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3話 傭兵

「い、以外に遠かったな・・・」

「そうですね・・・」

最初に街を見たのは今日のお昼前、しかしその場所からだいぶ時間がかかり、街の門に到着したのは日没寸前だった


「おいフェリ着いたぞ、おきろって」

「ん・・・あと5分・・・・と1時間」

「一生寝てろ」

「それは流石に無理」

やっとおきた


まずは泊まる所の確保かな・・・そういや金持って無いじゃん、どうにかしないと今日も野宿だよ、ガイウスさんたちにこれ以上お世話になるのは申し訳ないしな、などと考えていると

「あ~、そこの馬車止まれ止まれー」

街に入る手前で門番に止められてた


「どうかしましたか?」

「ああちょっとな、最近帝国の間者が出入りしているとの噂があって街の警備を強化しているんだが。まぁその一環で街に出入りする者を調べろって命令なんでちょと協力してもらうよ」

「そうですか、私どもはネールの村から街で鍛冶屋を始めるため引っ越してきた者でガイウスと言います、こっちは娘のサクヤで、あっちの2人は途中で盗賊に襲われたのを助けてもらった恩人です」

「そうか鍛冶屋か! いや~最近街で唯一の鍛冶屋が引っ越しちまって困ってたんだ、助かるな~。そっちの2人もいいぞ、盗賊退治するような奴が間者なわけが無いからな」

「ほう鍛冶屋は家だけですか、それはいい事を聞いた。初めの方は仕事が少ないんじゃ無いかって心配してましたが、大丈夫そうですね」

「ああ、多分街の衛兵の武器など注文するだろうから、しっかり働けよ」

「はい、ありがとうございます・・・・・・・・・はぁー、敬語疲れる」

「忙しくなりそうねお父さん、家に着いたら急いで荷物の整理しなくちゃ」

ガイウスと門番の話を馬車の中で聞いていたサクヤが嬉しそうに言う


それにしても中立の都市にも間者とか来るんだな、思ってたより安全じゃないのかもな・・・いやそれよりまずは宿だ

俺は頭の上にしか聞こえない声で

「フェリ、フェリ」

「ん? どうしたの?」

「フェリお金持ってる?」

「持ってないわよ? それがどうかしたの?」

「そうか~、いや今日の宿どうしようかな~って、今からギルドに行っても、依頼達成するには遅すぎると思うんだ」

「そうね~・・・そうだ!」

そういって後ろにつんである箱のとこに飛んでいった


「どうしたの?」

「ん~とぉ・・・ あっ、あったあった。こんな事もあろうかとこの間の盗賊が落っことしてった剣を2本持って来たんだよね~♪どこかで売れ21日分の宿代にはなるでしょ?」

「おっマジか、フェリナイスだ!」

「どうしましたか?」

「そうだサクヤ、おっちゃん、あなたたちこの剣買い取らない?」

「え? ええ、鍛冶屋と一緒に武器屋もはじめる事にしたから、買い取ります。けど剣なんか持ってたんですか?」

「この前拾った」

「この前って・・・あーなるほど、見せてください」

剣の単価なんか知らないけど宿代になります様にと心の中で祈っておく


「ん~、この剣だったら1本10エルで2本で20エルね」

「20か・・・いやまぁ盗賊がそんな高価なもん持ってるはず無いか」

ぶつぶつ言いながらお金を受け取るフェリ


「着いたぞ! 新しい我が家だ!!」

ガイウスさんが興奮気味に言う

「なかなか立派な家だねおとうさん」

「おう、俺はこれから手続きに行って来るから3人は中で待っといてくれ」

「そうんじゃあおっちゃんの言うことに甘えさせてもらって・・・」

「ああ、ガイウスさんちょっと待ってください、フェリもこっち来て」

フェリの目が『え~もうちょっと居ようよ~』と訴えてくるがそうも行かない、すでにあたりは暗くなって来たが、これからギルドに行って宿を探してと結構忙しい


「自分達はこれからギルドに行こうと思います、ガイウスさん、サクヤ、短い間だったけどありがと」

「え!? もう行っちゃうんですか? もう少しゆっくりして行っても良いんじゃないですか?」

「大丈夫だよどうせ当分はこの街に居るんだから、暇が出来たらまた来るよ」

「そうかい、改めて助けてくれたことを感謝する。また何時でも来いよ!」

「はい!」「おっちゃん、サクヤまたね~♪」

こうして俺たちは2人と別れた



あ・・・ギルドの場所聞くの忘れてた・・・・・今更聞きに戻れねぇよ



運良くあまり時間はとらずギルドにたどり着けた

ギルドがある建物は1階に酒場とギルド、2階には宿屋があり宿屋を探す手間が省けた

「ん? いらっしゃ~い。初めて見る顔ね何か御用かな~?」

中に入ってすぐに受付嬢に話しかけられた


「どうも、え~と傭兵になりたいんですが」

「分かりました~、この書類に名前を書いて下さい」

「はい・・・・・・書きました」

あ・・つい漢字で書いちゃった、まぁ良いかな?


「ん~、見たこと無い字ですねなんて読むんのかな?」

「水野拓斗です、水野が苗字で、拓斗が名前です」

「ミズノ=タクトさんですね分かりました~。あとこの水晶に触ってもらえばOKです~」

漢字の上にこの世界の字でミズノ=タクトと書き足している、まぁ間違いじゃないからいいや。けど水晶をさわるってなに調べられるの?指紋とか?・・・いや魔力か

すると初め透明だった水晶が、一気に真っ赤になった

「おぉ~・・・これは凄い魔力ですね~このタイプの魔力測定器で計測不能なんて、傭兵なんかしなくてもその辺の国が雇ってくれるんじゃないかな?」

「自由気ままに生活したいんですよ」

「そうですか自由ですか~。大切ですよね~♪ 魔力測定不能っと。ところでそっちの妖精さんはお連れさんかな?」

「そうよ、私も傭兵になりたいんだけど「むりですね~」・・なんでよ!!」

フェリが受付嬢に食って掛かる


「妖精は知性・理性も人間並みですが、妖精は魔物でギルドは人間の組織ですから」

まぁ当然といえば当然なのかな?俺この世界の常識とか知らないからわかんないや。

フェリは「そんなの納得できない」と騒いでいる


「あ~待って下さい、ストップストップ~」

「ハァハァ、何!!?」

こわっ

「傭兵は無理ですが、傭兵の使い魔ならなれますよ? まぁその分報酬が増えたりとかはしませんが」

「・・・・しかたないわね、んじゃあそれで」

受付嬢は「分かりました~」と言って同じように名前と魔力の測定をさせた


「おめでとうございます今この時をもって、タクトさんにフェリさんは傭兵とその使い魔になりました~。私はシルディアのギルドの受付嬢のジルです~、これから傭兵についての説明をしますね~。傭兵の仕事は簡単に説明すると~・・・

ギルで依頼を受ける→依頼達成に向けて頑張る→途中で魔物を倒してギルドが買い取ってくれる素材を集める→依頼達成したらギルドに戻る→お金を受け取り次の依頼へ・・・・

ってのを繰り返すだけです~。そうして依頼で稼いだお金がそのままギルドポイントになって、そのポイントが一定以上になるとギルドランクが上がります、そうしたらよりもらえるお金が多い難しい依頼が受けられるようになります~」

「分かったよジル、ところで今受けられる依頼って何かある?」

「ありますよ~? 三つ目狼の討伐ですね。けどまだ2人のライセンス出来てないから~、明日の朝また来てね?」

「分かったよ、宿使いたいんだけど一泊いくら?」

「1泊5エルですよ~」

「ん、じゃあこれで」

「お部屋は2階の係りの者に聞いてください、ではごゆっくり~」



「ふ~、やっと屋内で寝られる」

部屋に入ってすぐにベットに飛び込む、この世界に来てまだ2日目だが内容は元の世界の数週間分の濃さがあった

「私お腹すいたから下でご飯食べようよ~」

「もうちょっとこのまま居させて・・・」

「私先に食べてるから早く来てよね」

「ん~・・・・・zzz」

そのまま俺は眠りについた・・・




「おきてよーもう朝よ」

「・・・・・・・」

がぶっ 首に激痛が走る、全速力で

「イタっ! イタイイタイごめんなさいおきますおきます!!」

「分かればいいのよ♪ ほらほらご飯食べて依頼受けに行くわよ」

ほかの方の小説のようにひとつのセリフに何行も説明なんて出来ないですorz

しょうがないので言葉数で勝負することにしました


※ご指摘ありがとうございます、変更いたしました

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