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8話 パーティー

???Side



ふぅ・・・あいつらしつこ過ぎるだろ・・・・おとなしく主の方の手伝いでもしてれば良いものを・・・・わざわざ邪魔しに来るなよ


さて、本当にこの街に居るんだろうか?

ロンティの占いを信じてないわけじゃないけど・・・・・

あの婆さん適中率低いんだよな~・・・・・


他の候補者が見つけられない事を祈るしかないかな・・・






タクトSide



若干後悔中


何故かって?

日本刀を手に入れて心から喜んだ。これは良いんだ、日本人として正しい反応だ・・・・けどそれを見たサクヤが

「では次は防具を買いに行きましょう!!」

防具は本気で要らないんだ・・・・

だってそうだろ?こっちはすでに神様印の最強ローブを入手済みだぞ?これ以上の代物があるはずが無い


「なぁ、武器は今まで持ってなかったから良いとして。防具はすでにローブがあるから要らないんだけど・・・」

「駄目です!そんな布は防具と言いません!」

だってよ神様

「けど俺のスタイルは走って戦うスタイルで「着きましたよ」・・そうですか・・・」


ギィ・・

「おういらっしゃい」

「この人の防具を買いに来ました」

「いえいりません・・・」

「要らないって、兄ちゃん・・・これから魔物なり盗賊なりと戦ってくんだろ?」

「まぁそうですが、軽くて動きやすいので自分はこのままでも良いと思ってるんです」

「それなら家にも、軽くて動きやすい防具は売ってるぞ? 魔物の攻撃を食らったとしよう。そんな装備で大丈夫か?」

「大丈夫だ、問題ない」

「問題ありですよ! 死んじゃいますよ!」

ですよね~



「こっちのはどうだ、手足の動きを邪魔しないし、軽いぞ?」

「いやその素材ならローブとあまり変わらないんじゃ?」

「・・・・・」


「こっちはどうですか?」

「うん、すごく重そうだね」

「うぅぅ~…」

だめだこいつら




バタンッ

「すいませんちょっと奥をお借りします」

「ちょ、ちょっと兄ちゃん…」

2人が持ってくる防具にケチつけて買わずにすむ方向に持って行こうと四苦八苦してるところに、一人の青年が飛び込んで来てそのまま店の奥に去って行った


バタンッ

今度は何だ?

「すまんが店主、先ほど男が入って来なかったか?」

「・・・いや、このお客さん以外は誰も」

今度は白いローブを着た3人組が入って来た。

そういえば衛兵さんたちが白いローブの人探してたな~・・・・・・

厄介事?


「・・・・・・そうか、邪魔をしたな」

3人組がそのまま店を出て行く


「おい、もう良いぞ」

店主が店の奥に向かって話す

「ありがとうございます、助かりました」

「いや、困ったときはお互い様ってな。だが何で追っかけられてたんだ?」

お、それは気になる

「えーそれはですね・・・・」


なぜ、止まる?

「あの、どうかしましたか?」

「いえ・・・・・・あっ、そうです、自分はロドックの商人の息子でトマと言います。家は商人なんですが僕は子供の頃から傭兵になるのが夢で家を飛び出してきたんです、先ほどの3人、おそらく親が僕を連れ戻すために雇った傭兵に見つかってしまって追いかけられていたというしだいです」

青年が『これでどうだ』と言わんばかりのドヤ顔で言い放つ

「で、本当は何したんだ?」

店主がたまらず、直球質問

「えっ・・・・いや、あ、あのですから、自分は傭兵になるために家を出た商人の息子ですよ・・・・・・」

・・・・・・嘘が下手すぎる



「まぁ、言いたくないならそれでかまわねぇよ」

「・・・・ありがとうございます」

誰だって秘密の一つ二つ位あるな、さてこの騒動にまぎれて逃走を・・・・

「では、改めてタクトさんの防具を選びましょうか」

覚えてたよこの人・・・・・・



結局その後、何故かトマも交えて俺の防具選びが行われ。上からローブが着れるように軽くて動きやすく、あまりごつく無い皮の鎧を購入した

知ってたか?この世界の皮の鎧って魔物の皮で出来ていて、鉄の鎧より性能が良いんだぜ?


「タクトさんって傭兵なんですか?」

買い物も終わり、店をでたところでトマが話しかけてきた

「ああ、そうだけど?」

「そうなんですか。じゃぁ、ギグスの森の狼とゴブリンを大量に狩って、登録した次の日にDランクになったって言う傭兵をご存知ですか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

答えちゃ駄目だこれは何かの罠だ

「私も聞いた事あります、ちょうどタクトさんがギルドに登録しに行った次の日でしたよね?」

ふぅ・・・・


「えっ!じゃぁタクトさんが、その黒ローブの魔術師ですか!?そういえばさっきもローブがローブがって言ってましたね」

「・・まぁそうだけど・・・・てか黒ローブの魔術師ってなに?」

「タクトさん知らないんですか?街で噂になってますよ?『黒いローブの魔術師が森で魔物を大量虐殺してる』って、タクトさんの事だったんですか!」

もう噂に・・・・昨日ジルにオークの素材渡し損ねてよかったなー


「お、俺とパーティーを組んで下さい!!」

「は?」

「ですから、俺とパーティーを組んで下さい!!」

・・・・なんだかとてもめんどくさい状況なのでは?

「え~と、何で俺とパーティー組みたいんだ?」

「それは・・・・自分は剣には自身がありますが、魔法はからっきしです、純粋な剣士が一人だとすぐに限界が来ます。ですからタクトさんみたいな優秀な魔術師の方とパーティーが組みたいんです」

確かに、ギルドの酒場でもほとんどの傭兵がパーティを組んでいて

『普通魔術師は一人で戦闘はキツイが前線で人が要れば威力の高い攻撃を使える。剣士は魔術師が居ないと火力不足で魔物を倒すのにとても苦労する』ってことでギルドに入りたての人以外はどこかのパーティーに入るか、新人同士でパーティーを作るかしているらしい

まぁ俺とフェリは規格外だから剣士は別に要らんのだが・・・・

「どうでしょう? 剣士が居たほうがやり易いと思うんですが・・・」

「けど、タクトさんは別に剣士の方が居なくてもゴブリンと狼を倒してるんですよね?」

「そうだな~、悪いんだけど俺はパスで「良いわよ!入りなさい!!」・・・うぇ?」


フェリが居た、後ろに大量の狼とゴブリンの素材と思われる物を入れた籠を運ぶ馬が見えた

「フェリさん、お久しぶりです」

「あら? サクヤじゃない、久しぶり~」

「え~とフェリ今なんて言ったの?」

「パーティーに入って良いって言ったの」

なぜ!?

「あの~タクトさんこちらの妖精さんは?」

「私はフェリよ、タクトの使い魔よ」

「あ、あの自分はトマと言います、剣には自信がありますよろしくお願いします!」

「トマさんよかったですね~♪」


「なぜこうなった」



その後トマとサクヤと別れギルドの宿に戻った

ちなみに、本日フェリが狩って来た魔物の素材の買取お値段しめて100エル


「何のつもりだ?」

「何がよ」

「トマの事だよ、何でパーティーに入れたんだ?」

「ん~・・・・タクト、転生してから神様から連絡って来た?」

「ああ、ローブを貰った日に夢で出てきた」

「そうなの、私も同じような感じで出てきて『タクトにパーティーに入れて欲しいと最初に言った者に極力協力するのだ』って言われたの」

「まじか・・・・」

「私も一応神様の部下じゃない? 命令は聞くしかないのよ・・・」

なるほど、という事はトマはどこかの勢力の関係者?


「パーティーに入れた後の事は何も言われてないんだな?」

「ええ、言われて無いわ」

「じゃぁ・・・・・・力は近くで見られたら隠しきれないからしょうがないとして。トマが協力を仰いで来たら神様の言うとおり、極力・・協力するか」

「そうね、そうしましょう。私も今の自由な生活が気に入ったしね」

ふふふ、渋りまくってやるぜ





トマSide



タクトさんが神の夢で出てきた英雄なのかな? タクトさん良い人そうだし、そうだったら良いんだけどな~

取りあえず、邪魔しの3人に見つからないようにしないと。

けど実際タクトさんが戦ってるところを見ないとなんとも判断できないよな~・・・・・・



たしかギルドの宿屋に泊まってるって言ってたな、明日討伐系の依頼に誘ってみよう

この世界におけるパーティ

普通のパーティは数十人のメンバーが居てその中から幾つかの依頼別に分かれて依頼をこなしていくパターンが多い


タクト達のような少人数のパーティは普段はソロで活動し、難しい依頼の場合に協力するといったパターンが普通です。そしてランクを上げていく間に新たにメンバーが増えていき、上記のパターンにシフトする

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