↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親友だと思った男友達が女だった件  作者: 桜空大佐


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/8

俺か存在した形跡がない!

「ぼくはキミが……好きなんだ」


 青みがかった黒髪が俺の頬に触れるほど顔を寄せてきた玲央に、壁ドンされた俺。

 今まさにキスできそうなほどの距離で玲央を見た。

 濃い茶色の瞳が潤んで真っ直ぐに俺を見つめてくる。

 

 なぜこうなった? 男同士でこんなのヤバいだろう。

 喉が渇く、嫌な汗も出てきた。でも、良い香りがする。


「ちょっ、ちょっと待った! 」

「待てないよ、キミに出会ってからぼくは胸の高鳴りが止まらないんだ」

 

 俺も胸の高鳴りがすごいんだけど、とても言える状況ではない。これはからかわれてるのか?  それとも玲央は男が好きだったとか? 確かに出会った時からやたら距離感がバグったヤツだったが……


「玲央、とりあえず落ち着けって」

「落ち着いてるさ。でも、キミがクラスの他の子と仲良くしてるのを見るとつらいんだ。この気持ちをどうしても伝えたくてさ」

「わかったから、玲央の気持ちは伝わったから、ほら離れよ、な?」


 近距離で見る玲央の端正な顔立ち。切れ長の目に長いまつ毛、キラキラの王子様が俺に顔を寄せて、今にもキスされそうだ。なんなんだ、このぷるぷるの唇は!

 半開きの口から甘い吐息が俺の唇に当たってるよ。

 エアー間接キスか! これも間接キスなんじゃないか!


「こ、これ以上はダメだ!」


 俺は両手で玲央を胸を押し返し身を離そうとした。

 あれ、なんだか想像したら感触と違う……

 むにゅって柔らかかったような……

 いつも薄い胸なのに、今日はよく見るとシャツの上からでも盛り上がってるのがわかる。


「触ったなー、ぼくの胸に触っといて何んで無反応なんだよ?」

「違う、違う、そうじゃない! 触ってないし……」

「そんなこと言うんだ……。もうぼくを汚しちゃったのにしらばっくれるんだね」

「汚してないし……。男同士でそんなふざけないでくれよ」


 顔が赤くなり熱を帯びているのを感じる。

 玲央の顔も上気して、目の下が色づいてかわいい。


 かわいい? 俺はどうしちまったんだよ! ヤバい、俺の感情がバグってるよ。


「だったらぼくは今日から女役になってもいいんだよ」

「いやいや、ならなくていいから!」


 女役ってあっちの世界のネコってやつだろ?

 俺はそんなの望んでないし……、たぶん望んでない……よな。


 突然、玲央が俺の首に手をかけるとガバッと引き寄せてくる。俺より少し背の低い玲央が背伸びをして俺の頬に柔らかい感触が……。

 

 ああ、俺の頬が柔らかくて温かい玲央の感触を喜んでいる。

 嫌悪感はなく、なぜか俺もまた玲央を受け入れてしまっていた。


 俺は知らなかったのだ。

 この世界は男がいなくて女が男役、女役に区別されていることを……。



 

 

「続きが読みたい」

「気になる」

「頑張って書いて!」

と応援してもらえる方は評価をお願いします。

励みにして頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。