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とある男女の恋模様  作者: はから
第四章 とある男女の恋終り
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とある男女の婚姻


 「私たちでいいわけ?」


 「玲奈と眞さんにお願いしたいの」


 「俺はいいけど、玲奈は?」


 「私も大丈夫よ」


 「ありがとうございます」


 愛海と内田家を訪ねている。

 理由は、婚姻届けの証人を眞さんと玲奈さんにお願いにきたから。


 両親も考えたが、共通の友人であり、愛海の指輪を作ってくれた眞さん夫婦。

 迷惑かと思ったが、二人は快く承諾してくれた。


 「式いつなのよ?」


 「11月」


 「早くない?」


 「早くない。早く紅葉と夫婦になりたいのよ」


 「ふーん…。それでいいならいいんじゃない?」


 「こーよーくん、しょうにんってなに?」


 「仁奈ちゃん。証人は愛海と俺の結婚を認めてくれる人のことだよ」


 「こーよーくんとあいみちゃんがけっこんするの?」


 「柚葉ちゃん、愛海と俺もお父さんとお母さんみたいな関係になるんだよ」

 

 「「けっこん!」」


 結婚式はかなり先だ。

 11月なのに。4月に婚姻届を提出する予定だ。

 結婚式の前じゃなく4月に提出する理由は、愛海と付き合い始めた日に提出するから。

 

 「ついでに見届け人になってあげるわよ」


 「ありがたき幸せ」


 「どこにいけばいいのよ?」


 「区役所。当日迎えに行くから」


 「バイクに6人も乗れないわよ?」


 「車買いましたー!」


 玲奈さんと愛海のやり取りは見てて面白い。

 愛海が手玉に取られるように、玲奈さんの掌で転がされている。


 「何買ったんだ?」


 「SUVですね」


 「なんだ。金持ちだな」


 「眞さんのが稼いでるでしょ」


 愛海と相談して、車を購入した。

 俺の実家に住むにあたり、不便ではないが、車があった方が便利だろうということで購入した。

 まだ納車されていないが、4月には納車される予定だ。


 いやいやいや、眞さん。

 あなたの稼ぎやばいでしょ。

 30で家建ててる人が何言ってんですか!


 「4月ね。予定は空けておくわ」


 「ありがと」


 「仁奈、柚葉。愛海と紅葉がお肉奢ってくれるわよー」


 「「おにく!?わーい!」」


 「お肉って…。レストランで食事でもと思ってたけど、お肉がいいの?」


 「肉よ肉。焼肉でいいわよ」


 証人のお礼に食事でもと思っていた。

 レストランで食事と思っていたが、焼肉をご所望みたい。


 「焼肉は久しぶりだな」


 「眞ちゃん。当日は運転手付きだから二人で飲めるわよ」


 「お、そうだな。運転手紅葉くんがいるからなー」


 「紅葉のことだからきっと新車よ。たらふく飲んで食べて車内で吐いてやるわ」


 「やめてっ!?」


 この夫婦はとんでもないことを言う。

 まぁ、お酒の飲めない俺が運転手するんですけどね。

 3人でたくさん飲んで食べてくだせー!

 仁奈ちゃんと柚葉ちゃんの世話は俺がしよう。














 「お願いします」


 「はい。…不備はありませんね。受理します。おめでとうございます」


 「紅葉…!」


 「愛海っ!」


 「はいはい。抱き合ってないで外で写真撮るわよー」


 「こーよーくんとあいみちゃんけっこんしたの?」


 「ふうふー!」


 「婚姻届を出したから夫婦だぞー」


 4月。

 愛海と付き合ってちょうど1年。

 1年の区切りとして、愛海と役所に婚姻届を提出した。

 これで晴れて法律的にも認められた夫婦だ。


 提出する婚姻届に不備がないか、二人で何十回も確認した。

 提出書類があるか、記載方法の誤りはないか…。

 前日は二人とも気になって眠れなかった。


 「ほら、並んで」


 「愛海ちゃんの指輪良いデザインだわー」


 「眞さんが作ったやつでしょ!」


 「紅葉!ほら、こっち向きなさい」


 「「こっちこっちー!」」


 区役所を出て、愛海と二人で並んでいる。

 玲奈さんが記念写真を撮ってくれる。


 「はい、終わりよ」


 「ありがと」


 「1枚1000円よ」


 「高いわ!」


 いつもの玲奈さんと愛海の漫才だ。

 妬けちゃうなぁ。



 「愛海」


 「なに…んっ」


 「こーよーくんと」

 「あいみちゃんが」


 「「ちゅーしたー!!」」


 「あんたら!娘に変なもん見せてんじゃないわよ!」


 区役所の前だろうが、関係ない。

 今日だけは許してほしい。

 なんたって愛海と夫婦になった記念日なんだから。


 「焼肉行くわよー」


 「早く飲むぞー」


 「「やきにくー!」」


 内田家の面々は焼肉が待ちきれないみたい。

 

 「紅葉」


 「ん?」


 「よろしくね旦那様」


 「こちらこそ、俺の奥様」



 「いちゃついてんじゃないわよ!」


 

明日でラストです!

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