27-ダンジョンハンティング
こんにちは橘 弥鷺です。
元コンビニSVのダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。
お読みいただければ幸いです。
尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。
STRAIN HOLE
N6940GN
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会議の翌日開発部との勝負の時間となり、アルトたちとアーリエたちは、ダンジョンへと訪れていた。アルトたちは、アルト、アーリエ、ジーク、ミーナ、ルイガノ、セナそしてベントレーの7人でのパーティー編成でダンジョンへと入ることとなった。
「ベントレー殿は、お待ちいただいてもよろしいのでは? 」
「ニセン大隊長…… そう言うわけにはいかぬのだ。見逃してくれ…… 」
ベントレーとニセンは、互いに苦笑しているところに、アルトたちがふたりに歩み寄ると、ベントレーは昨日同様に認識阻害の魔法を使用したのが、アルトのスーパーバイジングの能力で察知した。アルトは、昨日の会議にいた監査官に、ベントレーは身元を知られたくないのかと思っていたが、どうもそうではないようで、このタイミングで使用していることと、今の面子からすると、アーリエかセナのどちらかのようだ。ベントレーの姿を見てアルトがベントレーに尋ねる。
「ベンじぃいつもと装備が違うのか? 」
「あ、あ…… いつもの剣はメンテナンス中でな、しかし、この剣も良いものだからたまには使わんと剣に申し訳ないからのう」
ベントレーは、聞いてほしくないみたいな顔をしながら、アルトへと返答する。となりにいたニセンも少し肩を揺らした。ニセンは何か知っているような雰囲気だが、認識阻害の魔法なのかアルト以外は、ベントレーとニセンの態度に何も感じていないようだが、特にこの勝負に影響するような行動ではないようなので、アルトもそこまで追求するつもりもない。
「まぁいろいろあるんだろうけど…… 」
「アルト何がいろいろなの? 」
アルトの言葉に事情を知らないミーナは悪意なく尋ねると、アルトは手をヒラヒラさせて返答する。
「大したことじゃないって、ほら、開発部を待たせると嫌みがどっと増えるぞ」
アルトはミーナをあしらってダンジョンの入口で待っている集団に視線を向けてそちらへと歩き始める。そこへアーリエが声をかける。
「ノエル殿よろしいですか? 」
「なんですか? アードリゲ少尉」
「わたしたちもアルト殿とお呼びしてよろしいですか? 」
「なら敬称も不要です。好きに呼んでください」
「では、わたしのことも家名でなくアーリエとセナのことも名でお呼びください」
アーリエの半歩後ろにいるセナもコクコクと頷き了承している。
「確かに、ハンティング中にそこまで気が回らなく、失礼があったらと思ってました。お気遣いありがとうございます。アーリエ、セナ必ず勝ちましょう」
「はい、よろしくお願いいたします。アルト」
ダンジョン入口に開発部のメンバーが待っている。開発部は12人で参加するようで、その中には当然マーク理事の姿もあり、マークはアルトたちが歩み寄ると早速挨拶代わりの嫌みを口にした。
「怖じ気づいて不戦敗になるかと思っていたが、来たのか」
マークの嫌みに開発部の面々が、ニタニタと薄ら笑いを浮かべるが、その挑発にアルトたちが乗ることはなかった。いつものダンジョンガイドたちではなく、理事長のアウディが全員の装備を確認し口を開いた。
「装備に問題ありませんね」
「母さんベントレーおじさんいるんだから問題ないって」
アウディの言葉にミーナがカラカラと笑うと、アウディはそうねと言って話を続ける。
「では、ハンティングゲームを行います。両パーティー共にシーカーが複数おりますので、難易度は最高ランク、制限時間は上限48時間です。互いにフェイクコアを見つけられない場合は両者敗けとしてペナルティを支払っていただきます」
探索者組合が運営するダンジョンは、下界にあったダンジョンをダンジョンマスターとなり、再調整したもので、生産エリア以外の探索者強化エリアは、下界に模して作られている。そしてダンジョン内に滞在できるのは、48時間が限界で時間が経過すると、ダンジョン入口のここに強制的転移される。この現象は、ダンジョンマスターにも変更ができない。
「その人数で良いのか? 後で人数が少なかったからとか負け惜しみを言われても面倒だから今補充するのを認めてやってもよいぞ」
マークが勝ち誇るようにアルトたちへと声をかける。挑発の一環なのだろうが、ベントレーはその挑発に乗らずに手を振ってマークをあしらうように言葉を返す。
「こちらはこの人数で構わんよ」
開発部は10人で、アルトたち運営管理部・騎士混成パーティーは、7人で半分の人数だ。
「では、わたしが参戦するでよろしいか? 」
ベントレーの断りの言葉に割ってはいるように参戦を表明したのはニセンだった。マークは少し嫌な顔をしたが、ニセンはかまわずに自身が参戦する道理を口にする。
「そもそもうちの部下ふたりが感情的になって、このようなことになった。ベントレー殿たちが協力してくれての混成とはいえ、部下の失態を傍観するだけよりは良いのでな、お言葉に甘えて参戦させてもらう」
ベントレーは肩をすくませてみせるが、ニセンは自身の参戦を取り下げるつもりはないようだが、新たにその場に参戦を表明する者が現れた。
「では、副官としてお供いたしますわ」
「セリカ殿までは良いのではないか」
ベントレーがセリカの言葉に止めに入ったが、セリカは首を横に振って口を開いた。
「開発部の皆さんが人数を気にされるのであれば問題ありません。わたしが加わってみても人数はこちらの方が少ないのですから」
ニセンとセリカが加わってみても9人で確かに開発部よりも少ない人数だ。セリカはむしろ開発部を挑発するように言葉を続ける。
「人数が少なくても、騎士を参加させたことで負けた時に言い訳しないでくださいませ。そちらのご配慮感謝いたしますわ」
セリカは、軍服のポケットから何かを取り出し襟元へと手を運ぶ、そこには騎士章がつけられている。セリカもまた騎士であった。
「ふん、騎士だろうとシーカーだろうとかまわん! ダンジョン探索は情報と人海戦術が最も発見率が高いのだ! 小娘の騎士が何人増えようが我々に勝るわけがなかろう」
「では、ニセン殿とセリカ殿の参戦を認めます」
アウディが参戦を認めふたりの装備を確認する。ふたりともこうなる事を予想してか、ダンジョンに入れるようにしっかり装備をしてきていたようだ。
「では、転移魔法陣へ」
ダンジョンハンティング参加する皆が魔方陣へと入り全員の姿が光に包まれ消えていったのだった。
お読みいただきありがとうございます。
次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。
前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。
N6940GN
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