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14話 現在

あれから2年の時が経ち2人は高校生になっていた。





涼たちが通う高校は流桜りゅうおう高等学校で一年生だ。


ちなみに涼や凛、千冬たちもみんなも同じ高校だ。


そんな涼たちは今………………千冬の家にいた。


「…………以下を持って俺は!」


「…………私は!」


「「恋愛なんてクソだと思っている!!」」


もう何度目になるかわからないぐらいのセリフを俺とりっちゃんは千冬に言う。


「……………そのセリフ何回目ですか?………まあ、あんなことがあったらそうなりますよね…………。」


「そうなのよ!あの時りょーちゃんが来てなかったら私は今頃………」


「そうなんだよ!あの時りっちゃんが来てくれなかったら今頃俺は………」


「「終わっていた!!」」


そう言って涼くんと凛ちゃんはお互いに強く抱きしめ合いながら…………ちょっと涙目になっていた。


「…………そういえばあのあと気萌井先生と尾絵留先輩はどうなったんですか?学校で見ることは無くなりましたよね」


「…………2人が気絶してから俺とりっちゃんは他の先生を呼んだんだよ」


「そしたら警察が学校に来たのよ」


「あっ……………」


「「その後2人がどうなったかはご想像に任せるよ」」


「わ、わかりました」


私はこれ以上2人にあの出来事のことを詳しく聞くのはやめた……………あんまり思い出したくもないだろうし…………。


だから私は今2人が問題になっている大切なことを聞いてみる。


「とは言ったものの………どうするんですか?それ」


「「それって?」」


「………………………トラウマのことですよ」


私のその言葉に、わかりやすく2人は肩をビクッと震わせる。


「い、いや〜……………ど、どうしよっか………」


「……………もうどうしようもないのでわ?」


そうあの出来事からこの2人は大きなトラウマを抱えてしまっているのだ…………それは…………。


「あの出来事がきっかけで涼くんが()()()()()に凛ちゃんが()()()()()()()()()()()()に…………であってますよね?」


すると2人は私の言葉に肯定するように頭をこくりと頷く。


あの出来事で涼くんは尾絵留先輩といろいろあってせいで男子恐怖症になってしまった……………だから中学生や高校生ぐらいの男子に触れたら鳥肌が出て悲鳴をあげてしまう。というか話すだけでもままならなくなったりしてしまい…………かなり大変だ。


そして凛ちゃんもあの出来事で気萌井先生といろいろあったせいでおっさん恐怖症と眼鏡恐怖症になってしまった……………おっさんを見ると何故か涙が溢れてたり動くことさえままならくなるとか、ましてや触れたりするともっと大変なことになったり……………眼鏡は見ただけで悲鳴をあげたり鳥肌がでてしまうとか……………こっちもかなり大変になっている。


「2人はどうにかしてそのトラウマを克服しないとですね」


「克服したいのはやまやまなのだけれど…………」


「………………無理じゃね?」


どうやら2人はやる気がないようだ。


「いやいや、きっと克服できますよ!…………多分」


「いや多分かよ!」


「…………克服するって…………具体的に何するの?」


「そ、それは…………涼くんだったらたくさんの男の子たちと戯れたり」


「絶対にやだわ!?てかそれはたから見れば気持ち悪いだろ!?」


「凛ちゃんも眼鏡かけたおっさんと戯れたりするとか」


「絶対に嫌よ!?ちーちゃん!?それは私にとっては拷問よ!?」


「え、えーと……………あ!ほ、ほら!拷問されれば体が自然に慣れるっていうじゃないですか!それですよそれ!」


「ちーちゃんそれ本気!?私を殺すつもりなの?!」


「千冬は俺たちに拷問するか満々じゃねえか!?」


どうやら私の提案は却下されてしまった…………。


「じゃあ、どうするんですか?」


「「………………あきらめる……………かな?」」


「何ちょっとキメ顔でダサいこと言ってるんですか?恥ずかしくないんですか?」


「………………千冬って意外とハッキリ言うよね……

ちょっとかっこつけてたのに…………。」


「………………ちーちゃんは素直な子だかね…………

あとりょーちゃん、かっこつける顔は正直私もダサいと思うわ……………手を顎の下に持ってきてる時点でもうダメよ」


「………りっちゃんも心に刺さることよく言うよね」


「私が言うのはりょーちゃんだけよ」


私は「はあ」とため息しながら意味のない会話をし始めた2人を止める。


「話が逸れてますよ…………それより本当にどうするんですか?このままでいいんですか?」


すると2人も真剣になって。


「いや別にこのままがいいってわけじゃ…………」


「できるなら無くしたいけど……………て感じね」


う〜ん…………このままじゃこの2人絶対に克服しようとしないんだよな〜……………きっと…………でもこれじゃあダメだ!このままじゃ2人がこの先大変になってしまうかもしれない!………………今も大変だけど。


だから私は2人にそのトラウマを克服させるために…………。



「そのトラウマのせいで2人がクラスでなんて言われているか知ってます?」


「「?…………いや?全く?」」


私は嘘をつく!……………2人のために!


「涼くんは男子とは仲良くしようとせず女子にしか仲良くしようとしないので女にしか目がないヤリチン男と言われて凛ちゃんはいつもはクールビューティなのに眼鏡かけている相手に対して目を合わせてようとせず喋ると声がいきなり小さくなって震えるので『あれ?こいつ俺のこと好きなんじゃね?』とたくさんの男たちに思わせて男を誘ってように見えるので尻軽のビッチ女と言われています!」


今の私が咄嗟につける嘘はこれだけだった…………。


すると2人は……………。


「や、ヤリチン男……………だと?!」


「び、ビッチ女……………ですって?!」


床に座っていたのにあまりの衝撃に2人が立って声を響かせる…………そしてみるみるうちに2人の顔が………

なんかものすごく怖くなっていく。


(あ、やばい…………これ完全に言いすぎてしまったのでは?)


「まじかよ!?俺そんなこと言われてんの?!ひどすぎじゃねえか!?ふざけんなよ!?」


「じょーだんじゃないわよ!?誰が尻軽よ!?てか私の方が少し長くない?!」


どうやらものすごくショックを受けたせいでショックを通り越してものすごく怒っているようです…………はっきり言って怖いです!…………ものすごく怖いです!


「「絶対に撤回させてやる!!!!」」


そう言って2人は堂々と宣言した。





(………言いすぎてしまったけど………結果的にこれで良いのでは?)




このときの千冬は知らなかった……………自分で考えた嘘が本当は嘘ではなかったことに……………。








現在にやっと入りました!

遅くなってすいません!

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