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鉱物好物  作者: ヒロ
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ジェマの前世、大石あかりは仕事の帰り疲れ切っても少しずつ買い集めた石を見ていた。

透明な水晶、青く光るラブラドライト、神秘な青ラピスラズリ、優しい甘いピンクのストロベリーローズクォーツ、少ない給与から節約して買ってきた石たちは、人付き合いも苦手で、友達もいなかったわたしの相談相手で話し相手だった。

石は生物的に生きていないかもしれないけど、悠久の時間を閉じ込めている。石は少しひんやりしていて、いつでも心が慰められた。


死ぬ前、たぶん過労。薄れていく意識の中で、握りしめた水晶のポインターを見ながら、生まれかわれるなら、石の中で眠りたい。人とのかかわりはもう疲れたな。と思っていた。

その願いに応えたのは、異世界の地下深く眠る元始水晶群、星の記憶を蓄えた水晶が、異世界の地球の小さな水晶に共鳴した。

地球の小さな1個の魂は、小さな水晶に導かれ異世界の元始水晶群の中で眠り続けた。


1年、数年、数百年、異世界の元始水晶群で眠り続け、この星のすべての石と共鳴したころ、疲れ切って擦れ切れた魂が癒され、傷ひとつない、ぴかぴかになって転生する時がきた。

水晶群からの縁でスキルが付与された。


Mineral Affinity

Resonance with Crystal Veins

Custodia Minera Philia

鉱物親和性を結晶脈との共鳴を持つ

鉱物に愛されし守り手


ドラゴンが夢うつつで水晶とイメージを交換していた。

この子が転生していつかこの子にあったらよろしくね。

水晶の養い子よ。生まれたらいつか会おう。


その魂は、グラニット男爵家の子どもとして生まれ、ジェマと名付けられた。

癒された魂は煌びやかに輝き、大地の石たちと共鳴する。

癒されぴかぴかになった魂はもう傷ついていない。

ジェマは石好きだと認定されたが、石もあなたが好きなのだ。


さぁ今度こそ幸せに。





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