とある女と新入社員②
レビューと感想いただきました!
まさかまたいただけるとは思ってもいませんでした。
レビュー効果なのがブックマークもどんどん増えて…。
少し困惑しています(笑)
お読みいただいている皆様へ。
評価、レビュー、感想、ブックマークが励みになります!
本作品を宜しくお願い致しますm(_ _)m
はあああああああ。
最悪な1週間だったわ…。
久坂さんにナンパされてから、喫煙室で私を見ると話しかけるようになってきた。
最初は挨拶する程度だったけど、今は一言二言頷くだけ。
私の喫煙休憩の邪魔しないでほしい。
藤林さん経由で、久坂さんの所属部署に指導してもらったけど、効果はなかった。
何あれ?
日本語通じないの?
日本語の不自由な日本人っているんだねー。
こっちが嫌いオーラ出してるのに無視するな。
KYにも程があるでしょ。
空気読め!
喫煙所の顔見知りが助けてくれなかったらずっと喋りかけてくる、
だから最近は一人でタバコも行けない。
誰かを誘って連れタバコ。
連絡先教えろ、飯行こう、俺の車でデートしようなどなど。
人の話聞いてる?
私彼氏いるって言ってんでしょ!
紅葉とあんたを比べたら月とスッポンよ。
とにかくしつこい。
あー!私の平穏な職場環境返してー!
「お疲れッス」
「…オツカレサマデス」
うわ、出た。
久坂とかいう私の天敵。
「暮林さん、連絡先教えてくださいッスよ」
「…無理」
うわっ…、鳥肌立ってきた。
気持ち悪い。
「いいじゃないッスか。俺とデートしようぜ」
「…無理です」
うわっ…。
ホント無理!
生理的に無理!
あの顔でモテると思ってる?
ニキビ跡とかヤバいし…。
頑張って中の下の男が…。
紅葉のが100万倍カッコイイんだけど。
「暮林さん美人だから俺の横にいても大丈夫ッスよー」
「…失礼します」
いやいやいや!
何言ってんの!?
なんであんたの横にいなきゃいけないわけ!?
私の横にいるのは紅葉だし!
何をどう間違ってもあんたがいることはないし。
ホント無理…。
「かなりキテるね」
「わかります…?」
藤林さん助けて!
このままじゃ死んじゃう!
「暮林さんは過去にあんなことがあったから、余計にあんなのダメなんじゃない?」
「そう…そうですよ!ホント最悪です。トラウマですよ…」
久坂が来るとストーカー男を思い出す。
だいぶ良くなったけど、あんなにグイグイくる男は久しぶり。
久坂のせいでストーカー事件を思い出しそう…。
ストーカー男も気持ち悪かったけど、久坂も同じように気持ち悪い。
視界に入れたくもない。
最近は近づいてくるだけで鳥肌が立つからすぐにわかる。
「…わかった。俺から三浦さんたちに伝えとく」
「スミマセン…」
「三浦さんならすぐに動いてくれると思うから、それまで申し訳ないけど我慢して」
「はい…」
早くなんとかしてほしい。
これ以上言い寄られると病みそうなんだけど…。
三浦さん!お願いします!
「終わった…」
午後は久坂に絡まれることもなく、平和に過ごすことができた。
恐らく三浦さんがすぐに動いてくれたんだと思う。
今日は定時退社の水曜日なのに最悪…。
紅葉が迎えに来てくれるらしいから、それまでは待ってよ。
「くればやしさ~ん!」
「………」
なんで最後に会うかなぁ…。
ホントツイてないわ…。
「今から飲みにいきましょうよ~」
「…予定があるから無理」
は?酒臭っ。
なにコイツ…飲んでるの?
「いいじゃねーかよ!俺と遊ぼーぜ!」
「…無理」
うっざ…。
コイツのせいで私のテンション急降下だわ…。
せっかく紅葉と遊ぶのに…。
「んだよっ!俺と遊べねーってんのか!」
「無理なものは無理よ」
「あん?派遣のくせにふざけんなよ!社員の言うこと聞いてりゃいいんだよ!」
うわ…、頭おかしいんじゃない?
なんでこんなのがいるのかしら…。
「俺と一発やろーぜ!俺のテクでヒィヒィ言わせてやるからよぉ!」
あんたとやるくらいなら死んだ方がマシよ。
無理。
生理的に無理。
「………」
「無視してんじゃねーよ!!!」
無視していると、キレた久坂が腕を掴んできた。
痛いし…!
ふざけんなよっ!!!
「俺の彼女に何をしてるのかな」
「っ!?」
最悪…。
紅葉にこんな場面見られるなんて…。
もう泣きたい…。
「あんだテメーは!」
「暮林さんの男だ。その手を放してくれないか」
「んだテメー!」
バイクを降りて、紅葉が久坂の手から私を開放してくれた。
「俺の女が嫌がってるんだ。金輪際近づくのは止めろ」
「俺に指図すんじゃねーよ!!!」
「紅葉!」
激高した久坂が紅葉に殴りかかった。
何してんのよあんた!
「………」
「オメーなんかより、俺のが暮林さんに似合ってんだよ!」
「あっ!?」
調子に乗った久坂が、紅葉に頭から持っていた日本酒をかけた。
ちょっと!紅葉!?
「ふざけたこと抜かしてんじゃねーぞガキが」
「あ?…っぐ!?」
「殺されたくなかったらとっとと失せろ」
紅葉が久坂の首元を締め上げる。
紅葉!これ以上はダメ!
「だ、誰かっ!?」
「何してんだボケ!」
「やめろバカ!」
「そのバカ取り押さえろ!」
会社の前で暴れていたこともあり、帰宅途中の社員さんが紅葉と久坂を離す。
「紅葉!」
「…うぇ」
あ…。
紅葉が戻した。
アルコールアレルギーの紅葉が頭から日本酒なんて浴びるから…!
「紅葉!大丈夫、紅葉!?」
「………」
「い…いやああああああああああ!!!」
紅葉が倒れちゃった…。
誰か、誰か助けて!
「暮林さん!」
「藤林さん!?紅葉が…!」
「落ち着いて。土田、すぐに加藤さんに連絡してくれ!俺は救急車を呼ぶ!」
「藤林さん…紅葉が…!」
「落ち着いて、すぐに救急隊が来るから。俺があのアホどうにかするから、暮林さんは竹科さんと一緒に病院行って」
紅葉!
起きてよ!!
紅葉!!!




