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48話_セレシアとの契約

「水蒸気爆発?」

「そ、水に高熱の炎をぶつけると爆発するって考えてもらえばいいかな。」

「そんなことがあるのか。火に水をかけると消えると思ってた。」

「水かけて火が消えるのは酸素…火が燃えるための燃料を水が通らなくするからだよ。」

「たしか油を火にかけるとより燃えるよな?なんで水だと火が消えるのに油だと消えないんだ?」

「それは…、確か油はそれ自体が燃料になるから燃えるけど、水は燃料にならないからだったかな?」


 うろ覚えだがたぶんあってるだろう。

 泣きつかれて寝てしまったセレスを膝の上にのせたままレオンに水蒸気爆発についての説明をした。うん。さっき私達が死にかけた元凶についてだ。


「あー、変異体はこのまま放置しても消えていくんだろう?うまくいけばアービシアの強化も解除されるかもしれん。さっきあった爆発音を聞いてアービシアがその場にい続けるとも思えんし一度帰還するか?」

「そうだね。さっきの爆音が王都のほうに聞こえてたらみんなに心配かけちゃうし…。セレスと契約したら帰ろうか。」

「そういや契約もまだだったな。やたらと懐いてるけど…。」

「契約ってどうするの?」

「魔力の一部を貰うだけだ。契約って言っても神霊側が善意でやってる一方的なものだから俺らがすることはないよ。」

「なるほど。セレスに身を任せればいいんだね?」

「うん。僕に任せて!」

「セレス、おはよう。」


 セレスを起こして契約を頼む。


「サクラ。おはよう。もう契約は終わったよ?」

「え?」


 なにかこう、光るとか力が沸き上がるとかないのだろうか?魔力を流された感覚もなければ気が付かずに終わってたんだけど!?プチパニックになってるとしょんぼりした顔のセレスが見上げてくる。


「僕との契約は嫌だった?」

「そんなことないよ!ただ、契約できた実感がなかっただけ…。」

「んふふ~。ステータスを確認してみて?」

「え?契約者とかは表示されなかったはずじゃ?」

「いいからいいから。」


 せっついてくるセレスに別に手間でもないから良いか。とステータスを開く。


「ステータス」


 *****

 名前:サクラ・トレイル(桜庭龍馬)

 種族:エンシェントエルフ


 生命力:2500→6000(10000)

 魔力:200000→2500000(5000000)〈適正:天〉

 体力:A→S (S+)

 物理攻撃力:B→A (S)

 魔法攻撃力:S→S+ (S+)

 物理防御力:A (S)

 魔法防御力:A→S (S)

 器用さ:C→B (S)

 素早さ:A→S (S+)

 運の良さ:D→B (B)


 特殊スキル:ステータス、アイテムボックス、鑑定

 種族スキル:植物の友

 *****


「…なにこれ!?」

「僕と契約した恩恵だね♪」


 褒めて褒めてと頭を押し付けてくるセレスの頭を撫でつつ改めてステータスを確認していく。

 名前は良いとして、種族…。種族制限が消えたと思ったら種族変わってるし…。なんだエンシェントエルフって…。


「無事にエンシェントエルフになったねー。」

「エンシェントエルフってなに?」

「僕が最初に作ったエルフの祖みたいなものだよ。僕が直接作った存在はもういないはずだから今いるエンシェントエルフはサクラだけかな?」


 そういえば、神霊は神の子供で各種族の祖だったな…。もしや…?


「ライアスも先祖返りの一種?」

「そうだぞ。わかりやすくていいだろう?」


 SDSでは言及されていなかったけど神霊と契約する主人公たちは全員先祖返りなのだろうか?


「歴代の契約者全員が先祖返りってわけじゃないが…。よくよく思い返すと今までの契約者は全員先祖の血がかなり濃く出てるな。」


 ふむふむ。ひょんなことからSDSの豆知識を得られてラッキーだ。


 次にステータスを見て…。見て…。何度見ても魔力が桁一つ分増えてるんだけど…。


「僕の魔力の一部を使えることになるからね!最初のほうは魔法を使ってもサクラの魔力は減らないよ」


 えぇ、魔力が減らないって…。こんなに魔力があるのも無駄にしか思えないんだけど…。


「微妙に勘違いしてるな?そうだな…。サクラは今、自分の魔力タンクとセレスの魔力タンクを別々に持ってると思ってくれ。そこに表記されてるのは二つのタンクを合わせた量だ。んで、魔法を使うとセレスの魔力を優先的に消費するからサクラの魔力は減らないってことだ。ま、セレスの魔力が尽きることはないからサクラ自身の魔力はほぼ無駄だがな。」


 がーん。無駄って断言された。


「そんなことないよ?僕の魔力をどれくらい使えるかは本人の資質に左右されるからね。サクラのもともとの魔力が多いからそれだけ使えるものだと思って?」


 なるほど、魔法を使うと表記上は減っていくけど基本セレスの魔力だから私には影響がないってことだね。


 続いて他のステータス…。全部Sなんだが?S+ってなんだ?


「さすがサクラ!S+なんてすごいじゃん!」

「ステータスってSまでじゃなかったの?」

「それは一般人のことだな。神霊の契約者は鍛えるとSの壁を破ってS+になることがあるんだ。」

「僕たち神霊にダメージを与えられるのはS+を超えてからなんだよ?」


 えぇ、一般人というか冒険者ギルドで超人扱いされてるS評価でも神霊にダメージを与えられないのか…。神霊を攻撃する機会なんて来ないだろうけど。


 最後に、種族スキルが増えてる。植物の友?エルフらしいスキルだけどどんな効果があるのだろう?


「植物の友は植物がみんなお友達になってくれるよ!」

「友達に?」

「そう、例えばさっきの水蒸気爆発?に巻き込まれそうになったら壁になるように植物が生えてきたり吹き飛ばされた先で柔らかくキャッチしてくれたりするんだよ!」


 めちゃくちゃ便利そうなスキルだ。ただ、それを聞くと余計に思う。先に契約しておいて欲しかった…。


*****

Tips エンシェントエルフ

 始祖エルフの直系の存在。現在は全員亡くなっているため存在しないだが定期的に先祖返りによって現れる。種族スキルである植物の友を持ち、問答無用で自然を味方につけることができる。一人でエルフ百人分の力を有すると言われている。

サクラ「ステータスのインフレが凄い…。」

ライアス「それが宿命だろう。」

セレス「作者の値付けの仕方が悪いんだね!」

ライアス「唐突のメタ発言やめい。」





次話は明日の17時投稿予定です。


誤字脱字報告お待ちしております。

コメントや高評価を頂きますとモチベアップにつながりますので是非お願いいたします。

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