この勇者は俺と同じ日本人です!
今回は少し短めとなっています。
「私は盾の勇者のタニザキジロウです。」
「あ・・・・・・すいません。」
アカネがバルスと火花を散らしあっていたその時、盾の勇者と名乗る男が止めに入ったのだった。
アカネは名前を思いっきり間違えていたことを恥ずかしく思い、思わず顔を赤くしながら謝る。
「ルハハハハハハ!鳥頭王女の悪感情非常に美味である!」
バルスはそういってまた大きく笑う。
すると。
「・・・・・・バルスさんもバルスさんですよ。今日ぐらいは我慢してください。」
「悪魔である私にそんなこと言われても。我慢できるわけがないだろ。」
・・・・・・。
バルスさんってほんとに自由だな・・・・・・。
そう思っていると呆れた顔をしたジロウが思い出したかのように。
「そういえばアカネ様。魔王軍の討伐ありがとうございます。」
そう言って頭を下げる。
そして頭を上げると続けざまに。
「ところでそちらの方は?」
タニザキはそうアカネに問う。
「私の仲間のユウサクです。」
「よ、よろしくお願いします。」
俺はそういって頭を下げる。
すると。
「こちらこそよろしくユウサク君。」
そう言ってタニザキは手を差し出す。
俺はその手を握り握手をする。
あれ・・・・・・そう言えば名前からして日本人なのかな?
俺は名前に引っ掛かりタニザキに問う。
「タニザキさんってその・・・・・・向こうから送られてきた感じですか?」
するとタニザキは少し複雑そうな顔をして。
「・・・・・・まあね。けどこっちに来てよかったと思ってるよ。」
そう答える。
「あの・・・・・・。」
「どうした?」
「・・・・・・いや。やっぱり何もありません。」
俺は向こうの世界で何があったのか聞こうと思ったが、聞いてはいけなさそうな感じがしたので止めた。
すると俺の考えを悟ったのか。
「・・・・・・ユウサク君こっち来て。」
そう手招きする。
そして。
「この盾に手を置いて。」
そうタニザキは言う。
俺はその言葉に従い、盾の上に手を置く。
そして。
「いくよ。神聖武器スキル『記憶逆行視聴』。」
その瞬間。
俺の頭の中に誰かの記憶が流れ込む。
自分のものではない記憶が。
誰かの記憶が俺の頭の中を埋め尽くす。




