第2話 方針そして一難
「はい、こちら報酬となります」
ケイロンと話して翌日、ショーンたちはエコール防衛戦の報酬を冒険者協会で受け取っていた。
そのまま、併設された酒場のテーブルの一つに腰を下ろす。
「さて、次はどうするか?」
「う〜ん、テキトーで良いんじゃね?」
ショーンの言葉に真っ先に反応したのはトーカだったが、その返答はおよそ真っ当なものではなかった。
ショーンは呆れた目をしつつも、諦めのため息でもって整理をつけた。
「天災の森に行く」
そこにサクラが言った。
「理由は?」
「あそこの長老たちはかなり長く生きてる。もっと新しい情報が手に入るかも」
「なるほど」
サクラの言い分にショーンは納得した。
「あたしはさすがに国に帰んなきゃ。いつまでも他国にいるわけにはいかにゃい」
王女であるカーミラは帰国の旨を言う。
「じゃあ、ここで一旦お別れか」
「寂しくなりますね」
ショーンは淡々とレイルは悲しげに目を伏せて言った。
「はいはーい、ワタシは美味しいものが食べたいでーす!」
空気を読まずにアニヤはそんなことを言った。
「いや、おまえなぁ……まぁいいか。美味しいものね。考えとくは」
「やったー!」
ショーンの投げやりな返答でアニヤは喜んでいた。
「さて、それじゃ。天災の森を目的地に食い道楽って感じか。メンバーはカーミラが帰国するからそれ以外のやつらか」
ショーンの確認に全員が頷いた。その時
バタン
協会の扉が勢いよく開かれ、ボロボロの様子の冒険者が駆け込んできた。
「ハァハァ……た、大変だ!!暗黒の森の深部から魔狼が出てきやがった!!」
「な、なに?」「魔狼だと」「マジか」
その一言に協会内の冒険者たちが慌て始める。職員たちもバタバタと慌ただしく動き、駆け込んできた冒険者を支部長のもとへ案内していった。
「ショーン様でしょうか?」
その様子を眺めていたショーンたちのもとに一人の受付嬢が声をかける。
「ああ」
ショーンはこの先の展開を予測しながら返事をする。
「支部長に会っていただけますか」
ショーンは半ば諦めの表情で頷いた。
冒険者協会エコール支部 支部長室
「ふむ……おや、ショーン君来たのかい」
ショーンたちが支部長室に入ると思考に耽っていた支部長がさも当然というふうに言葉を述べる。
「ああ、酒場んとこで話し合いしてたからな」
「なるほど」
そこで支部長は一旦沈黙した。次いで報告にきた冒険者を見る。冒険者は支部長の視線に一瞬ビクッとなったがそれだけだった。支部長も視線を床に向けて考え込む。
しばらく、考えがまとまったのか支部長は口を開いた。
「このバカのせいで、すでに聴いていると思うがショーン君。暗黒の森の浅層に魔狼が出てきた。こやつ一人の話では法螺ということもあり得るが、相手は魔狼だ。真実ならば大変なことになる。というわけでA級である君に調査と真実ならば討伐を依頼したい」
「ああ構わんが。おまえらはどうする?」
ショーンは後ろにいる他の面々に確認した。
全員が頷くことで返事とした。
「んじゃ。その依頼、俺たちが請け負う」
「ありがとう。ああ、混乱の鎮静化に君の名前を使うが良いね?」
「ああ、構わん」
その言葉に支部長、アグニスは笑みを浮かべた。
「それではよろしく頼むよ。『冥王』殿」
チッとその言葉にショーンは舌打ちし、支部長室を後にした。
新キャラを増やしたくなかったので支部長は轟雷のアグニス老です。
ショーンの異名は『冥王』に決定!
安易に死神にするよりかはカッコいい!とかではなく、神の字をいれたくなかったのですよ。ほんとですよ?
異名の情報は協会内では共有されているので、支部長が知っているのはおかしくないです。なので、王都での異名と違うということはありません。今回から異名が広まっていきますね。なんせ、駆け込んできたバカが話を聞いているので。
あと、ショーンのアグニスに対する態度が微妙ですがこの辺は本編のなかで明かしていきます。べつに変わったことではないんですが。異名の伝達はもう少し矛盾点の少ない説明が思いつけば本編に入れるかも。
まあ、説明回にならないために後書きに説明を入れるのが素人には楽なのです!今後も白い目で後書きの説明は読んでください。
作者のメンタルはスライムです。多少の傷はすぐ回復です!えっへん
いや、石は良いけど、岩は投げないで〜
と書きましたがようは感想が欲しいです。
おねがします〈(-_-)〉




