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神は勝手なのだと知っている  作者: 神狼 龍王《みたらしだんご》
第2章 不屈は愚行か、君たちは知っているか
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閑話3 人見知り冒険者2

森の中、正確には木々の生い茂る山の中なので傾斜のある地面を俺は歩いていた。


ゴブリン、地方によっては小鬼とか邪妖精とか呼ばれる雑魚の魔物である。脅威度は単体でG、巣でEの本物の雑魚だ。だが、奴らは異常なまでに数が多い。幼体は10日もすれば成体の仲間入り、出産のスパンも三ヶ月ほど。異界人曰く「ファンタジーのゴキブリ」とされる絶滅だけは免れる最底辺の生物。


「ギィ!」「ギギャ!?」「ギィギィ!!」


目の前に現れた俺に対して威嚇の声を上げるゴブリンども。しかし、次の瞬間には剣のサビと化していた。


このようにゴブリンばかり狩ってきた俺からすれば構える必要もないし、ましてや新人冒険者ですら油断しても最悪無傷で逃げきれる程度の連中である。


「しかし、ホントに一ヶ月経っただけか?この数……」


俺は山に入ってから処理したゴブリンの数を思い出し呆れ返った。


普通、別の群れが移り住んで来ただけなら数としては30匹そこらだ。だが、今回は今の段階で50匹以上をすでに殺していた。


「あーー……いるんだろな〜たぶん」


–これE級()に任せる仕事じゃねえよ


俺のぼやきは森の中へと沈んでいった。








トボトボと歩きつつ、追加で20匹くらいゴブリンを狩ったところで俺は巣を見つけた。その入り口にはどこで見つけたのか、鉄製の槍を持つゴブリンの見張りと飼いならされたのであろうフォレストウルフのはぐれ個体がいた。


これはマジで当たってんな。


俺は自分の予想のドンピシャ具合に呆れを通り越して諦めの感情を抱きつつ剣の柄へと左手を伸ばした。すでにフォレストウルフは鼻をひくつかせているからバレるのは時間の問題だ。


俺は覚悟を決めて隠れていた茂みから飛び出した。


俺を視界に収めた槍持ちゴブリンの目には驚愕の色があるが、フォレストウルフはさすが獣と言ったところか本能のままに硬直などせず俺に迫ってくる。しかし


「ファイアアロー」


俺の右手から放たれた最下級の火魔法がフォレストウルフに直撃する。


「キャイン!」


なんとも可愛いらしい悲鳴をあげてフォレストウルフは数メートルほど地を転がってゆく。その間に俺は左手に握る剣を未だ硬直する槍持ちへと振るった。


「ギィ?」


槍持ちは最後に疑問の声をあげ、首を断たれて絶命した。残心はせず、フォレストウルフのほうに目を向ければ主人の死を理解して早々に撤退しているところだった。


そこでようやく一息つき、巣の様子を伺う。しかし、今の戦闘に気づいた様子はなかった。


「まあ、ゴブリンならこんなものか」


俺は独り言をつぶやきながら、気配を消して巣の中へと侵入していった。





巣の中に入って20分ほど。俺の眉間は皺だらけとなっていた。


鳴り子をはじめとした簡易的な罠の数々、不衛生でとにかく臭い巣、無謀に吶喊するゴブリンども。


これらのことからわかることは–


「…………王がいるな……」


そう、ゴブリンキングの存在である。


ゴブリンキング、小鬼の王とも呼ばれるゴブリンの異常個体。通常のゴブリンよりも大きい体、それに見合う筋力と体力。魔法こそ使わないもののその脅威度はD、オークと同等に扱われる。ただし、オークが群れでの脅威度Dであるのに対し、それは単体での脅威度Dであり、ゴブリンキングに率いられたゴブリンの群れというのはその脅威度をCにまで押し上げる。


「はぁぁ、協会も随分と質が落ちたな。()()()()ならこんなことはなかったろうに」


俺はそう独り言ち、小鬼の王の首を斬り飛ばした。

シカラ、主人公じゃね?


いや、しかし、うーん


カンナ「はいはいはーい、シカラさんが主人公で良いと思います」


やっぱり?ってなんでいるんですかーー!!!?!!?

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