とある男女と内田家
「おめでとう」
「ありがと」
「「愛海ちゃんもおっきー!」」
玲奈が3人目の子供を無事に産んだ。
元気いっぱいの男の子だ。
玲奈も退院したため、紅葉と二人でお祝いにやってきた。
「愛海も大きくなったわね」
「私もあと少し。といっても予定日7月だけどね」
「「華凛ちゃ~ん」」
今は5月だから出産予定日まで2か月。
お腹も大きくなり、THE妊婦さん!になっている。
仁奈ちゃん、柚葉ちゃんも玲奈で慣れているから、私に抱き着いてきたりしない。
二人もついにお姉ちゃんね。
「おめでとうございます。うちもすぐに追いつきますので」
「何に追いつくんだよ」
荷物を持った眞さんと紅葉がやってきた。
お祝いだからって紅葉買いすぎよ…。
「「こーよーくんいらっしゃい!」」
「はーい。いらっしゃいましたよー」
荷物を置いた紅葉に仁奈ちゃんと柚葉ちゃんが抱き着く。
二人ともまだまだ甘えたい年頃だからね。
「仁奈も柚葉も紅葉が好きね。将来が不安だわ」
「紅葉ちょっと表出ろや」
「暴力反対」
「「はんたーい!」」
眞さん落ち着いて。
玲奈も眞さん焚きつけないでよ。
眞さんの目が笑ってないわよ。
華凛が産まれる前に未亡人になっちゃうじゃない。
「名前は?」
「春眞」
産まれた赤ちゃんの玲奈の横に移動し、赤ちゃんの顔を覗き込む。
すやすやと眠っている。
全体的に眞さんに似てる?
鼻と顎が眞さんみたい。
「可愛い…」
「アンタもすぐに産まれるわよ。7月なんてあっという間よ」
「楽しみでもあるし、不安もある。私に母親ができるのかなぁって」
「何をしんみりしてるのよ。まぁ、アンタは乳がないから大変だと思うけど」
「乳あるもん!大きくなったもん!」
「すぐに小さくなるわよ」
相変わらずの玲奈に安心する。
先輩ママの玲奈にいくつもアドバイスを貰ってる。
それに美穂さんや葵ちゃんからも色々聞いている。
お母さんも和香も参考になったけど…。
なんで二人は私の乳の話をするかな?
誰が妊娠しても変化なしよ!
大きくなったよ!
乳無じゃないもん!
あるもん!母乳で育てれるもん!
「あら、お茶も出してなかったわね。眞ちゃん、悪いけど愛海と紅葉に」
「「じゃーん。愛海ちゃんどうぞ」」
玲奈が私たちにお茶を出そうとすると、すでに準備していた仁奈ちゃんと柚葉ちゃんにカップを渡された。
2人とも偉いわね。
2人ともしっかりお姉ちゃんじゃない。
「2人ともありがとね」
「「だって私たちお姉ちゃんだもん」」
「ふふ。偉い偉い」
私は2人の頭を撫でる。
華凛も2人みたいにちゃんとした子に育ってくれるかな。
産まれたら2人がお姉ちゃんしてくれそうね。
「それにしても同級生か」
「同級生ですねぇ」
眞さんと紅葉も落ち着いたみたい。
「華凛ちゃんと春眞がいいなら結婚させるか?」
「眞ちゃん気が早すぎ」
眞さん何を言ってるの。
春眞くんと華凛を婚約って…。
「誰がうちの華凛を嫁にやるかっ!」
「ええ…」
紅葉さーん。
産まれてもないのに親バカ発揮し過ぎ…。
「愛海ちゃんも大変だね…」
「それはもう…」
眞さんが私に同情してくれる。
ホントにうちのバカ旦那ときたら…。
「結婚云々は置いておいて、同い年なんだから仲良くしてくれるといいわね」
「そこね。仁奈ちゃんも柚葉ちゃんもいるから大丈夫かなーと思ってる」
「「華凛ちゃんは私たちの妹!」」
「表出ろ!!!」
「紅葉!」
産まれる前から不安しかないわね…。
ちゃんとパパやってよね…。
華凛ちゃん。パパは大変だから対策方法についてはちゃんと教えてあげるからね。




