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魔法使い「その独り言は治らないの?いろいろ困ると思うわよ」


勇者「書物を音読していたら、いつの間にかこうなってしまった。今は後悔している」


勇者「誤植って楽しいね。読み込む程味が出る」


魔法使い「そ、そう」


勇者「インド人を右に」


勇者「おっと、楽しいお喋りはおしまいの時間だ。君、ここは本当に人気がないのかな」


魔法使い「どうかしら。塀の向こうで隣人が耳をそばだてていたりして」


魔法使い「神ならぬこの身。他人様の敷地内までは保証出来かねるわ」


勇者「違うよ、違う。まるでピントが外れている」


勇者「私は、王の鈴が付いた奴が君の他にもいないかを聞いているんだ」


魔法使い「意外。あながち馬鹿でもないってことか。鈴付きも鈴無しも含み、私一人よ。人払いをしたから今日は住民すらいない筈」


魔法使い「後学の為に気付いた理由を教えてくれない?」


勇者「友人を通さずに起きた出会いは信用するなと父が言っていた」


勇者「なにせ我らは勇者だ。敵意と悪意の海を泳ぐ一族だ。遭遇するものは魔物のみ、ときにそれは人間の皮を被ったものもいる」


勇者「君はどうなんだ」


魔法使い「そうね、私は。貴女の親愛なる友人である王の使いよ」


魔法使い「役割は王の眼。建前にしても、踏み込まない領域は互いに必要じゃなくて?」



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