは許そう。

電車での距離の取り方は今までの経験を活かせば問題ない。

しかし、星乃さんって時に積極的だったり、急に照れたり、よくわからない。

まあ、そこも含めて可愛いから余計に困るんだけど。


一緒に電車に乗り、星乃さんが降りる時和駅で解散。

特に何事もなく僕は家に帰ることが出来た。


冷「ただいまー」


母「冷、おかえり〜」


あれ、リナがいない。

いつもなら、僕が「ただいま」の声と同時に玄関に飛び出て来るはずだが、、、あれ?

冷「あれ、リナは?」


母「リナなら帰って来てからずっと部屋にいるわよ。」


冷「そうなんだ。寝てるの?」


母「さあ?見てこれば?」


冷「いや、特に用があるわけじゃないし。」

リナ寝てるのか?

いうて、僕といたときはそんな疲れることはしてないしなぁ。

マック行って、プリクラ撮って、1時間タピオカに並んだだけ。

その後宮本さんと何をしたかは知らないけど。

まあ今はいいや。

どうせ後で部屋から出てくるしょ。


ブー(LINEの通知音)


ん?リナか?


江藤朱里:写真を1件送信しました。


ん?朱里?

それに写真?

何だ?



えっ、、、、


おいおいおいおい

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