序章 0-8.監視 in モニタールーム
現実世界の運営側から見てる回
9月1日 AM00:40
モニタールームで例の大型兵装の監視しつつ、周辺にいるプレーヤーの素性も調査中。
周りのプレーヤーは問題ないけど、大型兵装に搭乗しているプレーヤーは文字化けが激しくレベルやステータスの数値くらいしか判明しなかった。
はっきりと不審者である事が判明はした……でもそれだけ。
処理が重くなっている以外特別変なことはしてないし、データ的な整合性は全く問題はないって言われた。
どうしようかな、これ。
「部長、どうしましょう?」
「今のところ監視してるしかないだろう
博士、どうみます?」
「プレーヤーデータのフォーマットの内、レベルやステータスのような数値情報は問題ないのじゃろ?
このゲームのプレーヤーデータのフォーマットはかなり拡張しても使えるように設計されてるからのう。
そこら辺は後から追加設計でいじれるから今のところ調べようがないところで、文字化けは今ない文字でも使われてたりするのかのう」
「結局の所分からないというところですか……」
「そうなるのう
このゲームを設計した彼にでも聞くしかないな、出てきてくれるといいがあの引きこもり」
「やはりしばらく監視しかなさそうだな。
編くん、とりあえず大型モンスターでもけしかけてみようか」
「とりあえずグリフォンを3体投入してみます。
先輩、グリフォンを送り込むのでよろしく」
『しっかり様子を見とくよ』
そばのオペレーターに問題の地点にグリフォンを送り込んでもらうよう手配したところ、「やばくないですか?」ってしぶられた。
何かあったら課長が責任を取ってくれるよ、うん多分。
離れた場所に出現したグリフォン3体はかなりの高度を保ちつつ、移動を開始。
ある程度近づいたところで周りのプレーヤーが感づいた模様、なかなかしっかりしたプレーヤーだ。
あの大型兵装も動き出した。
???
突然どこかの空間からでかいライフルを取り出してますけど……?
なんですか、あれ?
「先輩、見てますかーーー?」
『見てるけど、何あれ?
アイテムボックじゃないよね?
変なところから何か取り出したけど』
やっぱりそう見えたか……
バシュッッッ
パァァァン
1体のグリフォンの頭が炸裂し、消えた……
??????
ゲームの開発運営についても近未来設定なので著者の多分な妄想が含まれています。
雰囲気をお楽しみ下さい。