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僕らは一度解散すべく町に帰ってきていた。


「そういえば、リンって宿で取ってる?」


「宿なら一応取ってるけど何で?」


「宿のベッドでログアウトすると、微量だけど経験値が入るらしいから。」


なるほどね、にしてもそんな情報誰が見つけてるんだろう、と疑問に思いつつもアオイが言うんだから本当の情報なのだろう。


「アオイ、トウルさんまた今度!」


「トウルじゃねぇトオルだ!!」


何か後ろから突っ込みが聞こえてきたが気にせずに路地裏に向かっていく。アテネさん元気かなぁ?そういえば何か忘れてる様な…気のせいか


お!僕は今アテネさんの宿屋前に来たんだけど扉が新しい物に代わってる!何かと感慨深いよなぁ


僕は扉を開き中に入ると、こまめに掃除されているのか埃が全く落ちていない。と同時にお客さんも全くいない。


「アテネさ~ん宿使いたいんですけど」


僕が大きな声で呼び掛けるとドタドタと凄い音を鳴らし上から降りてくるアテネさん。


「あ、アンタどんな生活してる訳?せめて1日に一回は寝に来なさいよ!他の宿に取られたかと思ったじゃない」


あ!そっか前回はコロシアムの中でログアウトしたから、アテネさんの宿屋に来るのも久しぶりにだったんだ。


「すいません、一回コロシアムの中で落ちちゃって」


「へ?コロシアムの中で気絶したって事?大丈夫なの?」


凄い心配そうに僕の体をペタペタ触るアテネさん。というか僕も男なんだから、こんな過度なスキンシップは止めて欲しい。僕も思春期な男の子なんだから勘違いしてしまう。


「あの?アテネさん…そろそろ」


「何か言った?あ!そうよ、どうだった私の力作アテネさん特性弁当は?」


…あ!これだ忘れてた事、流石に渡されてから2日か3日経ってるのに食べてない何て言えないなぁ。


「そ、そういえば扉直したんですね。凄い綺麗になってましたよ!」


「そうなの!伝手を当たってみて、格安で扉を直してくれるって人が…話反らそうとしてない?」


「ギクッ」


「自分でギクッて言う人初めて見たかも、で?本当はどうだったの?も、もしかして不味かったりとか?」


「い、いや~その…実はまだ食べてないんですよね」


アテネさんの顔はまるで、ハトが豆鉄砲食らった様な顔になっていた。


「そうだよね…私の作ったお弁当なんて入らなかったよね」


僕はこの顔を知っている。悲しみに暮れている時の顔、僕はそんな顔をしてもらいたくない一心で、インベントリからお弁当を取り出し中に入ってるサンドウィッチを貪り食う。


ふぅ、美味しかった。というか何だろう体に力が沸いて来ると言うか、今なら全力で動けそうな気がした。


「美味しかったです。アテネさん!」


「へ?」


今度は驚きまくってる、ってそりゃそうか急に弁当取り出して食べ始める奴とか結構ヤバイよね。


「というか僕、今まで何も食べて無かったので2日ぶりのご飯なんですよね」


「はぁ?ちゃんと食べなさいよ!ここに来たらお弁当作ってあげるから。そんなんだと何時か体壊すわよ?」


確かに食べる事は体を作る上で基本だし何も言えないな。


「善処します。」


そういえば受付で結構長話しちゃったな、これもお客さんが来ないから出来るんだけど……


「アテネさん、僕そろそろ寝たいんで部屋借りてもいいですか?」


「へ?ああ!ごめんね、つい長話しちゃった」


僕はアテネさんに100Gを支払い部屋に案内してもらう。


さて今日はこれくらいにして落ちるか!


……僕がゲームを止めヘルメットを外す。時間を確認すると既に2時になっていた。


まさかの寝て起きたら11時だった。完全に昼夜逆転し始めてるし直さないとなぁと考えながら、朝の身支度を整える。


さて、昼御飯でも作るか!僕は貰い物の素麺が大量に残っている事を思いだし、素麺を茹で簡単にお昼を済ませてからゲームを始める。


ゲームを起動するとボロい天井が見える。ああ、アテネさんの宿だった。そんな事を考えながら階段を下りるとアテネさんが掃除をしていた。


「ああ、起きたのね。それで何処か行くの?」


「はい、ちょっと自分が今何を出来るのか調べようと思いまして…」


「そう、ならこれ上げるわ」


どこから取り出したのか昨日と同じお弁当箱を渡される。


「あの、流石に今回はお金払いますからね!」


「分かったわよ300Gよ。」


僕はアテネさんに300Gを支払い、宿屋を後にする。


さて、今僕が向かっているのは森だ。森といっても昨日吹き飛ばしたから、森と言っていいのか分からないけど、森に着くなり僕は目を見開く事になった。なんと森が完全に再生してるのだ。


でも、よく考えたらゲームなんだから、いつまでも壊れっぱなしだとゲームも出来ないしね!


さて、僕が今日ここに来た目的は2つ、まず今まで通知をオフにしてた分のステータス確認、次に技の型の練習だ。今の僕では技を完全に使いこない。だから訓練の為にも、この森にやって来た。


やっぱり前のファンクディザスター戦で思い知らされたよね、あの時一人じゃ何も出来なかったんだし強くならないと!


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