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最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第7章

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272/272

第272話 実績あり


 俺達は1階に下りると、部屋に戻る。


「ナタリア、上で2人が待っているから空いている部屋を割り当ててくれないか?」


 さすがに女性スペースだし、俺がやるわけにいかない。


「あ、そうだね」

「私も行くよー」

「頼むわ」


 ナタリアとリリーが立ち上がり、部屋から出ていった。


「結局、こうなったわね。想像以上に早かったけど」


 アニーが笑いながら頬杖をつく。


「話は聞いたか?」

「ええ。まあ、たまに聞く話よね。すごい実力がある冒険者でも雑用なんかを他に任せてたから普段の生活はなーんにもできない人」

「俺もそうだな」


 初期にAIちゃんがいてくれ、さらにはナタリアとアリスが助けてくれたから良かった。


「まあ、あんたはどうとでもなるけどね」

「…………女性が助けるしね」


 女性に限定するんじゃない。

 クライブだって飯を作ってくれたわ。


「お前らがいてくれて良かったわ。それでな、レイラが言うには実力のバランス的にウチのパーティーに入った方が良いらしいんだ」

「それはそうでしょうね。前にも言ったけど、新参の方が強いと上手くいかないのよ。あんたみたいに明らかに下につくタイプの人間じゃない場合は私達みたいに上手くいくこともあるけど、イルヴァとロザリアは相手を立てるタイプだからちょっと難しいわね」


 自分より明確に上の人間に立てられても下手をすると、嫌味だからな。

 そうじゃなくてもやりづらいのはわかる。

 アニーがクランの他の女性メンバーと組んでなかったのはそれだ。


「パメラもそう思うか?」


 ギルド職員に聞いてみる。


「ええ。どうしても溝ができると思うわ。そういうパーティーっていうのはよくあるのよ。受付で見ててわかるの。『あ、このパーティーは長くないな』ってね。ちなみに、ユウマさんがアリスさん達のパーティーに入った時は『あ、乗っ取られるな』って思った」

「…………早々に乗っ取られちゃった」


 アリスがわざとらしくガクッと落ち込んだ。


「お前らがリーダーをやれって言ったんだろうが」


 男がやった方が良いってことで。


「…………そりゃね。正直、どんなAランクパーティーでもユウマが入ればユウマがリーダーだよ。さっきアニーが言った通りで明らかに下につくタイプの人間じゃない」

「あんた、王様だもの」


 この前も同じような話をしたな。


「まあ、マスターは当主様ですからね」

「そうそう。だから別にあの2人がウチに入ってもダメってことはないわよ。なんならロザリアのことを考えればそれが妥当な気がする」


 アニーの言葉にアリスもパメラもリアーヌも頷いた。

 反対はしないってことだろう。


「ナタリアとリリーはどうだろうか?」

「あの2人があんたに異を唱えるところを想像できないわね」

「…………『いいんじゃない?』と『そうなんだー』としか言わないと思う」


 リリーの方は頭から否定がないな。


「しかし、これでパーティーメンバーが7人になったな。冒険者カードを作ったAIちゃんとリアーヌを入れると9人だぞ。多くないか?」

「多いわね」

「…………小さいクランみたいな規模になったね。でも、別に良いんじゃない? これまででも全員で行動するってあまりなかったし。必ず、何人かが休んでた」


 体力や魔力のことがあるからな。

 それにリアーヌがいるから交代がスムーズにできる。


「あの2人がここに来たらコタツの奪い合いが始まりそうね」

「…………私は譲らない。アニーがベッドに行くと良い」

「なんで私なのよ?」


 アニーがジト目になった。


「…………ロザリアが姉の位置に行く。そうすると、バランス的にその隣にイルヴァが来る。アニーが溢れる」

「どっか譲ってよ」

「…………アニー、思い出したように薬を作り出すから邪魔。ベッドなら1人だよ」


 いや、俺が寝るんだが?

 こぼされたくないんだが?


「ハァ……」


 アニーはコタツから出ると、ベッドに行き、布団に入って肘をつく。


「…………どう?」

「悪くないわね。ちなみに、どう見える?」


 アニーは布団の中に入っているが、肩から上が露出しているので裸に見えた。


「…………ただでさえ、薄着だからもうそういう女性にしか見えない」

「情婦……」

「娼婦……」

「というか、事後ですね」


 AIちゃんがはっきり言う。


「事後はともかく、私、そういうイメージ?」

「普段の格好からじゃないか?」


 繁華街に行くと、『いくら?』って聞かれるってそういうことだろ。


「まあ、自覚はあるわね」

「良いじゃないですか。私は好きですよ」


 AIちゃんが笑顔で頷いた。


「あんたは抱きついてくるからでしょ」


 朝のやり取りね。


「アニーさん、柔らかいんですもん」

「うるさいわねー……あんたはワインでも持ってきなさい」

「はーい」


 AIちゃんが立ち上がり、部屋から出ていった。


「歓迎会的なものか?」

「それでもいいけど、単純に今後の予定について話し合わないといけないでしょ。さすがに9人でゾロゾロとアクサ共和国に行くのはないわよ」

「…………男性はマスターが1人ですよ、誇らしいですね」


 アリスがAIちゃんの真似をする。

 まったく似てないが……


「リアーヌ、予定はどうだ?」

「明日も仕事ですね。ただ、ギルドで内業ですので蜂さんをつけてくださればどうとでもなります」


 リアーヌは冒険者としての活動をあまりしないからな。


「じゃあ、問題ないか……」


 大所帯だが、なんとかなるだろう。


お読み頂き、ありがとうございます。

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今更だけど、9人揃って専業の前衛って新加入のイルヴァだけなのか
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