44-捜索
こんにちは橘 弥鷺です。
元コンビニSVのダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。
お読みいただければ幸いです。
尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。
STRAIN HOLE
N6940GN
https://ncode.syosetu.com/n6940gn/
崩落事故現場での二次災害が発生し、地面が陥没してできた大穴に、25式高機動戦闘車に搭乗していたアルトとアーリエが落ちてしまった。探索者でダンジョンシーカーのアルトと元王家直系の王女で、現ロールス共和国本国教導隊所属のアーリエが行方不明となったことで、街道入口の広場は駐留軍だけでなく、ワールドトレックも合同捜索本部が設置された。
「25式の性能であれば転落したところで問題はない」
開発したアリエテが断言するが、まだ試作段階の車輌ということもあり、懐疑的な意見もある。話題を変えようとセリカが口を開く。
「斥候の兵士の話では、急傾斜ではあるものの車輌がおりられるとのことですが、かなり深い穴のようです。新たな崩落がないとは限りません」
「降りられるなら向かうしかないだろう。下界のモンスターは? 」
セリカの言葉にニセンが答え先を促す。
「下穴には、モンスターの生息した形跡はありませんし、街道のシャドウが侵入した穴は、応急措置ですが処理済みです」
「じゃ準備できしだい、捜索隊を編成して向かうことにしよう。ルイガノかまわないか? 」
ニセンがルイガノへと尋ねる。
「ええ、こちらとしても捜索する以外の選択はありませんから、では車輌はこちらの車輌をそのまま利用しましょう」
「了解した。では、30分以内に捜索隊を出動でよろしいか? 」
「了解しました」
架設テントからルイガノたちが出ると、見知った顔が到着していたようで、ミーナが説明しているのが視界にはいった。そこには、ベントレーとジークがおり、ミーナがルイガノに気がつき声をかける。
「兄さん、ベントレーおじさんとジークさんも一緒に来てくれるって! 」
「アルトたち助けないと目覚めが悪いからな、オペレーターの緊急招集って聞いたから、様子見に来て正解だったぜ! 」
「そうだな、週末に家に招いているからのう、来てもらわなければ、婆さんの料理が無駄になってしまう」
「助かる。じゃ準備をミーナふたりに必要な装具を」
「了解」
「アリエテさん装甲戦闘車の編成は任せるのでお願いします」
「了解だ。まぁ地下じゃあんまり魔砲も打ちまくるわけに行かないだろうから、わたしとデイル以外は輸送型だろうけど、同乗するメンツはルイガノが決めておいてな、いつも通り指揮車輌はデイルだ」
装甲戦闘車への同乗することになる為、効率良くするためには、戦闘車と同乗者が戦闘時の役割は合わせておく必要がある。17式1型装甲戦闘車は最大10人は搭乗可能な車輌となっているので、いざとなればそれなりの人数を乗せることは可能だ。
アリエテ機先導車:ミーナ、ジーク、セナ、ベントレー
デイル機指揮車:ルイガノ、ニセン、セリカ
マリーの車輌ともう2台の車輌が合流し、人員輸送型に駐留軍兵士と探索者混成の探索チームが編成され乗り込むこととなった。17式1型装甲戦闘車輌5輌が列をなして、した穴へとゆっくりと降りて行く。
一方でアルトとアーリエは、地下深く一気に滑り落ちた為に、気を失っていた。25式の高性能な機能がなければ、土砂崩れに埋もれ、押し潰されていたかもしれない。アルトは目を開けすぐに25式の起動状況を見て、異常がないことを確認して安堵する。次に外の様子を確認して、キャノピーを開けても問題ないと判断する。アーリエはまだ気を失っているのか、それとも疲れによって寝ているのか、寝息をたてているのでそのまま寝かせることにして、キャノピーを開け放つ。地下なのに空気が澄みきっていて気持ちいい。
「水脈だったか?」
コクピットから下を見れば、小川のように浅瀬の川が流れている。洞窟の壁面も濡れており、地下水がどこかに流れたことによって空洞化し、地盤が崩れたと思われる。
「タイミングが悪いな…… それとも連鎖的な災害か? 」
「うんん…… えっ……? 」
「起きたのか、痛みはないか? 」
「え、はい…… アルトここはどこですか? 」
アーリエは早い段階で気を失ったのか、覚えていないようだ。
「こいつに乗ってすぐに街道に大穴が開いて落ちた」
「落ちた…… えー 帰れるのですか? 」
「わからん…… 正直オレも気を失なって落ちるとこまで落ちてしまったらしい。後ろの穴だ登ろうと思えば登れるだろうけどな…… 」
アルトは後方を指差してアーリエも身を乗り出して後ろを見る。
「暗くて良くわかりませんね。ここは下界なのですか? 」
「おそらく元々地下水脈だったみたいだ。だから下界にも続いてはいないとは思う。だから戻るとなると落ちた穴を登ればとは思うけど…… 」
アーリエに説明しているところで、アルトのスキルが発動する。視界の端が明滅しそちらに意識を向けると
新ダンジョンまでのナビゲーション
スーパーバイジングのスキルに新しいダンジョンが見つかったことの知らせだ。ナビを開始すればほぼ間違いなく、新しいダンジョンを見つけることができる。アルトはアーリエに笑みを向けて口を開く。
「騎士殿は地下探検に興味はありませんか? 」
「地下探検……? 」
「ふたりで新ダンジョンの発見者になろうぜ! 」
アルトは、親指を落ちた穴とは逆をしめしてウィンクをしてみせるのであった。
お読みいただきありがとうございます。
次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。
前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。
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