この魔王軍幹部はなんちゃってなのです!
俺たちはパーティーが行われる広場に来ていた。
「何とか間に合ったわね。」
「おお・・・・・・。」
俺たちの視線の先には貴族や魔法使い、冒険者や獣人などがたくさんいた。そしてその人たちは用意された食事を口にしながら会話の楽しんでいた。
「みんな。ゆっくりと楽しんできてね!」
そうみんなに呼びかける。
その時。
「おおこれはこれは。アカネと呼んでもらえて上機嫌なアカネ殿ではないか。お久しぶりですな。」
そう言って黒のスーツを着た高身長の男がアカネに話しかける。
「・・・・・・お久しぶりですバルスさん。私はいつも通りですよ。」
アカネはバルスに言葉を返す。
うーん?なんだろ・・・・・・この人なんか雰囲気が変だな・・・・・・。
そう思っていると。
「おやおやそこの自宅警備員といかれ種族のおかしな名前の娘と特に特徴もない男と最近嫉妬ばかりしている王女大好き坊ちゃまは初めましてであるかな?」
「二、ニートじゃないし!」
「と、特徴が無くても良いんですよ?」
「私の名前に言いたいことがあるなら聞こうじゃないか」
なんでこの人俺が自宅警備員だったってことを知ってるんだろ?
するとバルスは俺が考えていることを見通したかのように。
「そこの何で知ってるのと不思議に思っているそこのゴミクズニートよ。」
「誰がゴミクズニートだ・・・・・・。」
俺がバルスに突っ込むとバルスはうれしそうに笑いながら。
「ルハハハハハハ!悪感情美味である。非常に美味である。そこの救いの迷い人よ。ご馳走になったな。」
・・・・・・。
こいつ悪感情食えるの?っていうか悪感情を食したいがために俺にゴミクズニートなんて言ったのか?ゴミクズニートって結構傷つくんだけど。うーん。いや・・・・・・まさか。まさかね・・・・・・。
俺がそう思っているとアカネが。
「・・・・・・バルスさん。料理が用意されてるんで悪感情じゃなくてそっちを食べてください。」
悪感情が食べたかっただけか。ろくでもねーな。
バルスはアカネに注意されふと空を向く。そして。
「ほう・・・・・・これから非常に美味な悪感情が食えそうだな。フムフム。おお!なんと。なんということだ!何日か待てば最高の悪感情が毎日食せるではないか!ルハハハハハハ!素晴らしい!素晴らしい!」
そう大笑いしながら、嬉々として言う。
そして。
「アカネ殿よ。ここで会ったのも何かの縁だ。よし。私が二つ予言しよう。まず一つ。汝、大切な仲間のために人生の歴史に残る選択をせねばならないだろう。二つ目だ。汝、ここで『マルス愛してる』と叫ぶと以上に近いほどの愛情を手に入れることができるだろう。」
「・・・・・・マ、マルス愛ーー」
そこまで言いかけた時だった。
「ルハハハハハハ!二つ目のは嘘に決まっておるだろう!騙されやすいにもほどがあるだろ!」
そう言って大笑いする。
「・・・・・・。」
「ルハハハハハハ!美味である!非常にーー」
そこまで言いかけた時だった。
「・・・・・・『エクスディション』!」
「『マジックウォール』!」
アカネはいきなりバルスに向かってスキルを放つ。それをバルスは魔法で作られた壁を作り出してそれを防ぐ。
「いきなり何をする!この短気王女め!」
「ここで討伐してやる!覚悟しなさい魔王軍幹部バルス!」
そう言って火花を散らしあう二人のところに。
「おい・・・・・・二人ともやめろよ・・・・・・。」
盾を持った男が止めに入る。
「あなたは・・・・・・鎌の勇者のマツザキ イチロウだったかしら。」
アカネは息を整えてその男の方に向かってそういう。
するとその男は少し困った顔をして言う。
「私は盾の勇者のタニザキ ジロウです。」




