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真紅の暗殺者  作者: ヒサヒデ
第1章 憎悪
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第2話 報酬

 2話目を投稿しました。これから徐々に、登場人物や世界観など色々掘り下げていきます。



 「お疲れ。おかげで助かったわ」



 とある街道で覆面をしている小柄な赤髪の少女と、その少女よりも二まわりほどもある大柄な体格で、革鎧に腰巻きという武骨な装備で身を固め、いかにも胡散臭い感じのする髭面の男が話していた。男は革袋を赤髪の少女に手渡した。



 「今回の依頼達成の報酬金だ。早く暗殺してもらった故、少し色をつけておいた」



 男から革袋を受け取り、ずしりと重い革袋に予想以上に色をつけてくれたと感じ、男性の懐の大きさが伺えた。これで当分、生活する上でお金に頭を悩まされずにすむと心の中で安堵した。



 「ありがと。感謝する」



 そう簡潔に礼を言い、先程の館で暗殺した男の生首を掴み男性の前に差し出した。



 「これがイワン・オードトワレの首よ。確認して」



 男は差し出された生首を受け取り、自分の望んでいた男の首だと確認し、ニヤリと笑みを浮かべた。



 「確かにイワンの首だ。いや、本当に首だけになっておるわ。実に、実に愉快!しかしお主も律儀よな。我輩は暗殺を依頼しただけなのにわざわざ首を持って帰ってくるとは。しかもご丁寧に血抜きまでしておる・・・」



 男性は笑いながら生首を右手で掴んだまま、両手を大きく広げながら少女に話す。



 「流石は真紅の暗殺者リナよ。闇の世界でその名を知らぬものはおらぬと言われた女子よな」



 リナと言われた赤髪の少女は素っ気なく答える。



 「そういう貴方もあたしと同じでしょ?爆破傭兵ゴンズ」



 「相変わらず無愛想だのう。それに我輩はお主を信用しておる。わざわざ首を取って来なくともよいのだぞ?毎回面倒であろう?」



 「いいの。依頼人とはちゃんとした信頼関係を築いておきたいから」



 「真面目だのう。まあそのように申す律儀者のお主だからこそ、我輩も毎回お主に依頼しておるのだがな」



 ゴンズと呼ばれた男は明るくリナを説得するが、リナは首を横に振った。しばらくしてリナがゴンズに問いかけた。



 「それで、あの男の情報はなにかわかった?」



 「お主は毎回それだのう。まあ、それも致し方ないがのう。今回は奴の動きが掴めず、中々特定出来なんだがやっと居場所が分かった」



 ゴンズがそう言うとリナの目が鋭く憎しみを帯び、とても少女とは思えないほどの凄まじい殺気が小さな身体から溢れていた。



 「あの男はどこにいる?」



 「そう怖い顔をするでない。折角のかわいい顔が台無しだぞ?」



 「答えろッ!!」



 茶化してくるゴンズに赤い眼で睨みにながら、憎悪と殺意の篭った低い声でリナが問い詰めた。



 「落ち着け。常に冷静でなければまともな判断が出来ぬぞ。あの男、アルトニアは今頃チャム村にいるであろう」


「・・・チャム村・・・」


「我輩もお主の復讐に協力すると約束した為、チャム村まで共に行こうではないか」



 リナをどうにか落ち着かせて説明するゴンズ。ゴンズの提案にリナは乗った。



 「わかった。よろしく頼む」



 「ではひとまず我輩の設置した天幕の中に行き、身体を休め準備を整えるとしよう」



 そう言うとゴンズは先に歩き出した。リナもゴンズに続き、歩きながら拳を限界まで握り込んでいた。



 「必ず、殺してやるっ!アルトニアっ!」




 次回から、リナとゴンズを中心に物語を進めていきます。感想やレビュー等、よろしくお願いします!

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