↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/4

森を抜けよう

先ほど居た池……いや、泉だな。泉がある開けた場所から鬱蒼とした森に入った。

やはりあの開けた場所同様に美しく見える。


「いやぁ驚いたよ、まさかあんな場所に人が居るだなんてね。」


彼はそう私に話しかけた、綺麗な顔を冑で隠し手綱を引いてる姿はまさに理想の騎士その者だ。


「彼処は私のお気に入りの場所でね…考え事や集中したい時はあそこに行くんだ。」


彼のお気に入りね…ふーん(そんなに興味無い)

…あっそうださっき言ってた異世界転移の話を聞かないと


「あのっ…さっき言ってた良く聞く話って…」


そう聞いてみるとすらすらと答えてくれた


「あぁ異世界転移か。ここ100年で異世界から来た、と名乗る人間が増えてきてね、世界中にその存在が確認されているんだ。

聞いたことはあったがここら辺では実際異世界の住人は居ないからね…だから聞いたことはあったんだ。


けど異世界から来た後は一体どうするんだと国際的に問題になってね、衣食住が無くて盗賊になったり野生生物に襲われた後の処理も、身分が証明出来ずに困るからね、


だから各国対策を取り始めてるんだ。一先ずは現れた場所の住人としての手続きをするんだ」


思ってたより教えてくれた。

成る程、私が思ってたより法律がしっかりしてる。


「と言うことは私は今から手続きをしに連れてかれると」


「そうだとも。良かったね、この国は世界で一番平和で良い国だ。」


そう言う彼は顔が分からずとも、嬉しそうだ。

さっき近衛兵?が云々って言ってるし、この国を誇りに思ってるのか…羨ましいなぁそう言うの

オラ創作脳がワクワクしてきたぞ



道は進むにつれて根っこが無くなっていき、平坦になっていった


「さぁ、もう少し帝都も近い。ここまで来れば道も舗装されて歩きやすい」


手を差し出した彼の私は手をとった。

鎧で守られていて冷たくてツルツルしているなぁなんて思った。


舗装されてる道は良く見ると昔のような大きさの違う石を並べてるのではない。レンガが規則正しく並んでいて私が良く見る道と同じだ。文明を感じる



「あまり下ばかり見てると危ない。ほら、見えてきた」


言われて顔を上げた。そこには視界に収まらない程大きな城、建ち並ぶ中世の建築物、ふわふわと飛ぶ乗り物…


…は?乗り物??おいおい幾らなんでもそりぁ無いだろ待て待て


一瞬それは良くあるファンタジー物の城下町だと思ったけど、良く見ると現代と比べて文明のレベルが上がっている物が沢山あった。

さっき言った乗り物…スクーターの様なものがキラキラな排気ガスを流しながら空を飛んでいる。


人々の手にはスマホと似た物を弄ってたり光のディスプレイ?の様な画面をタップしてるのが見える。


「ヒョエ」


畜生ビックリしてどっかの夢の国の犬見たいな声が出たじゃねぇか!


「驚いたかい?うんうん、この国の先進レベルは他と比べても非常に高いからね」


城下町に気を取られていたけど奴さん冑を外している

うわぁ顔が良いなぁ、しかも満面の笑みを私に向けている。

やめろ顔が良いの自覚してるだろ


「そうっすね……ビックリしました……」


そう言えば彼の顔はまるで後光でも射してるのって言われても可笑しくなさそうな笑顔だった。

眩しいぞ!


「いけない、嬉しくてつい忘れかけてたよ。

さぁ行こうか!異世界転移申請の手続きをする場所はお城にあるか

らね、まだ歩くけど日暮れは先だし折角だから色々紹介したい所もあるし


お手を、どうぞ」


はぁ…なんてため息をつきそうだ。

顔が良いのは散々言ったけど、彼はとても優しいし親切だ。

その甘ったるい優しさにどっぷりと浸ってしまいそうになる自分にため息が出てきそう


けど今の私は無力な幼子のそれ。大人しく彼に付いていくしか無いけれど、今だけその私に優しさに甘えてしまおう


そう差し出された手を取り彼に引っ張られながら城下町へと進んでいった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。