Falling apart!
「ここは廃墟?不気味だけどみんな頑張ろーって…誰もいない!?」
ミナは転移後薄気味悪い廃墟エリアに転移していた。しかし周囲にはギルドメンバーはおろか、他のプレイヤーすら見当たらない。
「これってちょっとピンチ?」
ミナは基本的に1人でのプレイに支障はない。ボスレベルの相手で連戦となる場合は苦戦になるが、もう一つの装備ならばなんとかならなくもない。ユギン、レヴン、ヨルカもある程度は1人で戦える。しかし問題なのはロウだった。彼はこのゲームでは全くと言っていいほど戦闘をしていない。ボスどころか普通の雑魚モンスターですら手に負えないだろう。もしミナと同じ状況になっていると非常に危ないのだ。
「早く合計したいけどメッセージは使えないのか。どうしよう...」
ミナはしばらく悩んだあとで適当に付近を探索しながらロウを探すことにした。
その頃ロウは運良くあるプレイヤーと遭遇していた。それも現時点でこのゲーム内最強と呼ばれるであろうプレイヤーと。
「あんたと会うのは初めてだな、キサラ。」
「うん、初めまして。まあそんな警戒しなくていいよ、ロウさん。」
「まぁ今回は他プレイヤーとの戦闘は禁止だからな。それであんたはこれからどうするつもりだ?」
「適当にピースを探すよー。もちろん君も連れて。残ったプレイヤー人数によってもらえるピースとかもあるかもだし。」
「それはどうも。」
一時的な仮パーティを組んだところで2人は探索を始める。
「いやーきついなこの状況。」
「そうだな。他のメンバーは大丈夫だろうか。」
「それも気になるけどここ人数集まり過ぎでしょ。」
「ねぇ、そんなことよりあっちからも来てるよー。」
今回のフィールドの中央辺りにあるジャングルの中、4人のプレイヤーが集まっていた。ユギン、レヴン、ヨルカ、レーランだった。ユギンとレーランは初対面ではあったがレヴンとヨルカを仲介してすぐに打ち解けた。そこまでは良かったのだが転移してきたこのジャンルは不幸にもモンスターたちが大量に徘徊しているエリアだった。加えてどれもこれも一筋縄ではいかないものばかりである。
「まだ序盤だから使いたくなかったけどしょうがないか。みんな集まって!」
ヨルカが3人を集める。
「転移!」
ヨルカは最高クラスの移動魔法を使用する。転移先はミナの元に。
「わっ!ってみんなか、びっくりしたー。」
「ごめんごめん。」
「ねぇこれどういう状況?」
先ほどのモンスターたちのところにいた方がまだ良かったと思うほどの悪魔の大群にレーランが肩を落とす。
「あぁこれはミナのスキルだよ。正確にはミナのモンスターのスキル。」
レヴンがレーランにサタンについて説明する。
「なるほどねー。相変わらずミナちゃんは凄い成長を遂げるね…」
「にしてもなんで【闇門】を使ったんだ?」
周囲に悪魔しかいないのを確認したユギンが質問する。他にモンスターがいない状態であれば【闇門】を使う理由はない。
「それは目立つかなーと思って。他のプレイヤーはこれだけの数からは逃げたがるだろうし、みんなは知ってるから近づいてくるかなーって。」
理にはかなっているものの相変わらずの少し外れた使い方に4人は呆然とするが特に問題もないためそのままにしておくことにした。




