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元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営 ~固有スキルスーパーバイジングは最強でした~  作者: 橘 弥鷺


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30-チートスキルで殲滅

こんにちは橘 弥鷺です。


元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。

お読みいただければ幸いです。


尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。

STRAIN HOLE

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/

 この世界のダンジョンは迷宮ではなく、転移装置のようなものであり、探索者組合自治区におけるダンジョンは、各探索者組合がダンジョンマスターとなり、その街で暮らす人々の重要な拠点となる。探索者は街の外であるダンジョン内の環境が反映されていない下界の環境下を模したダンジョン内で鍛練を積み、新たなダンジョンを発見する為に下界へと旅立つ、また他の市民たちは、ダンジョン内にある別の環境下で、農業や酪農をはじめとする生産から食材や木材など加工製品など商品化するなど、様々な業種が、ダンジョン内の恵みを生活の糧とし暮らしている。人々の暮らしに関わるものが、ダンジョンがもたらす。一部の産業はこの荒廃した世界でも入手することができる。それは鉱石で、鉄をはじめとする金属や原油は、地下都市の開発や街道の開発でも鉱脈を発見することがあり、地下階層を開発すると共に金属加工の工場が併設する。原油等この世界では燃料としての使用はほとんどされないが、資源しての利用されている。ダンジョン内の鉱石採掘もされるがどちらかと言えば調査や研究の意味合いが強い。余談になるが、この国の通過単位はメノウというのだが、ロールス王国が国として成り立った頃、王家直轄のダンジョンのみで採掘されるメノウ石を貨幣として使用したことに由来する。この世界に暮らす人々にとって、ダンジョンがなくては生きていけず、そして新たなダンジョンを発見することは、人々にとって、人々の生きる領域を増やすことになる。探索者だけでなく、街に住む人々も探索者が発見することを心から願っているのだ。


「シャドウか身体ならしにちょうどいい…… 」


 ジークがだれとはなしに口を開き大剣をかまえる。


「急造チームの練習相手には都合がいい相手だな」


 ニセンも細身の長剣をかまえてジークの隣に立つ。シャドウとは、下界の中でも下位のクラスに分類されるモンスターで、人影のように全身が真っ黒で顔には大きな口しかなく、群れて活動することが知られている。1体を相手にするならば、新米探索者でも楽に相手にできるモンスターである。指揮を担当するルイガノが声を張上げる。


「周囲に洞窟や暗がりになるような横穴がないかは皆警戒してくれ! 」

「アーリエわたくしたちも! 」

「はい! 」


 セナがアーリエに声をかけると、セナはショートソードと大盾をかまえ、盾に身を隠し前衛に加わるとを見て、アーリエはそのセナの後方へとレイピアを抜いて立つ。そのアーリエの隣に細身の長剣をかまえてベントレーが並ぶように立つと、アーリエとセナに声をかける。


「お嬢さん方、影の後追いって言葉を知ってるかのう? 」

「影の後追い…… 」


 ベントレーの言葉にアーリエがオウム返しをして答える。その様子からアーリエは知らないとベントレーは判断し、話を続ける。


「シャドウはしつこくてのう、まるで自分の影のようにつきまとう。いくらでも仲間を呼ぶし、きりがない。だから気を抜いていると体力を消耗し、暗がりに引きずりこまれたり、日暮れになったら、奴らの思うつぼだ。一気に殲滅するのがセオリーとされておる。まぁ新人探索者への教訓じゃの。今日は先輩たちの指示に素直に聞いていれば問題なかろう」

「はい! 」


 シャドウは、下界のモンスターの中では下位に位置する弱いモンスターだが、群れて行動する為に数が多い。しかも、闇に紛れられると姿が確認しづらく、ベテラン探索者でも命を落としかねない。それを聞いたアーリエとセナは、視線を前に向けたまま返事をする。ベントレーがふたりの返事に笑みを返す。アルトが走り出しルイガノに声をかける。


「ルイ! 一気に殲滅する! 一度オレに指揮権を預けてくれ」

「わかった。皆アルトの指示で攻撃を! 」

「了解」


 皆の返事を聞いてアルトが指示を出す。


「ジーク、ミーナ、ニセン大隊長はシャドウを誘き寄せてくれ! ルイガノとセリカさんは、シャドウの数の把握と逃げ出さないように結界を! セナはアーリエとベンじぃの護衛で、ふたりは閃光系の攻撃を頼む」

「ホホッ アルトのヤツがまともな指揮をしておるわい」


 アルトの指示にベントレーが目を細め、成長した孫をみるかのような表情を浮かべる。


「一気に仕留めるぞ! 」


 アルトが声をかけると、ジークとニセンが前に出てシャドウが群がる。まだ太陽が高い位置にある分、ふたりの敵ではないが、ジークとニセンの援護をするようにミーナが槍を振るう。


「10時方向! 沸いて出てきやがった」


 ジークが声を張上げる。さすがのジークも数の多さにそちらまでは、手が回らないようだ。


「オレがカバーする! 」


 アルトが前に出て、シャドウを誘き寄せセナに声をかける。


「セナ! アーリエとベンじぃが準備できたら前に出てくれ! 」

「わかりましたわ! 」


 セナの返事をすると後ろにいたベントレーが声をかける。


「ワシは用意ができたので先に行くからのう。焦らずしっかり準備するとよい。アルト、ワシは攻撃に加わるからのう」

「は、早い! 」


 ベントレーの言葉に隣にいたアーリエが、驚愕の声をあげる。ベントレーの声にアルトは視線で答え、ベントレーは走り出し、最前列へと加わり長剣を横凪に払う。その長剣には光が纏わりついており、横凪に払うと同時に光りの波紋がシャドウを切り裂いていく。


「す、すごい…… これが本来の騎士の強さ…… 」


 思わずセナは声を漏らす。ベントレーの攻撃で皆に群がっていたシャドウが、一気に数十体を光が飲み込んだ。


「セナ準備ができました。行きます! 」


 アーリエがセナに声をかけると、セナはコクりと頷いて、盾をかまえたままシャドウの群れへと突っ込みアーリエへと声をかける。


「今です! アーリエ! 」

「はい!」


 セナが盾を斜めにするとアーリエがセナの盾を踏み台に飛び上がり、光を纏ったレイピアを振りかぶると光の雨がシャドウたちに降り注ぎシャドウが消滅する。


「アルトとどめを! 」


 ルイガノが後方から離脱しようとしていたシャドウを遠距離魔法で足止めにする。


「わかった。掃討開始! 」


 アルトは自身のスキルである。スーパーバイジング内に戦闘によって新たな項目があることを認識し、最後にそれを使用した。アルトが掃討開始を告げたと同時に、シャドウはその場に縫いつけられたように動きが止まり、アルトは一気に切りつけていった。


「初陣にしては上出来だな…… しかし、何から何までいたせりつくせりで…… ありがたいけどなんだかなぁ」


 アルトは独り言を言って剣を腰に戻した。

お読みいただきありがとうございます。

次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。


前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/


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