↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある男女の恋模様  作者: はから
第三章 とある男女の恋納め
44/85

とある女と新入社員②

レビューと感想いただきました!


まさかまたいただけるとは思ってもいませんでした。

レビュー効果なのがブックマークもどんどん増えて…。

少し困惑しています(笑)


お読みいただいている皆様へ。

評価、レビュー、感想、ブックマークが励みになります!

本作品を宜しくお願い致しますm(_ _)m


 はあああああああ。

 最悪な1週間だったわ…。


 久坂さんにナンパされてから、喫煙室で私を見ると話しかけるようになってきた。

 最初は挨拶する程度だったけど、今は一言二言頷くだけ。

 私の喫煙休憩の邪魔しないでほしい。

 

 藤林さん経由で、久坂さんの所属部署に指導してもらったけど、効果はなかった。

 何あれ?

 日本語通じないの?

 日本語の不自由な日本人っているんだねー。

 

 こっちが嫌いオーラ出してるのに無視するな。

 KYにも程があるでしょ。

 空気読め! 


 喫煙所の顔見知りが助けてくれなかったらずっと喋りかけてくる、

 だから最近は一人でタバコも行けない。

 誰かを誘って連れタバコ。


 連絡先教えろ、飯行こう、俺の車でデートしようなどなど。

 人の話聞いてる?

 私彼氏いるって言ってんでしょ!

 紅葉とあんたを比べたら月とスッポンよ。

 

 とにかくしつこい。

 あー!私の平穏な職場環境返してー!












 「お疲れッス」


 「…オツカレサマデス」


 うわ、出た。

 久坂とかいう私の天敵。


 「暮林さん、連絡先教えてくださいッスよ」


 「…無理」


 うわっ…、鳥肌立ってきた。

 気持ち悪い。


 「いいじゃないッスか。俺とデートしようぜ」


 「…無理です」


 うわっ…。

 ホント無理!

 生理的に無理!


 あの顔でモテると思ってる?

 ニキビ跡とかヤバいし…。

 頑張って中の下の男が…。

 紅葉のが100万倍カッコイイんだけど。


 「暮林さん美人だから俺の横にいても大丈夫ッスよー」


 「…失礼します」


 いやいやいや!

 何言ってんの!?

 なんであんたの横にいなきゃいけないわけ!?


 私の横にいるのは紅葉だし!

 何をどう間違ってもあんたがいることはないし。

 ホント無理…。











 「かなりキテるね」


 「わかります…?」


 藤林さん助けて!

 このままじゃ死んじゃう!

 

 「暮林さんは過去にあんなことがあったから、余計にあんなのダメなんじゃない?」


 「そう…そうですよ!ホント最悪です。トラウマですよ…」


 久坂が来るとストーカー男を思い出す。

 だいぶ良くなったけど、あんなにグイグイくる男は久しぶり。

 久坂のせいでストーカー事件を思い出しそう…。


 ストーカー男も気持ち悪かったけど、久坂も同じように気持ち悪い。

 視界に入れたくもない。

 最近は近づいてくるだけで鳥肌が立つからすぐにわかる。

 

 「…わかった。俺から三浦さんたちに伝えとく」


 「スミマセン…」


 「三浦さんならすぐに動いてくれると思うから、それまで申し訳ないけど我慢して」


 「はい…」


 早くなんとかしてほしい。

 これ以上言い寄られると病みそうなんだけど…。

 三浦さん!お願いします!












 「終わった…」


 午後は久坂に絡まれることもなく、平和に過ごすことができた。

 恐らく三浦さんがすぐに動いてくれたんだと思う。

 今日は定時退社の水曜日なのに最悪…。

 紅葉が迎えに来てくれるらしいから、それまでは待ってよ。



 「くればやしさ~ん!」


 「………」


 なんで最後に会うかなぁ…。

 ホントツイてないわ…。


 「今から飲みにいきましょうよ~」


 「…予定があるから無理」


 は?酒臭っ。

 なにコイツ…飲んでるの?


 「いいじゃねーかよ!俺と遊ぼーぜ!」


 「…無理」


 うっざ…。

 コイツのせいで私のテンション急降下だわ…。

 せっかく紅葉と遊ぶのに…。


 「んだよっ!俺と遊べねーってんのか!」


 「無理なものは無理よ」


 「あん?派遣のくせにふざけんなよ!社員の言うこと聞いてりゃいいんだよ!」


 うわ…、頭おかしいんじゃない?

 なんでこんなのがいるのかしら…。


 「俺と一発やろーぜ!俺のテクでヒィヒィ言わせてやるからよぉ!」


 あんたとやるくらいなら死んだ方がマシよ。

 無理。

 生理的に無理。


 「………」


 「無視してんじゃねーよ!!!」


 無視していると、キレた久坂が腕を掴んできた。

 痛いし…!

 ふざけんなよっ!!!



 「俺の彼女に何をしてるのかな」


 「っ!?」


 最悪…。

 紅葉にこんな場面見られるなんて…。

 もう泣きたい…。


 「あんだテメーは!」


 「暮林さんの男だ。その手を放してくれないか」


 「んだテメー!」


 バイクを降りて、紅葉が久坂の手から私を開放してくれた。

 

 「俺の女が嫌がってるんだ。金輪際近づくのは止めろ」


 「俺に指図すんじゃねーよ!!!」


 「紅葉!」


 激高した久坂が紅葉に殴りかかった。

 何してんのよあんた!


 「………」


 「オメーなんかより、俺のが暮林さんに似合ってんだよ!」


 「あっ!?」


 調子に乗った久坂が、紅葉に頭から持っていた日本酒をかけた。

 ちょっと!紅葉!?


 「ふざけたこと抜かしてんじゃねーぞガキが」


 「あ?…っぐ!?」


 「殺されたくなかったらとっとと失せろ」


 紅葉が久坂の首元を締め上げる。

 紅葉!これ以上はダメ!


 「だ、誰かっ!?」


 「何してんだボケ!」

 「やめろバカ!」

 「そのバカ取り押さえろ!」


 会社の前で暴れていたこともあり、帰宅途中の社員さんが紅葉と久坂を離す。

 

 「紅葉!」


 「…うぇ」


 あ…。

 紅葉が戻した。

 アルコールアレルギーの紅葉が頭から日本酒なんて浴びるから…!


 「紅葉!大丈夫、紅葉!?」


 「………」


 「い…いやああああああああああ!!!」


 紅葉が倒れちゃった…。

 誰か、誰か助けて!


 「暮林さん!」


 「藤林さん!?紅葉が…!」


 「落ち着いて。土田、すぐに加藤さんに連絡してくれ!俺は救急車を呼ぶ!」


 「藤林さん…紅葉が…!」


 「落ち着いて、すぐに救急隊が来るから。俺があのアホどうにかするから、暮林さんは竹科さんと一緒に病院行って」


 紅葉!

 起きてよ!!

 紅葉!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。