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とある男女の恋模様  作者: はから
第三章 とある男女の恋納め
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とある男と暮林家②


 「やっぱりこうなっちゃうわよねぇ」

 

 「こうなるでしょ」


 お父さんたちが消えたリビングで寛ぐ私たち。

 

 お父さんの趣味。

 そう、麻雀だ。


 お母さんと付き合ってる頃から麻雀好きだったお父さん。

 その悪癖は治らず、お母さんが強制的に矯正したって聞いてる。

 

 結婚してからは会社の付き合い程度しかいかなくなったみたい。

 でも、休日はおにーや勇悟を呼んで麻雀をしている。

 一人足りないので、そこはお母さんか私が入る。


 「紅葉くんは打てるの?」


 「打てるって聞いてる。どれくらいの腕か知らないけど…」


 事前に伝えたけど、ホントに麻雀するんだ…。

 娘の同棲を賭けて麻雀ってどうなのよ?

 はぁ…。


 「紅葉くんカッコいいじゃん」


 「…」


 隣の和香が茶化してくる。

 勇悟と若の家も近いから、何かったらすぐに実家に来ることができる。

 

 「あたしが紅葉くん貰っていい?」


 「和香」


 「嘘嘘。愛海ちゃんから奪うわけないじゃん」


 この娘は…。

 あんたには勇悟がいるでしょ。

 

 「大輝さんには負けてましたが、引き締まった体してましたね」


 「大輝と比べたら可哀相よ、小海ちゃん」


 お母さんの言う通り。

 おにーはゴリマッチョ。

 紅葉は細マッチョだ。

 マッチョの系統が違うよ、小海ちゃん。


 「そんなこと言ったら、同じ海なのにねぇ…」


 「和香…」


 「だって小海ちゃんのが大きくて、愛海ちゃんぺちゃ―ー」


 「絞るよ」


 「…はい」

 

 あーもー!

 やっぱり言われた!

 同じ海の名前である私とおにーの彼女の小海ちゃん。

 同じ海なのに胸は全然違うのねって…。

 許さん!絞るよ和香!


 「愛海はそこだけは私に似なかったからねぇ」


 「ですよね!冬子さん大きいのに、なんで愛海ちゃんだけ―――」


 「おい」


 「サーセン」


 そうなのよ!

 なんでお母さんはあるのに私にはないのっ!!?

 おかしいでしょ!遺伝子どうなってるのよ!

 胸の遺伝子だけ抜けたの!?


 「愛海さんもお子さん作れば…」


 「小海ちゃんナイス」


 「あら、でき婚?」


 「しません」


 紅葉はできちゃった婚には反対みたい。

 

 一度だけ女の子の日が近くて、ムラムラした時に大丈夫だって誘ってみたけど…。

 薬を飲むと言ったら、紅葉に説教された。

 現状問題ない愛海が飲むことはない。アフターは副作用出るからダメだって。

 私の体を心配してくれてるんだよね。

 なんでアフターピルに詳しいのかなぁ…?


 「今いくつなの?」


 「…C」


 「ホントは?」


 「…B」


 「無理でしょ」


 おいこら和香。

 私の傷を抉るのやめてもらっていいかな?

 あんたもデカいからね…。

 なんで私の周りはデカい女しかいないのよ!













 「ロン。タンヤオピンフ…ドラ1だ。8000点だ」


 「…くっ」


 大輝さんに振り込んでしまった。

 トップはお義父さんの32000点。

 時点で大輝さんの30000点。

 勇悟くんが22000点。

 俺が16000点で最下位だ。


 初めて打つ相手に戸惑う。

 お義父さんは変幻自在な打ち方だ。

 大輝さんは手堅い。

 勇悟くんも未だ手が読めない。


 勝ちてぇ…。

 この3人に勝ちてぇ…。


 「紅葉くん」


 「なんでしょう」


 「守ってばかりでは勝てるものも勝てないぞ。キミの打ち方はそうなのかな」


 大輝さんの言葉に、自分が見透かされいるように感じた。

 そうだ。

 守ってばかりだった。

 愛海との同棲を認められたいからと、守勢に回っていた。

 ここからいつもの麻雀だ。


 「大輝…。紅葉くんに塩を送るな」


 「俺は紅葉くんの味方だからな」


 「ならツモるなよ…」


 大輝さんでオーラスだ。

 この親番で稼ぐ。


 「紅葉」


 「愛海が来てくれたなら勝てる。勝利の女神だからね」


 「頑張って」


 愛海が俺の後ろについてくれた。

 俺の勝利の女神愛海だ。

 これで…!


 「ポン」


 「ポン」


 俺は積極的に鳴いていく。

 この手ならいける。


 「紅葉くん。親だからって急ぎすぎじゃないかね?そんな見え見えの対々和…」


 「…ツモ」


 「対々和か…。1000オールだね」


 お義父さん残念ですが…。


 「お義父さん、対々和ではありません」


 「何を。その手は対々和だろう」


 「これです」


 お手は手を見せる。

 そう…。


 「ありえん…」

 「やられたな」

 「うそ~」


 「清老頭…役満です」


 「うっそ…」


 俺の手は役満。

 麻雀で一番高い手だ。

 これで俺がトップだ。


 「まだだ。まだ終わりじゃないぞ。まだ大輝のオーラスが…」

 

 「親父、俺飛びだから終わり」


 「…」


 「ありがとうございました」


 無事に勝利できてよかった。

 愛海が後ろについてくれたから。

 やっぱり愛海は俺の女神だなぁ…。


 ごねるお義父さんだったが、お義母さんに怒られて小さくなっていた。

 無事にお義父さんからも同棲を認めてもらった。

 これで愛海と一緒に暮らせる!


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