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「おや、今のを躱しますか」
全く気配の感じなかったメイドのほうを見てみると、黒髪ロングに吊り上がった目の女性がこちらを睨んでいた。
「メイドさんこそ、どうして気配がないのかなぁ?」
そう一番おかしいのは気配がないことだ。普通の人間なら誰でも少なからず気配を持っているもので、それは家の爺ちゃんだって変わらない事なのだ。それなのに、この人からは全く気配を感じ取れない...まるで生きていないようね.....
「気配?何を言っているかわかりませんが貴方がここに入ってきた以上殺させて貰います。....(まさかこんなに早く釣れるとは)」
やっぱりメイドさんは殺す気満々みたいだな.....にしても声小さ過ぎでしょ。何か小さく呟いてたっぽいけど何て言ったのか聞こえなかったし...
次の瞬間ナイフが僕の服を掠める。うへぇ、瞬きした瞬間に消えたよ....戦いずらいなぁ普通なら気配とかで察知できるもんだけど、メイドさん殺気とかも出してないからなぁー、やっぱこうゆう相手にはカウンターみたいな戦い方するしかないか。
僕の後ろから飛んできたナイフを横に飛んで回避し、ナイフが飛んできた方を見ると既に人影は無く別の場所に行った可能性が高かった。取り合えずインベントリから大鎌を取り出し大きく上に飛び上がる。変に大きな音を立てたら他の兵士も来るかもしれないから、技も使えそうにないし....いっそこのまま窓割って屋敷の中入っちゃった方が楽かもしれないけど....情ちゃんがバレルかもしれないし、戦闘技能なさそうだったからなぁ。
飛び上がった僕を逃がしてくれる分けも無く、飛び上がった頭上から大きな岩が降ってくる....って岩!?
僕は大鎌を両手に持ち替え、大きく息を吸い込む。
当然ここで花岡流なんて使おう物なら他の人にバレる可能性が高くなるので、使わない。となると方法はアレしかないか.....
―――「基礎・抜刀術改■一刀両断」
僕は岩に向かって上向きに振り上げ、岩を一刀両断し真っ二つにする。ってあ!?やば....
真っ二つになった大岩はそのまま、屋敷近くの庭に落下し凄い轟音を響かせながら地面を抉る......
僕は何も見なかったことにして轟音が鳴り響いてる内に窓を叩き割って中に侵入する。
「ふぅ、まあ何とかなった..かな?」
外をちらりと見てみると沢山の兵士が岩を囲む様に指揮をとっていた。まぁチャンスと言えばチャンスだしさっさと情ちゃんの合流して、総いえばどうして潜入するのか聞いてなかったや。
取り合えずそのまま廊下を進んでいく。廊下は以外にも綺麗で赤いカーペットが引かれており、壁にはガラスのよな容器の中に光る石のような物が入っていて、そこまで暗くは無かった。
少し歩くと気色の悪い飾りの付いた扉を見つけた。まるで女性の頭を首から切り落として扉に張り付けた様な飾りだった。中には誰もいなさそう、だったから、そのまま扉を開ける中は以外にもキレイで本棚に机少しの資料が落ちているだけだった。
??ふと下を見るが誰もいない。それなのに下から気配をこれでもかと云うほど感じるのだ。地下と言うよりか隣?いや...何処とも違う不思議な感覚だった。
僕は気になって周りを調べてみるが特にこれと言って変わった所わ無く、疑問は深まるばかりだった。
「動かないでくれるかしら?」
後ろから女性の声が聞こえたかと思ったら、首元に毒を塗ったナイフが付けられている。もしかしてさっきのメイドさん??
「わかったならこの部屋について教えて...どうしてこんな最低な部屋を作ったの?」
へ?もしかして僕がここの住人かなんかと勘違いされてる??
「まって!何か勘違いしてない?僕はここの屋敷に依頼で侵入してるだけで別にこの部屋の主ってわけじゃないよ!」
「別に嘘なんて付かなくていいわよ。あんな事が出来るのは一部のAランク以上の冒険者かあの組織の執行員だけ!怪しんで潜入してみたら本当に関わりがあるとわね...」




