第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-40 サイクロプス戦4と野営
ブォォォォォーーーーー
しかし、排熱もそこそこにホバーリングで一気に倒れているサイクロプスの足元に回り込む。
まだ起き上がれないうちにヒートソードで足の腱を切りつける……しかしまだ温度が上がりきらずなかなか切れない。
サイクロプスの振り回す腕を避けながら、アサルトライフルで炸裂弾も撃ち込む。
『ギャアアアァァァ』
ようやく加熱されたヒートソードでさらに足の腱を切りつけ、やっとのことで切断できた。
『グアアァァァ』
これで速く動き回れなくなったはず……しかし、立ち上がれはしないが膝立ちで動き回ろうとし始めた。
太ももにも炸裂弾を撃ち込んでいき、動きを止めることを狙う。
振り回される左腕はシールドバインダーで受けつつヒートソードで切りつけ、こちらも動きを止めることを同時に狙う。
幾度か、炸裂弾を撃ち込み、シールドバインダーで腕を受け止め、それを切りつける、を繰り返し何とか巨大サイクロプスの動きをなんとか止めることに成功した。
『ニンゲンドモヨ、コレデカッタトオモウナヨ、ツギハワレラノカミトモイエルソンザイガチカラヲシメスダロウ……』
「そうか……楽しみにしている」
そのまま頭部に向けパイルバンカーを撃ち込み、巨大サイクロプスは消滅した……
今回は高威力の銃火器を準備しなかったことで、巨大サイクロプスに対してかなりむごい攻撃になってしまった。
対アーマードギア(AG)戦の場合それほど極端に大きい機体がないからいい経験にもなったが、さすがに見た目的にも辛かった。
決着がついたのでディスプ君たちのところに戻ることにした。
脚部関節から軋む音を上げているため、ホバーリングも速度を落としてゆっくり進んだ。
野営地についた頃はだいぶ日が傾き、既に皆が野営の準備を済ませてくれていた。
「お疲れ様っす。ケガはないっすか?」
『散らしきれなかった衝撃を受けたくらい。ちょっと内臓にダメージがあるかもしれない……』
「大丈夫なんすか?とりあえず降りてゆっくりしていてください。
マウさん、助けてあげてください」
『……分かった……』
何とかコクピットから抜け出して、何とかAGから降りて休憩場所まで連れて行ってもらった。
流石にあの衝撃は簡単に抜けなく、体がふらふらとする。
そのまま敷かれていたシートに横になり体を休め、しばらくすると意識を失っていた。
目が覚めると目の前にはアスカさんの顔があった。心配で膝枕をしていてくれたようだ。
「起きましたか……体調はどうですか?」
「……何とか……」
「無理はしないでくださいね。やることはこちらの皆でやっておきますので。
食事まではまだ時間がかかるのでまだこのまま寝ていてください」
「……助かる……」
日が落ち皆が食事を始めた頃、ようやく体を起こせるほどまで回復した。
戦闘について話を始める。
「サイクロプスが通常サイズ5体に巨大サイズ約1.5倍が1体いた」
「巨大サイズっすか?」
「そんなのまでいたんですか?」
「まるで王様気取りだったよ……他の5体が倒れるまで動きもしなかった」
「味方を見殺しっすか……マジに王様か」
「通常の個体はかなり楽勝で倒せたけど、巨大サイクロプスは高威力の武器がなかったから時間がかかった上に、脚部をつかまれて地面に叩きつけられた」
「それで衝撃食らったんですね」
「機体の方は大丈夫なんでしょうか?」
「脚部の駆動系がちょっとやられてて、駆動時にきしむ音がする……メンテにちょっと時間がかかる」
部品交換すればメンテ時間はけずれるけど、パーツにかかる金額が増えるのが問題だ。
ただ、これまでに結構酷使してきてるし、前に交換してから結構経ってるから交換時期ではあるんだけど……どうしようか。
こちらでドロップしたコインとかは向こうの「E.G.G.」では使い物にならないから貯えでどうにかするしかない。
「そういえば、巨大サイクロプスが妙なことを言ってた。」
「妙な事?」
「我らの神みたいなのが力を示すんだって……まぁ次のクエストにとんでもないモンスターが設定されるんだろうけど」
「影さん!そうなんですか?」
「今のところ聞いてないよ?あとドラゴン辺りが出てくるってことじゃないの?」
「それだと当たり前過ぎて意外性がないですよ」
そろそろ最大戦力的なドラゴンのお出ましなのだろうか……
次回予告
サイクロプス戦が終了しモニタールームでもまた大型兵装について調査報告が上がった。
そんな中ナム達一向にべったり引っ付いている影さんが持っている情報について吐かされる事態に……
次回 監視 in モニタールーム7




