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第9話「閃光の槍盗賊団、再来」

「どうも、こんにちは。私、閃光の槍盗賊団副団長のグウェイドと申します。こちらに、我が団の団長が来ておりませんか? もしそうなら、速やかに解放してはいただけないでしょうか?」

 そう言い、グウェイドはお辞儀をした。盗賊団の割には、丁寧な物言いだ。

 しかし、周りの団員はそこまで丁寧には感じない。

 それもそうだろう。俺が遭遇したときは着けていなかったが、顔には奇妙な仮面があり、30人のうちの10人ほどは黒いローブを着て、右手には茶色のオーブ、左手には青色のオーブを持っていた。また、異質なオーラを纏っている団員も中にはいるようだ。


 町の門の上から、誰かが矢を撃った。町の兵士の誰かだろうか。その矢は、グウェイドの近くに刺さった。


 「ふむ、そうですか。それがあなた方の返事というわけなのですね。仕方ない・・・・・・皆のものやってしまえ! 祭りの始まりだ!」

 紳士的態度を取っていたグウェイドは、交渉が決裂すると同時に態度を急変させ、他の団員に戦闘準備を命じた。

 「召喚士サモナーは召喚の用意を! 他の団員はいつでも攻めれる準備をしておけ!」

 その命令で黒いローブを着ていた団員達――――――召喚士たちは、両手に持っていたオーブに魔力を込め始めた。


 「メーティス、この戦い、どっちが勝つと思う?」

 「解:私には答えることができません。なぜなら、それは未来予知に匹敵する質問だからです」

 真面目に答えなくていいのに・・・・・・


 「あの魔法使いたちがしているのは何? 召喚しようとしているように見えるんだけど」

 「解:あれは魔法使いではなく、その上位職である召喚士です。召喚士はその名前の通り、召喚をメインに行います。今はその召喚の最中でしょう。召喚できる魔物は、これまでに自分が契約してきた魔物だけです。また、あのオーブのように触媒が必要になってきます。あのオーブは茶色と青色なので、土属性と水属性の魔物の召喚でしょう」

 なるほどね。あれが魔法で、初めて見るのが召喚魔法ね。実際に、魔法のいくつかは使えるし、睡眠魔法「スリープ」も何回も使っている。だけど、メーティスの説明からしてレアなのだろう。上位職しかできないのを考えると、結構幸運なのかもしれない。


 「我が望みに呼応せよ! ゴレーム! リザードマン!」

 召喚士のオーブから魔法陣が出現し、魔物が出現する。

 ゴーレムとリザードマン。普通じゃん・・・・・・

 召喚されたゴーレムは、3メートル強も高さがあり、胸の位置に丸い球体がはめ込まれている。リザードマンは、トカゲの戦士みたいな恰好をしているが、水の槍を装備していることが見てわかる。


 「あのゴーレムとリザードマンの知識を頼む」

 「解:ゴーレムは単純な命令をこなすことしかできない知能の低い魔物ですが、破壊力はとても高いです。弱点は胸のところにある丸い球体です。あれがゴーレムの核になっていて、核に命令と魔力を刻み込むことでゴーレムは動きます。リザードマンは、竜人族の戦士の名称です。言葉は話せませんが、理解はできます。脚が速く、水面を走ることも可能です。あの水の槍ですが、『ウォーターランス』といってリザードマンしか使うことができません」

 「なんでリザードマンしか使えないの? 俺にも作れるよね?」

 「解:ミツヤ様にも作ることは可能です。使うこともできると思います。しかし、リザードマンたちの方が効果は上です。なぜなら、あの槍は水そのものだからです。リザードマンは、その水を操る能力を持っていて切れ味などを増す効果を発生させているのです」

 なるほどね・・・・・・

 要は、この世界には種族専用の武器や装備があって、それを扱えるようになるには時間がかかると。


 メーティスとの会話をしている間に、戦闘は始まっていた。門は破られ、町の中では盗賊団と町の兵士たちが戦っていた。冒険者たちもいるようだが、冒険者たちは門の外でゴーレムやリザードマンと戦っていた。しかし、冒険者たちの装備では全く歯が立たないようだ。1つの町をすでに滅ぼしている盗賊団だ。そう簡単に勝てる相手ではないだろう。戦況は、盗賊団側が優勢である。このままでは、この町も滅ぼされるだろう。



 さて、どうしようか。



 


長くなってすみません!主人公のチート能力はいつ活躍するんでしょうか。私にもわかりません。


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