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冬をぬけて、春へ
散文詩
春の章、開始
外の暖かさに気がついた時、それが自分には相応しくないように思えたのだ。それを待ちわびていたようでいて、実のところ、冷たくて暗い、悲しみの中にずっと浸っていたかったようなのだ。自傷的な性分のせいだろうか、それとも言い訳に都合がよかったのだろうか。
冬の間は春の訪れなど期待もしていなければ、その存在を信じようとすらしなかった。それがいざ来てみればどうだ。季節はめぐる、あまりに当たり前のことだった。当然のように、暖かい。
ためらうことなく外へくりだす。ためらうことなく笑顔をつくる。ためらうことなく好きと言う。自然に出来てしまった。軽薄なものだ。
寒い寒いとさんざん文句をたれていたことなど瞬時に忘れるものだった。暖かい、たったそれだけで、心は変わる。
気持ちを新たに、きっと何かが出来る。日差しを受けて、足が軽い。ただ、
今はまだ、少しさみしい。
春の章スタート!よろしこ!




