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55話_パレード

 無事にガーベラがパレードに参加することになったが、大事な相手に確認を取るのを忘れていた。聞いてみると参加するけど寝るとの返答があったら、シルビアにそれでもいいのか聞いたらオーケーが出たので私とセレスもパレードに参加することになった。


 特にパレードに向けた準備しは無いため冒険者ギルドに顔を出したりルアードさんを茶化しに行ったりしつつ過ごした。

 途中で期末テストがあったが順位は変わらすシルビアが一位、ガーベラが二位、そして私が三位だった。

 順位発表のときにはもちろんガーベラは私にドヤ顔してから去っていった。


 そしてパレードの日がやってきた。


 ―――


「流石に人が多いな。」

「向こうでワイワイしてるはずだったのに…。」

「断れば良かったじゃない。」

「ところで今回の題目ってなんだったかしら。」

「サクラが説明しましたよね?」

「Zzz…」


 上からライアス、私、カトレアちゃん、ガーベラ、シルビア、セレスだ。セレスは私の頭の上でぐっすり寝ている。ちなみに、王様や王妃様たちは別の魔動車に乗っている。

 うんうん、題目についてガーベラには私から説明したんだけど?


「神霊のお披露目だけど?」

「サクラさんには聞いていませんわ。一応礼は言って…。わたくしには関係なくありません?!」

「今更だな。」


 いやホント今更だな。パレードの主催者側でシルビアと一緒にいられること以外聞いてなかったのでは?


「殿下と主催者側に居られると聞いたのでてっきり婚約者候補の発表かと思ってましたわ。」

「おい待て、サクラとカトレアはともかく俺が居るのにそれはありえないだろう。」


 腐った方々が湧いてきそうな話題にだな。薄い本が厚くなる前に止めよう。私にそういった趣味はない。


「カトレアさんもわたくし同様、神霊様とは関係なくありませんわよね?」

「おい、スルーすんじゃねえ。」

「私はサクラの応援ですよ。女の子一人だけだと婚約者扱いされる可能性が高いから嫌って。」

「おい、「はっ、もしやカトレアさんも殿下を狙って…?」…。」


 あ、ライアスが諦めた。カトレアちゃんも顔に手を当てつつ上を向いている。

 今のガーベラには何を言っても無駄だろうし放置一択かな。


「レオンとジークは姿を現さないの?」

「俺たちは既に知られてるからな。わざわざ姿を現す必要は無いだろ。」

「今回の題目はお披露目なんだよ?改めて姿を現す必要はないと思うの。」


 二人して否定してきた。どれだけ嫌なんだ…。


「なんでそんなに嫌がるの?」

「数人の前でなら別にいいの。気に入った人やその友達ならいつでも姿を現すの。」

「知らないやつに体中まさぐられるのはちょっとな…。」

「言い方よ…。」


 普段の姿だと猫の形態をとるから人気が高いけど逆にモフる人が多く出てきてもみくちゃにされるのか…。トラウマにでもなってるのかな?


 ―――


「暇だね~。」


 冒険者の知り合いを見かけて手を振ったりセレシアが見えやすいように抱きかかえたりしているけど他にやることがない。


「サクラさん。この程度でだらけてはいけませんわ。王太子の婚約者候補たるもの、背筋を伸ばして民への笑顔を絶やしてはいけません。」


 姑かな?というか何度も言ってるけど婚約者候補じゃないんだけど…。でも、言うだけあってガーベラは終始笑顔を浮かべつつ見物客に向かって手を振っている。


「もうすぐ終わるので我慢してください。終わったら全員王宮でおいしい食事にしましょう。」


 最初は断ったけど押しが強くて断り切れなかった夕食会…。美味しいものを食べられるだけだと考えてしぶしぶ参加することにしたけどマナーとか覚えてないな。

 そんなことを考えつつも何事もなくパレードは進み終わりの時間が近づいてきた。

 セレスはいまだに寝ているだけだが一目神霊様を見ることができたと喜んでる人が多く今のところ大成功といっていいのではなかろうか。


 セレスの寝顔を見つつ癒されてると突如嫌な予感がした。

 セレスも起き上がり魔法を使う。


「アイスウォール」

豊穣の神(デメテル)


 氷の壁と大量の植物が突如発生し、周囲から悲鳴が上がる。


「サクラにセレス?突然どうし「ドーン!」キャッ!」


 カトレアちゃんが驚いて私に何事か確認しようとした時、壁と植物に爆発が起きる。

 その後も何度も爆発が起きるが再生する植物が爆発を阻み、爆散した植物も氷の壁で受け止めているため振動以外はこちらにこない。


「みなさま、落ち着いてください。この付近は安全です!走ったりしないで、手荒になってもいいのでパニックになってる人を落ち着かせてください!」

「認めたくはありませんがサクラさんも攻撃に対応してくれていますわ。じきに攻撃も収まるでしょう!」


 パニックになりかけた見物客に対しシルビアが対処する。そしてガーベラ…。これはツンデレかと思いきやプレッシャーかけてきてるだけだな…。


「セレス、攻撃してる人の場所は分かる?」

「ふんふん。二時の方向に二人、三時の方向に二人、七時の方向に六人いるよ。」

「よし、俺が二時の方向の敵を、レオンが三時の敵を、サクラとセレスは七時の敵を頼む。」

「おう。」

「了解。セレス、行くよ。ジーク、ここの守りは頼んだよ?」

「任せるの!」


 私たちはそれぞれの相手のもとへと向かっていった。


*****

Tips 豊穣の神(デメテル)

 セレスが神霊として持っている固有スキルの一つ。この世に存在しない植物であろうと自在に創り出すことができる。また、このスキルの所持者は日を浴び、よく眠ることでステータスを引き上げることができる。サクラの作った魔境を直して森にしたのもこのスキル。

カトレア「私パレードに参加した意味あったかしら?」

サクラ「私がおしゃべりできて楽しい!」

カトレア「な、なら良かったわ。」





次話は明日の17時投稿予定です。


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