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Fantasy Really World  作者: 水皮 天
80/150

Error!

 ミナが第五層に着くと、そこには息を切らしたフリスタがいた。


「おーい、フリスター!」


「あっ、ミナ!」


 フリスタもミナと同じようにみんながここに来てると思い、急いで駆けつけたようだった。


「けど、私たち以外は来てないね。」


「そうだね。何故かメッセージも出来ないし。」


「えっ?そうなの?」


「うん。」


 ミナはフリスタに言われ、慌ててメッセージを入力する。そして送信ボタンをタップすると、そこにはエラーの表示が現れた。


「あれ?おかしいな……」


 ミナは何度も送信を試みるが、その度にエラーの表示が出てしまう。


「なんでだろう……」


「多分不具合かな。今回は結構ゲームのシステム的なものをいじってるだろうから、そのときに何かミスしたって感じだと思うよ。」


「そっか。でも、それじゃあ集まる手段がないよ?」


「問題はそこなんだよね。片っ端から調べるのは流石に時間がかかり…」


 セリフはそこで途切れた。クッションに乗っているような感覚と真っ暗な視界により、リアルの方へと戻ってきたことを理解する。


「これもさっきのエラーと関係してるのかな?」


 奈美はゴーグルを外し、体を起こす。そしてFRWの購入時以降全く触れることのなかったパソコンに手を伸ばす。慣れない手つきでパスワードを入力し、ネットから情報を集める。これにはユギンがよく使っている掲示板も含まれる。


「おー、色々書き込まれてる!」


 書き込みのほとんどは運営を支援するようなものだが、中には罵倒するようなコメントも見られる。奈美も情報を集めるためにコメントを書き込んでみる。


 今ってどういう状態なんですか?

 私全然状況が分からなくて……


 返信と思われる文面が一気に流れる。奈美はそれを一つ一つじっくり整理し、少しずつ現状を把握する。そこから分かったことは3つ。まず、アップデートによる不具合が起きていること。次に、その影響でプレイヤー全員が強制ログアウトさせられたこと。最後は、今は運営の対応を待つしかないということである。


「となると問題はいつ再開するかだけど、掲示板見てれば分かるかな。」


 奈美は一旦パソコンの電源を落としてベッドへ戻ると、そのまま眠りについた。

 その頃、深夜帯にも関わらず大きな機械に囲まれている人が3人。


「急げぇ!!」


「エラーはこんなもんか?」


「多分!」


「てか、3人だけでこれの運営はマジでしんどいって。」


「けど他に雇うわけにもいかないし、仕方ないだろ。」


 彼らは一刻も早くFRWの問題を解消するため、休むことなく作業に打ち込んだ。

メンテ明けのサーバー混雑はスマホゲームあるあるな気がする。

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