8_守護聖人テイラー・スウィフト
守護聖人テイラー・スウィフト
もうずっと嵌っていることがある。大昔の古代加速主義初期時代のネットメディアのジャンク情報をひたすら摂取することだ。それでさ、最近面白かったのが、テイラー・スウィフトっていう当時の有名女歌手が、『テイラー・スウィフトは異性愛女性の守護聖人』って表現でさ。ははぁという感じ。当のテイラーがどんな歌を歌っていたのかはわからない。だって僕は低所得で音を持ってないし、歌詞アーカイブへのアクセス権もちょっとクレジット的に工面できないからね。だからなんか誰かがまとめた古代のネットメディアの書き込み? をひたすら読み漁っている。本や教育にはなかなかアクセスできないからわからないことが多いんだけど、当時の時代の空気感みたいなのは凄く伝わってきて、さ。無性全盛期の今読むと面白いよね。『異性愛女性の守護聖人』だってさ! 当時の人たちからしたって彼女の恋愛への愛着? 執着? はわらえた。ってことだね。そういう風にさ、憂さ晴らしをして、毎日書いているよ、讃美歌を。守護聖人って言葉もよく使うから、一人でくすくすってしてるんだ。讃美歌を書かないとジャンク情報も買えないしね。古代人は肉体を持っていたのに、働かない時間の比率が今より多かったのは不思議だよね。肉体を持っていればこそやらなければいけないことは山ほどあると思うんだけど。古代人のサブスクリプションサービスの感想とか読んでいると、サービスの質が、今とあんまり変わらないのにすごく安いんだなって絶望感と面白さを覚えるよね。一古代時間の労働で一か月分のサブスクリプションサービスの値段が払えるんだぜ? 凄いよな。あの頃の古代人はとても幸せだったと思うよ。僕はテイラー・スウィフトの歌を聴くこともできない! 音をもってないし、クレジットもないから。でもジャンク情報は本当に良いね、毎日一日中讃美歌を書くのも、ジャンク情報のことを考えながら書いていたら全然苦痛じゃない。むしろ楽しいんだ。だって守護聖人って言葉が出てくるたびに『テイラー・スウィフトは異性愛女性の守護聖人』ってミームが浮かんでくるからね。ある意味最高だよ。ちょっと捻くれてるね。いや、相当か? うーん。古代人のジャンク情報もまあ相当ひねくれているからね。現代は親切さというのの定義が古代人の頃より曖昧ではあるけれどもさ……。音もなく視覚もない存在が宝くじで超高額当選して、サイコーのミュージシャンになったっていっつも広告が入るんだけど。どう考えても罠だと思う。こうやって搾取されちゃいけない。彼の音楽を聴きたくもないしね。でもとにかく、讃美歌を書き続けて、クレジットを貯めて、テイラーの有名な曲の歌詞は買ってみたいな。ちょっとかなり高いけどね。テイラーはどう考えてもがめつすぎる。昔も今も。まあああいう人たちはみんなそうかな。僕は善良だよ。じゃあ。




