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最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第7章

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第274話 釣り


 そのまま待っていると、アリスが戻ってきて、その後すぐにリアーヌが転移で飛んできた。


「釣りですか?」

「ああ」

「…………アニーがどうしてもって言うから」

「言うわけないでしょ。私、好きじゃないし」


 アニーがツッコむ。


「でも、行くんだな……」


 リアーヌがちょっと呆れる。


「別にいいでしょ」

「…………アニーは男に合わせることはないけど、ぶつくさ言いながらも絶対に付き合うタイプなんだよ」

「ああ……なるほど」


 リアーヌが深く頷いた


「納得すんな。いいから海に行くわよ」

「はいはい」


 俺達は転移を使い、王都近くの海に飛ぶ。


「寒っ!」

「そりゃな……限界が来たら呼べ。じゃあな」


 リアーヌは手を上げて、戻っていった。


「あー、寒い、寒い。こんな寒い中で釣りとか信じらんないわ」


 本当にぶつくさ言いながら付き合っている……


「狛ちゃん、木を取ってきてやれ」


 そう言うと、狛ちゃんが周囲に落ちている流木を集めだす。

 すると、アニーが集まった流木に魔法で火をつけた。


「暖かいわー……あんたらはさっさと釣りなさいよ。焼いてあげるから」


 前もこの3人で来たが、こんな感じだったな。


「釣るか……」

「…………そだね」


 俺とアリスは釣りを始めた。


「こんなんだったらナタリア達に付き合えば良かったわ」


 ぶつくさ、ぶつくさ……


「帰らないのかな?」

「…………絶対に帰らないよ。一緒にいることが嬉しいんだから。あと、本当に選べって言われてもこっちに来るよ」


 そんな気がする……


「ユウマ、そんなしょうもない話よりあの2人をどうする気?」


 アニーが聞いてくる。

 2人とはイルヴァとロザリアだろう。


「どうするとは?」

「自分の女にする気? 子ギツネはその気みたいだけど」


 AIちゃんはガンガン勧めてくるからな。

 その辺はまったくブレない。


「知らん。なるようにしかならん」


 こういうのはそういうものなのだ。


「あんたが否定しない時は肯定よ」

「…………ロザリアは完全にロックオンしているね。イルヴァはなし崩しパターン」


 パターンって言うな。


「もし、そうなったらどうする?」

「何も。ご自由にどうぞ。あんたが前世で12人も奥さんがいて、それが許された理由がよくわかるわ」

「…………本当に12人? もっといない?」


 知らんなー……


「さすがに愛人や妾はいないと思うぞ。そういうのが嫌いだし」

「欲しいのは女じゃなくて家族だったわね」

「…………大家族」


 ホント、どういう感じだったんだろう?

 子供も30人以上もいたらしいし。

 孫も含めたら何人だ?


「わからん。記憶がないんだ」

「ないから余計に同じ道を進むわけね」

「…………ユウマほど天性って言葉がしっくり来る人はいない」


 天性ねー……


「そんな感じか?」

「…………ユウマって他の男の人と比べてもなんか違うよね? かっこいい人を見てもかっこいいなとは思うけど、ユウマは吸い込まれそうになる」

「わかる、わかる……」


 吸い込まれたか。


「…………ユウマ、絶対に魅了のスキルとか持ってるでしょ」

「俺のスキルはポンコツと評判のAIだけだな」

『こらこらー』


 すまん、すまん。


「俺のことはいいだろ。それにあの2人だってどうなるかはわからん。それよりも釣れたぞ。焼いてくれ」


 釣竿をアニーの方に向け、糸の先についている魚を渡した。


「じゃんじゃん釣りなさいよ」


 アニーは魚を針から外し、下処理を始める。


「ああ」

「…………はーい」


 俺達はその後も釣りを楽しみ、昼食は釣った魚を食べた。

 そして、午後からも釣っていき、夕方になると、リアーヌが迎えに来てくれたので家に帰り、夕食の時間となった。


「ほー……魚か。川で釣ったのか?」


 イルヴァが食卓に並んでいる料理を見ながら聞いてくる。

 魚ばっかりなのだ。


「イルヴァさん、これは海の魚ですよ」


 ロザリアがイルヴァに教える。


「海? そうなのか?」

「ええ」

「へー……君、詳しいな」

「魔大陸は作物が育ちにくいですし、陸地もゾンビばっかりなので漁業が盛んなんですよ」


 確かそうだったな。


「ゾンビって……飯時に言うなよ」

「別にいいじゃないですか。気にしすぎです」

「まあ……それよりもこの町って海に近いのか?」


 イルヴァが聞いてくる。


「いや、リアーヌの転移で王都近くの海に飛んだんだよ」

「あー、なるほど。便利だね」


 ホントにな。


「調子に乗ってバカバカ釣るもんだから。こんなにあるのよ。普段は釣れないくせに釣れたら釣れたで調子に乗るんだから」


 お前がじゃんじゃん釣れって言ったんだろうが。


「まあ、いいじゃん。魚、好きだし」

「普段は食べないもんね。私は森から出るまで食べたことがなかった」


 ナタリアとリリーは素直だし、人間ができてるわ。


「いっぱいあるから食べてくれ。じゃあ、いただきます」


 俺達はさまざまな調理法で作られた魚料理を食べていく。


「イルヴァ、ロザリア、買い物と町巡りの方はどうだった?」

「色々買えたし、これでなんとかなりそう」

「後で必ず、お金は返します……」


 銅貨3枚しか持ってなかったから朝、出かける前に貸したのだ。


「ゆっくりでいいからな」

「返さなくてもいいですしね」


 たいした金額じゃないし、その通りなのだが、AIちゃんの言葉には違うニュアンスが含まれていると思う。


「いや、返すよ。それと町を巡ったんだが、本当に町が4つに分かれているんだな」

「びっくりですよね。もはや同じ場所に違う町が4つあるって感じでした」


 そこはなー……


「王様でもどうしようもないらしいから本当にどうしようもないんだろうよ」

「もはや観光名所にしても良いくらいだよ。それ以外は普通というか良い町だったな」

「穏やかですし、程よく発展してますしね。住みやすい町だと思います」


 2人共、気に入ったようだ。


「それなら良かった。それで明日、アクサ共和国の王都に行きたいんだが、いいか?」

「それは構わない。むしろ、仕事がしたいくらいだ」

「ついに借金生活に突入しましたしね……」

「まあ……」


 イルヴァはやる気だったのにロザリアの言葉でちょっと落ち込んだ。


「そこは気にしなくていい。お前らなら1日で稼げる額だ。じゃあ、明日は王都な」

「それは良いんだけど、この人数で行くのかい?」


 ここには全員が集まっているので10人いる。

 おかげでちょっと狭い。

 追いやられたアニーに至ってはアリスとリリーの間というコタツの角にいた。


「リアーヌはどうする?」

「私は仕事もありますし、遠慮しておきます。もちろん、送り迎えはしましょう」


 リアーヌとパメラは休みの日に連れていってやればいいだろう。


「リアーヌとパメラは行かないから8人だな……それでも多いな」

「分けましょうか? イルヴァさんもですけど、私もアクサの王都なら案内はできます。適当に町を回った後に冒険者ギルドで合流し、仕事の話を聞けば良いと思います」


 ロザリアが提案してきた。


「それが良いかもな……イルヴァ、ナタリアとアリスとアニーを案内してやってくれ。俺とAIちゃんとリリーはロザリアに案内してもらう」


 初めて行く地の場合は絶対にリリーはこっち。


「わかった。じゃあ、朝から回ってみて、混みだす夕方前に合流しよう」

「それで」


 俺達は明日の予定を決めると、その後も美味しい魚料理を食べていった。


いつもお読み頂き、ありがとうございます。

本日、私の他作品である『宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅』の第1巻が発売となりました。エリクサーを作ったことで捕まりそうになり、祖国を逃げ出して、世界を旅するお話になります。

ぜひとも手に取って読んでいただければと思います。(↓にリンク)


本作共々よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
アニーもなんやかんやデレが深くなってきた しかし女を囲う割にがっつかないし手を出さないのは、家族だからそれでいいんだって気持ちが強いからか そういや前にリアーヌが究極の受け身って評していたしな。女から…
アニーは男に合わせることはないけど、ぶつくさ言いながらも絶対に付き合うタイプな事は良く分かった(3回目)
まだ冒頭も重複してます
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