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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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星乃さんと二人きりタピオカ

その後、特に会話もなく、沈黙のまま、僕と星乃さんはタピオカを買うために並んだ。

一般の大してモテない男子ならこの可愛い子が隣にいる状況で、気を使い、気まずくならないように必死で会話したり、話題を考えたりするだろう。

クラストップの可愛さを争う女の子と一緒にタピオカを並ぶという夢のような状況で、下手に気まずくなったり、相手に退屈な思いをさせては、これからの恋人への進展チャンスを台無しにするようなことになる。

まあ、そんな一般男子にそもそもチャンスなんて来ないし、来たとしても進展なんて無理だが。

僕レベルにならないとね。

それにしても本当に宮本さんはどこまでリナを連れて行ったんだ?

二人からの連絡はないし。

でも多分星乃さんには宮本さんからのLINEは行ってる気がする。

ちょいちょいスマホいじってるし、たまに顔が赤くなる。

可愛い。

やっぱ星乃さん可愛い。

だが、惚れてはいけない。

一定の距離を保たなければ。


宮本鳴:二人きりにさせたからしっかり三上君との仲を縮めなさいよ。

星乃ハル:だからあたしには無理だよ〜

宮本鳴:そうやって無理ばっか言ってたら他の女に取られるわよ。例えばさっき会った江藤さんとかに。

星乃ハル:う〜ん…

宮本鳴:とりあえず今日でかなり仲を縮めて次の花火大会に備えなさい。

星乃ハル:花火大会?

宮本鳴:そう。来週にある花火大会。ちゃんと三上君を誘って行くから、出来たらその時に告白しなさい。

星乃ハル:だから告白とは無理だし、あたしは別に三上君と付き合いたいとかまだ分かんないし…

宮本鳴:はぁ… まあいいわ。とにかく女の子っぽくはしゃぐなり、さりげなくボディータッチするなり、いくらでも方法あるから上手くやりなさい。

星乃ハル:そう言われても…

宮本鳴:本当はハルと三上君の二人で花火大会行ってもらいたいところだけど、ハルに三上君を誘うのは無理だから、今回は私が誘って一緒に行って、その場の雰囲気で私が身を引くわ。

星乃ハル:本当にそこまでしなくていいってば〜

宮本鳴:ハルのためよ。

星乃ハル:けど三上君は誰とも付き合う気はないって言ってるし〜

宮本鳴:そんなの嘘かもしれないわ。それにもし他の女が彼に告白して付き合ったら、絶対後悔するわよ。

星乃ハル:そうかな〜?

宮本鳴:まあそうなったら私が許さないけど。下手したら殺す。

星乃ハル:それはなんか想像つく(笑)ってかやりすぎ。

宮本鳴:じゃあそろそろLINEしてないで、三上君と喋ったりしなさい。じゃあね。

星乃ハル:分かったけど…


って言われてもなぁ…

普段なら何も考えずに喋れるけど、意識しちゃったらどう話せば良いんだろ…

う〜ん…

ん〜…

……


店員「お客様?」


店員「すみません。お客様?」


店員「すみません。次でお待ちのそこのお客様!」


え?

ハル「あっ、私ですか!?」


店員「はい。こちらでご注文承ります。」


ハル「すみません!ぼーっとしてて!」

普通にぼーっとしてた(笑)

あれ?ってか冷君は?

どこだ?

あ、

ハル「あれ?冷君もう注文したの〜?」


冷「はい。」


ハル「全然気づかなかった!店員さんに呼ばれた時言ってよ〜!」


冷「すみません。」

呼んでも良かったが、なんかLINEした後にしばらくぼーっとしてて、呼ぶのが面倒だった。


ハル「次はお願い!」


冷「はい。」


ハル「ってか冷君は何にしたの〜?」


冷「タピオカミルクティーです。」


ハル「普通じゃん!笑 じゃああたしはね〜どうしよっかな〜?」


店員「お決まりでしょうか?」


ハル「えーっとじゃあ、キャラメルタピオカミルクティーをください!」


店員「かしこまりました。以上でよろしかったですか?」


ハル「大丈夫です!」


店員「お値段700円です。」


キャラメルタピオカミルクティーも美味しそうだな。

けどこの普通のタピオカミルクティーもなかなか美味しい。

それと普通で悪かったな。

2時間並んでこの美味しさ。まあ許せる範囲ではあるが、もう二度と来ることはないだろう。

ちなみに、こういうのって女の子が買うのを待つっていうのが常識というかセオリーだが、そこで待っててくれたと勘違いされて変に好感度が上がるのは嫌。

なので待たずに先に飲む。


そして星乃さんも買って、駅前の広場にあるベンチに二人で座って飲んだ。

側から見たらただのタピオカを飲んでるカップルだな。

ってかすぐそこにマックがあるんだが…

これ、もし朱里がまだ働いてて見られたらなんか厄介かも。

いうて朱里は別になんとも思わないか。

渚とかだったら一番厄介かも。


ハル「冷君!ここのタピオカ美味しいね!」


冷「そうですね。」

ここのって…

タピオカはどこの店でもそんな大して変わらないだろ。


ハル「ね!三上君の一口くれない!?」


冷「え?」


ハル「あ!ごめん!間接キスになっちゃうね(笑)今のなし!」


冷「あ、はい。」

いやいやいやいや

急に焦ったー

並んでる時は恥ずかしがってすごい大人しくて顔赤かったのに、

タピオカ食べた瞬間、いつもの星乃さんに戻ったというか、めっちゃ元気というか、、、

しかも「一口くれない」って…

危ない危ない。

間接キスするとこだった…

でも本音は間接キスなんかより濃厚なキス。

なんちゃって。

そのうち殺されるぞ僕。





え?何であの子が冷と二人きりでいるの?

ってか妹ちゃんと白髪はどこ?

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