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勇者「盗んだ馬車で走り出す~」
魔法使い「関門で捕まっておしまいよ。貴女の人生が」
勇者「関門なぞ焼き払え!」
魔法使い「関門の役人にも家族が、妻や生まれたばかりの子供がいるかもしれない」
魔法使い「お父さん帰って来ないね。いつになったら帰ってくるの?」
勇者「帰って来るさ。体重を幾分軽くして骨になってな」
勇者「めでたしめでたし」
魔法使い「このバチ当たり」
勇者「アウトローになりたい。決められた線路を歩かされるなんて人間の生き方じゃない」
魔法使い「勇者は充分アウトローよ、集団に貢献しない無駄飯食らいよ。ほら、喜びなさい」
勇者「青さを許してくれないのですか」
魔法使い「お生憎様。私は、青菜には塩を掛けると決めているの」
魔法使い「わざとやってる馬鹿には尚更ね」
勇者「ふざけないと重圧に潰されるのです。このご時世に魔王退治とかぶっちゃけ有り得ない」
勇者「いるかどうかもわからない魔王より、怖いものがあると子供ですら見えているのに」
魔法使い「・・・・・・隣国の件なら問題ないわ。我等が王には切り札があるらしいの」
魔法使い「とにかく、勇者様はそれらしくお飾りをやってなさい」