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婚約破棄!?

ザマァTUEEE婚約破棄てんこ盛りテンプレ書いてみましたん


「ディード・ローランド! 貴様との婚約を今日この時をもって白紙撤回し、我が国から永久追放とする!」



 王都の象徴、白亜の謁見の間。天井に届かんばかりの広大な空間に、第三王子エリックのキンキンと高く響く不快な声が木霊した。

 彼の隣には、新進気鋭の『Bランクダンジョン』を領地に持つ男爵令嬢が、まるで勝利した女王のような顔で寄り添って胸を押し付けてる


「……エリック様。永久追放!?とは穏やかではありませんね。我がローランド家は代々、東の帝国、北東の聖国の侵攻を食い止める『王国の盾』。その重責、お忘れになったのですか?」


 私――ディード・ローランドは、冷ややかに、しかし完璧な淑女の礼節を保ったまま問い返した。


「盾ぇ? フン笑わせるな! そんなことよりだ!調査の結果、貴様の領地に新たにポップしたダンジョンは『Dランク』と判明した! 資源価値も低い、魔物は硬く採算取れない! そんな無価値な土地を維持するために我が国の血税を投じるなど、断じて許されん!」


 エリックは勝ち誇ったように、私の鼻先に指を突きつけた。

「この男爵令嬢が引き当てたBランク資源があれば、王都近郊に鉄壁の新拠点を築ける。不便で遠いだけの辺境など、もはや我が国には不要なのだよ! つまり、貴様ら親子は用済みだ! 辺境の泥水でもすすって、ひっそりと朽ち果てるのがお似合いだ!」


 周囲を取り囲む貴族たちからも、クスクスと品性のない嘲笑が漏れる。

「資源価値Dじゃあねぇ、ただの粗大ゴミだ」「盾という名の金食い虫に、ようやくお引取り願えるわけだ」

 ……あー、聞こえてますわよ。貴族の皆様



 私は視線を、玉座に深く腰掛けている国王へと向けた。王は退屈そうに金の髭をいじり、冷酷に、そしてどこか面倒そうに告げた。

「……そういうことだよ、ローランド辺境伯。理解したかね。王子の判断は、我が国の総意だ。もはや貴殿らに割く予算も、領地を安堵する義理もない」


 その時。

 私の隣で、沈黙を守っていた父、ローランド辺境伯がゆっくりと口を開いた。


「…………で、あるか」


 その地を這うような低い一言だけで、会場の空気が一瞬で凍りついた。

 父の瞳には、落胆も怒りも、そして悲しみすらない。

 そこにあるのは、長年の「忠誠」という名の重石から解き放たれたような、静かで恐ろしい、獣のような光だった。


「……陛下。そして王子。本気で仰っておりますな? 支援を打ち切り、我が領を切り捨てる。ローランドの武力も、あのDランクダンジョンも、王国には一欠片の価値もないと。……念押しさせていただきますが、本当によろしいのですな?」


「しつこいぞ! さっさとその汚らわしい顔を王都から消せと言っているんだ!」

 エリックが吠える。無知とは罪ですわね。お父様がどれだけ「王国のために」陰ながら支えてきたか


この軟弱な王子には想像もつかないのでしょう。


「……ふむ。承知いたしました。ならば、たった今この瞬間を持ちまして、ローランド家は王家への忠誠を正式に返上いたします。これより我が領は完全独立国家として歩ませていただく。納税、徴兵、魔石供給……そして、帝国・聖国に対する『防衛壁』の維持。すべてこれを持って終了です」


 会場が、にわかにざわつき始めた。だが、父の冷徹な言葉は止まらない。


「『追放』と言われたのは貴方様方だ。追放された人間が、どこの土地で何と名乗ろうと我らの勝手。明日より、我が領を通過する物流には相応の『通行税』を請求し、我が領のダンジョンから産出される資源はすべて、帝国あるいは聖国への専売とさせていただきます。……文句はありますまい?」


「なっ……何を勝手なことを! 独立など認めんぞ! 国反逆罪だ!」

「おやおや、追放した相手に反逆も何もありませんわよ、王子?」


 私は、震えるエリックに向かって、優雅に扇を広げて微笑んで差し上げた。

「私共はただ、貴方様が『不要』と仰ったものを、私共の手元に引き取るだけですもの。……行きましょうか、お父様。この不潔な空気の中に長居すると、せっかくのドレスが腐ってしまいますわ」


「であるな、ディード。空気の不味い王都に一秒でも居られるか。……行くぞ」


 最後の方は、お父様の素の荒々しさが隠しきれずに漏れていた。

 父は王に対して一礼もせず、真っ直ぐに出口へと歩き出した。その堂々たる背中は、どんな勇者よりも頼もしく、そして……何か王国の破滅を予感させるような、凄絶な企みを秘めているように見えた。


 私は父の後に続きながら、背後で「待て!」「捕らえろ!」と空しく叫ぶ王族たちを、振り返ることすらしなかった。

近衛騎士が捕えようとするが転移魔道具で城外へ



 王国が切り捨てたつもりでいたのは、実は自分たちを支えていた唯一の、そして最強の「柱」だった。


 さようなら、無能な王族

 

 ……さて、帰る前に、王都で人気のバフ付き保存食と『魔導飲料』を買い占めておきましょうか。これから独立国家の主として、備蓄は重要ですものね。


本作お読み頂きましてありがとうございます。


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