第1章 大型&中型モンスター掃討作戦 1-2.打合せ
今回会話回です。
2023/06/14
この章から後書きに次回予告を入れるようにしてみました。
すでに投稿分は追加になっています。
2日後……打合せのためにまたギルドを訪れた。
ディスプくんと他2名…大型とかに詳しい参謀役かな、とギルドマスターおよびいろいろ詳しそうなギルドスタッフ1名での今回のミッションの打合せを行うことになった。
「さて、大型&中型モンスター掃討作戦についてですが……
先の資料にある通り、ドラゴンやヒュドラのような爬虫類系、その他コカトリス、サイクロプス、ゴーレム、オウルベア、グリフォン、ヒポグリフ等が目撃されているという事です」
「……怪獣大戦争か」
「マジですか、こんなに大型なのやいろいろ簡単に倒せそうにないのが居るとか……」
「マジです。ギルドでも通常あり得ないので数チーム調査に出しての結果です。
もしかしたらまだ他のもいるかもしれません。
運営の陰謀ですね、これ」
そんなに運営ってプレーヤーをいじめるようなことができるの?
「そんな感じでしょうね、初の大型兵装の実戦投入ですからどの程度戦力になっているか見ておきたいのかも」
「いやぁーー、それにしてもひどいでしょう、この内容。
普通ならどんだけの数のパーティーを突っ込めばいいんだよっ……」
「いいんじゃないの? いくらでも倒し放題だからこっちとしてはうれしいけど
他に邪魔する奴がいないんだから稼ぎ放題だし。
ドロップも多分すごいんでしょ?」
「「「…………」」」
……みんな引いてるなぁ、本気で言ってるんだけど……
「それに、別に全部倒さないと帰ってくるなってわけでもないんでしょ?」
「……そりゃそうですけどね」
「遠距離狙撃も出来るし、格闘戦で装甲がどのくらい耐えられるかがまだ未知数だけど、そう簡単には壊れないだけの堅さはあるつもりだけど。
ダメなら戻ってまた装備や作戦を練り直すよ?」
「そうしてくれると助かります。
手伝いを頼んでるディスプ達も、全滅して死に戻り、なんて依頼したギルド的に体裁悪いですから」
「その辺はこっちもディスプくん達のことを考えて装備を準備してきたから、多分大丈夫だと思うよ……多分」
「絶対じゃないんですね?」
「そりゃこんなモンスターと対戦したことないし、ディスプくん達の行動を全部フォローできないから」
「ナムさん、いくらなんでもみんなの行動は自己責任だからその辺は文句言いませんって」
「それなら助かるけど」
各種攻撃について対応についても話す。
「とりあえず物理攻撃については試してみないとどうなのかは分からないけど、ブレスや毒液、コカトリスの石化についてなんだけど……」
「ギルドとしては今回特別に解毒薬や石化解除薬の提供を行います、いくらでもって訳ではないですけどね」
「一応こちらとしてはブレスはさほど問題はないと思ってる。
けど毒のブレスや吐息についてはディスプくん達がやばいから、環境浄化用の空気清浄機は準備してる。
それほど広い範囲を浄化できるわけじゃないけど」
「ヒュドラの毒液については?」
「AGの装甲は既知の毒液や強酸もクリアしてるから大丈夫なはず、未知の液体でもなければ。
ディスプくん達は拠点が作れるならなんとかなるかもしれないけど、突然出くわす場合は逃げてもらうしかないかな」
「……そうします、足手まといになるので」
「残りのコカトリスの石化は分からない。
自分についてはモニターに特殊なフィルタ入れて対処する予定。最悪機械計測でどうにかするつもり。
早めに見つけられたらスナイピングで駆除出来ると思う。
もしもの時はディスプくん達は石化解除薬で対処して。
金属やセラミックまで石化はしないよね?」
「石化しても金属の装備までは石化していなかったはずですけどね」
「それならいいけど」
その後、現地までの移動と起こりうるスタンピードについて話した。
「一応スタンピード対策としてディスプくん達に使える武装も準備してるけど」
「そうなんですかっ?
助かります。
スタンピードに巻き込まれたらほとんどの面子が死ぬか行動不能ですね」
「だろうね。
一応簡易拠点用の建築資材とグレネードランチャーや手榴弾、地雷も準備してる」
「建築資材ってどんなのですか?」
「一応装甲板とかの廃材使ったものだけど、素材は強化セラミックスやチタンかな。
さすがに伝説のルナ・チタニウム合金、なんてのはないよ」
「……伝説?? それってあれでは?
そうじゃなくてもこの世界に合わなさすぎる素材なんですけど」
「グレネードランチャーや手榴弾ですか? 使えるなら私も作戦に同行したいところですね、職務がなければ」
「ギルマス……勝手に抜けていかないで下さいよ。
他の仕事も一杯有るんですから」
素材や銃火器にについては問題なさそうかな。
ギルマスがグレネードランチャーや手榴弾とか銃火器好きだったとは。
それともストレス貯め込んでてぶっ放したいトリガーハッピーなのか……
「簡易拠点と言っても、廃材の鉄板や鉄骨をこっちのAGで地面に力任せに打ち込んで作るんだけど。
小型モンスターのスタンピートには耐えられるとは思うんだけど、拠点にぶつかる前に数は減らしておいた方がいいとは思う」
「そうですね、どのくらいの数が殺到してくるかは分かりませんが、減らしておくに限りますね」
「「「いろいろとお世話になりまっす」」」
「一段落したら引っこ抜いてまた再利用になるから、ぶつかった時にどうだったかは確認しておいて。
ダメなら別の資材と交換しなきゃダメだし」
「その辺は徹底しておきますっ」
後は移動についてか……
「移動はポータルで別の町まで行けるのかい?」
「いえ、スタンピードの件もあるので、道々出てくるモンスターを狩りながら移動して欲しいところです。
街道の安全も確保したいので」
「ディスプくん達はいいのかな? 移動に大変だと思うけど」
「「「OKです」」」
「一応機体に乗っかることは出来るけど」
「止めときます」
「その方が良さそうだよね」
となると食料についてだけど……
「食料については大丈夫? こっちはレーションとか準備してるから結構長期のミッションでも戦えるけど」
「……食料……」
「準備してないの?」
「いやぁ、そういうのはないですけど」
「それについては……今回のアップデートで追加されてますよ。
大型兵装の追加が注目されてるから、皆あまり気にしてないみたいですけど」
「食料ないとどうなるんっすか?」
「一般的に食後お腹が空き始める頃からパフォーマンスが徐々に落ちることになります、動きが悪くなるのが多いかと。」
「そうそう」
「さらに空腹になると動けなくなり、いずれ死に戻ることになります。
いわゆる餓死状態での死に戻りは、その間取得したドロップ品の没収などになるので甘く見ない方がいいかもしれません」
「他のプレーヤーさんは気づいてるんで?」
「どうなんでしょうね、極少数のプレーヤーが受付嬢に問い合わせてたと聞いてますね。
一応肉がドロップされるようになってますので、オークなんかも狩るとおいしいかもしれないですよ」
「いいこと聞けた。
ナムさん、すみませんけどちょっと時間をもらっていいですか?
食料調達に行ってきます」
「いいよ」
この後2時間してようやく出発することとなった。
次回予告
モニタールームではギルマスたちとの接触によりナムの人となりや大型兵装の異質さが運営側に認識される。
無理矢理な次のクエストをさせ、どこまでナムの正体が見極められるのだろうか……
次回 1-3.監視 in モニタールーム3
とりあえず土日除いて2日に1話ペースぐらいでしばらく書いていければと思ってます。




