第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-34 大型兵装の指導
王様を一騎打ちで倒した次の日、キキョウヤグループの大型兵装担当のプレーヤーの内二人に指導を行うことになった。
1度に全員作業から抜けて指導することは出来ないと言うことなので。
ちなみに王様は死なず、王城に戻り執務を行っているとのこと。
アーマードギア(AG)がトラウマになっていなければいいが、死ぬ寸前までヒットポイントが減ったらしい。
さて、指導と言う程のことはこれまでしたことはないが、大型兵装の指導をすることとなった。
まずは大型兵装がどの程度動けるものなのか、動かしてもらった。
移動、ジャンプ、剣の振り回し、盾による受け等基本的な動作の速度や反応速度など確認したが、やはりAGをかなり劣化させたような代物だった。
それでも、どこまで速度を上げられるか同じ動作を繰り返し、プレーヤーの身体に染み込ませる事から始めた。
無意識でも同じ動作が出せるようになれば、他のプレーヤーより一瞬先んじる事ができ、勝機に結びつくかもしれない。
その他剣による戦闘訓練も行う。
こちらはプレーヤー自身が直接剣を持つわけではないため、かなり慣れが必要となる。
ゲームなのである程度操作が簡略化されてはいるがそれは他の大型兵装も同じなので、いかにスムーズに無意識に動作させられるかがやはり鍵になるだろう。
普段から反復練習するように指導しておいた。
実地での剣の戦闘訓練は、AG側の性能を大型兵装よりややいい程度に抑え、練習用の剣を武器庫から取り出し使うことにした。
※ 練習用の剣
練習用に適当なサイズに作られている。素材も機体の構造にダメージを与えない物になっているが、当たれば一時的
に動作しなくなるようになっている。
始めた当初は当然AGが完全に圧勝していたが、大型兵装側も徐々に対応出来る程度には動きも良くなった。
相手の動きを見て次の行動を予測するよう徹底し、反応速度の遅さをいくらかカバー出来るまでになった。
まだまだ完全に操作をものに出来てはいないので、今後さらなる上達が見込めると思う。
流石に銃器は大型兵装にはまだ準備されていないので指導は出来ないが、キキョウヤグループでは大型兵装用の銃器の開発を行っているらしい。
そうすればまた指導を頼まれるのだろう。
「ナムさん、あの大型兵装ってどうやって手に入れたんですか?」
休憩の合間に会話をするまで仲良くなりはしたが、そこまでは話すことは出来ない。
「ナムさんの特殊な伝で手に入れたのですよ。
テストも兼ねてなのであまり詮索しないように……」
「アスカ様、特殊な伝ってどうすれば得られるんですか?」
「それはもう運以外無いですね。ナムさんはそれだけこれまでの行いが良かったのでしょう。
他にもここのあの王様みたいに「王様」に抜擢されることもあるのですよ、運次第ですがね」
「となるといい行いをしていればいずれ……」
「まぁ、そうでなくてもキキョウヤグループに尽くしてくれるのであれば、それなりに装備などで報いてあげられますよ」
「分かりました……
なるべく早くあの格好いい機体の大型兵装に乗れることを希望します。
このテントウムシのようなのはちょっと……」
「私もそう思いますよ、あのように格好いい大型兵装が出たらすぐに手に入れてみせますから。
出来ればナムさん自身が手に入ればうれしいのですけど……」
またアスカさんが無茶を言い始めた……
次回予告
闇ギルドの討伐が終わってリアルで一週間、やっとゲームの運営の体制が整ったらしく、次のクエストが始まる……
クエストに向けたギルドでの打ち合わせ、ゲーム内の違和感に対するE.G.G.での知り合いとの打ち合わせ、と今後の準備が忙しい。
次回 1-35 次の戦闘の準備




