Game creation!
ミナはそのプレイヤーから基本操作を教わりながら形だけのゲームを完成させる。ジャンルは、ゲーム作成においては多くのプレイヤーが選択するカードゲームだった。その理由は単純で、作りやすいからである。しかし、多くのプレイヤーが好む分被りも多く、パクリだと批判されてしまうことも珍しくない。それも踏まえた上で、テストプレイという形でそのプレイヤーと対戦する。
「なるほど、これが攻撃でこっちが防御。あとこっちカードが支援。それで、この板がフィールドっと。」
「うん。」
「了解、それじゃあやろうか。」
ある程度のルール説明の後、対戦を開始する。因みにタメ口になっているのは、敬語でのレクチャーが面倒くさくなったらしい。10分ほどで対戦は決着がつき、ミナは負けてしまった。
「うぅ、まさか自作のゲームで負けるなんて。それともこれと同じようなゲームがあったのかな。」
「いや、同じどころか似てるものすら僕の記憶にはないよ。けど、ルールがすごく馴染みやすい。多分ミナは変に難しく考えてプレイしてない?」
「えっ、だってカードゲームって考えるものじゃないの?」
「基本的には考えるものが多いけど、中には考えず瞬時の判断が重要になるやつもあるよ。このゲームもそのパターンだし。」
「そうなんだ……」
「本人がそれを意図してなかったのはびっくりだけど……」
「でー、その、このゲームはどうなんでしょう?」
「うーん、それを言う前にまたちょっと付いてきてもらってもいい?」
「う、うん、大丈夫だけど……」
ミナは再び、そのプレイヤーに別の場所へ案内される。扉を開け、中に入るとそこはバーのような店内になっていた。
「ハーさん久しぶりー。今空いてる?」
「おー、ナレンじゃん!空いてるぜ。」
ミナはナレンにハーさんと呼ばれるプレイヤーを紹介され、先程のゲームを見せるように言われる。
「ふーん、いいじゃん。というか作成初心者でこれはやべーよ。」
「え?」
「やっぱりそうだよね。てことでミナ、これが答え。多分普通に週一の大会でも上位入賞できるレベルだよ。」
その言葉に固まるミナと反対に、その会話を聞いた他の客たちが3人の元に集まる。そこからは流れるようにミナのゲームがプレイされ、たちまち称賛される。
「どう?ミナ。よかったら今週末の大会に出してみない?」
「うーん……」
「まぁ無理にとは言わないけど、僕個人としては出てもいいと思うよ。」
「私もそう思うね。」
ミナは2人の言葉を聞き、少し迷った後で結論を出す。
「それじゃあ出すだけ出してみます!」
そしてミナは一旦データをセーブし、お礼を言うと他のゲームの世界へ向かった。




