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高スペック幼女ってフィクションみたいだよね

活動報告にも書きましたが、一日遅れてしまいました。

すいません!

 伯爵令嬢である俺に爆発すると宣った下手人は、ニコニコと楽しそうだ。

 ていうか本当に冗談だよね!?


「本当に冗談ですよ。大体魔力が勝手に魔法的な効果を発現させるわけないじゃないですか。お嬢様って純粋な方なんですね。とっても可愛いです!」


 なんか馬鹿にされた気分!

 ていうか、俺だけ信じてたみたいな言い方してるけど父やイーナだって騙されてたでしょ。


「爆発するって言って驚いてたのはお嬢様だけでしたよ」

「え?」


 嘘でしょ?

 父、イーナ、執事長と順に見ると皆んな気まずそうに視線を逸らして目を合わせてくれなかった。

 エリーはエリーで「驚いているお嬢様も可愛らしかったですよ!」と微笑ましげにこっちを見てくるし反省の色がない。


「ところで、魔力が多くても…爆発はしないにしても他に害はないのか?」


 おい、父よ。

 なぜこちらを見た。


「いえ。確かに爆発(・・)はしませんけど、身体には良くありません。定期的に魔力を使った方がいいですね」


 これ絶対揶揄われてる!

 父は少し気まずそうに見てきたけど、エリーはすっごく楽しそうなんだもん。


「魔力はどれだけ使えばいいんだ?まさか今回みたいに中庭全てを覆うほどなのか?」


 あっ、父が結構ショック受けてたっぽいね。

 流石に悪いと思ったので、この屋敷の敷地を珍しい花で埋め尽くしてあげるのも吝かではない。


「それほどでなくとも構いません。そうですね…あの中庭にある一区画ほどで十分かと」


 そう言って、窓から見える中庭の大きくも小さくもない区画を指さした。

 できればその隣にあった大きめの区画にしてほしかったな。

 まあ、仕方ないのであの区画をわっさわさにしてやろう。


 そうひっそりと計画を立てていると、後ろから気配を感じて振り返るとイーナがニッコリと笑ってこちらを見ていた。

 その顔には「やり過ぎはダメですからね」と書かれているのがはっきりと分かる。

 ブンブンと首を縦に動かして了承の意を伝える。


「そうか。イルメラ、今度から魔法を使うときはあの区画だけにするように」

「はい」


 大丈夫!

 他のところには手を出さないから安心していいよ!





 そうして俺がなんともないことが分かり、解散することに。

 エリーは何がそんなに嬉しいのか、ルンルンと鼻歌でも歌い出すんじゃないかという足取りで部屋を出て行った。


 というかずっと気になってたんだけど、あの髪と目の色ってポンコツ王女ことアンネマリーそっくりじゃないですか。

 それにあんな綺麗な金髪って王族以外で見たことない。

 顔もどことなく似てたような?


「お父様、あの人って、王族?」


 父なら何か知ってるはず。

 さあ、知ってることを話してもらおうか。


「ああ、気づいたか。あの方はエレオノーラ・フォン・スペルフォード第一王女殿下だ」


 やっぱり王族やんけ。

 でも何でそんな人がうちに?


「今朝突然いらして、今日だけでいいので我が家の専属医として居させて欲しいと頼まれてな。何でもお前に興味があるらしい」

「え」


 厄介な人に目を付けられたのかもしれない。

 また弄られたりするんだろうか。

 今度は逆にこっちが揶揄ってやる。


「あと、彼女は変装もしていないし身分を隠す気がないように思うかもしれないが、本人はお忍びで来たと仰っている。何かあっても気付いていない振りをしておくように」

「はい」


 全く世話の焼けるお嬢さんだぜ。


 ん?

 そういえば、エリーって高校生くらいの年齢かと思ってたけど、王子や王女の姉ならそんなに歳は離れてないのかな?

 聞いてみよう。


「エリー王女って、何歳?」

「確か今年で8歳になられたはずだ」


 そうか、女の子は成長が早いって言うしそのくらいの歳で高校生くらいになることもあるのか。

 …いや、ない。


 驚愕の事実に愕然としていると、父がエリーの成長の秘密について教えてくれた。


「エレオノーラ王女殿下の魔法は変身なんだ。それで自分を成長させた姿にしたのだろう」


 はえー。

 じゃあ何で髪と瞳の色は変えなかったんだ?

 お忍びとは?


「王族に代々受け継がれているあの金髪と、女王譲りの紫色の目を誇りに思っているそうだ」


 なるほど、納得。

 国王と女王の子どもとしても王族としても誇りを大切にしているんですね。

 そういうのカッコイイです。

 惚れました。


 でも8歳が医者っておままごとかな?

 揶揄ってくるからドSなのかと思ってたけど、可愛いとこあるじゃん。


「因みに、エレオノーラ王女殿下は聡明なお方で政務に携わり働いている。医師免許も取得されているし、宮廷魔導士としても活躍されているから、さっきの診断は全て本当のことだろう」


 超ハイスペック王女すごすぎ。

 そのチートっぷりは、まさか特典もりもりの転生者なのか?

 俺だって転生者だったらそんくらいできたかもしれない。

 …転生者だったわ。

 でもとてもできそうにない。

 参りました。



 と、そういえば忘れるところだった。

 確かさっきエリーは俺に興味があってここに来たって言ってたよな。

 俺の何に興味を持ったというのか。


「あの、エリーは…エリー王女は、私の何に興味を?」


 危ねえ。

 アウトな気もするけど、第一王女を呼び捨てにするところだった。


「アルフォンス殿下とアンネマリー王女殿下から以前のお披露目パーティーでのことをお聞きしたらしくてな。是非一度会いたかったということらしい」


 なんだってー!

 …俺が何か面白いことしたかな?

 俺としてはポンコツっぷりが素敵だった王女の方が面白かったけどね。


 それにしても、エリーがここまで来たのってあの二人のせいなのか。

 今度会ったら頭に花を咲かせてやる。


 果たして次会うのはいつになるのか。

 あ、明後日か。

お読みいただきありがとうございます!沢山のブクマ、評価励みになります!


次回の更新は明後日の予定です。

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