序章 0-16.開発部門 神田(じんでん)
キーマンの登場。
はーーーい、神田です。
E.G.G.の全システムを掌握してます、神プログラマーです。
このゲームで私の分からないことはありません。
「チーフ、仕事して下さいよ」
「してますよっ」
「部長からモニタールームに顔出してくれって来てますよ」
「何かあったの?」
「あったなんてもんじゃないですよ。
まだ、だれも購入していないはずの大型兵装がフィールドに出て来てるんですって。
しかも、設計デザインにないのが」
「ふーーーーん、そうなんだ」
「他人事みたいな顔しないで下さいよ。
必ずモニタールームに顔を出して下さいよ。
そうじゃないと、首に縄を付けてでも連れて行きますよ。
結構苦情が来てるんですからね」
「分かったよ」
やっぱりこっちにも確認してほしいって来たか。
ほとんど自分一人で作ったようなもんだからなぁ、
ベースになるコーディングは開発部のスタッフで作成してるけど、最終的には私の方であれこれ手を入れてます。
開発部に一部屋もらって家にも帰らず、人知れずプログラムを改変していきましたから。
実際E.G.G.には会社の知らない仕様が色々詰まっているのです。
大筋のシステムはきっちり出来ていますけど、私の都合によりあんなことやこんなことが出来るような裏ではどんなことをしているのか会社のみんなも未だに分かっていないでしょう
アップデートに合わせて色々手を加え、今回の大型兵装の追加実装もその一つ。
大型兵装が動き回ってもおかしくない設定と、とある所とを繋がるようにして大型兵装を呼び出すようにしてみました。
まだまだ自分の望むところまでは行き着いていないですが、これからのアップデートでかなえていくことにしましょうか。
「チーフ
モニタールームに顔を出す前に大型兵装の部分のプログラムを確認してからにした方がいいですよ」
「分かってるよっ」
「あと、ちゃんとご飯食べました? 顔も洗ってます? 着替えもしてからにして下さいね?」
「おかんですか? あなたは」
「部長から『神田は生活に問題があるから普段から見ておいて欲しい』って頼まれてるんですよ。
一応チーフの秘書扱いなんでその分余分に手当が出てますから」
「………………」
「普段から仕事以外のところもしっかりしてくれれば、私も余計な手間がかからずにすむんですよ。
実家に弟や妹がいて面倒見てましたから、世話好きなんですよ。
それに……チーフを墜として結婚に持ち込んでしまえば……ねぇ?
ふふふふふふ」
「………………」
……普段の生活がだらしない神プログラマー、神田でした。
「神田」の読みは「ジンデン」の方が海外にも居そうなので、このようにしてみました。




