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自殺プロジェクト1  作者: あずみ
3/3

友達

自殺を決意して4ヶ月が経とうとしていた。テストなどもあったがそれなりに勉強もしていた。何とか親や教師の話し合いから上手く逃れていたが、ここで事件が起こった。帰りのHRの時担任が何かお知らせのプリントを配っていた、前の人から回ってきて見てみると、そこには


『3者面談のお知らせ』


その文字を見ると俺は震えが止まらなくなった。多分これが人生最大のピンチだろう。親と担任と俺という状況を考えるだけで怖くなってきた。これだけはどうしても逃げられない。


ちょうどこの日の帰り担任から残って話が出来ないかと言われたが、用事があると断って急いでバス停へ向かった。バスに乗っている時も電車に乗っている時もずっと3者面談のことしか考えられなかった。



家につきリビングにいる母親に3者面談の手紙を無言で渡し自分の部屋へ向かう。急いでクーラーをつけそのままベッドの上へ。『3者面談どうしよう…』これしか考えられなかった。

ふとケータイを見るとメッセージアプリに通知が来てることに気づく。

幸太郎からだった。あれからもたまに幸太郎からのメッセージは来ていた。

【明日一緒に遊べない?】これには正直驚いた。幸太郎のメッセージには面倒臭くてまともに返信していなかったし、あれから1度も会っていなかったからだ。

【考えておくね】とだけ返すと、


【じゃあ決定!明日1時に○○カフェに集合!】



仕方がなく集合場所のカフェに5分前に着いたがまだ幸太郎ろ姿はない。勝手に集合させといて遅刻かよ、と思いながら待っていると、背後から『よお!慎二!』そこには金髪でアロハシャツを着た幸太郎がいた。

【お、よお】と、戸惑いながらも答えつつ、カフェの中へと入って行った。

人と遊ぶのは、何ヶ月ぶりだろうか。いや、何年ぶりだろうか。



俺はコーヒーだけを頼み、幸太郎はコーヒーパフェも頼んでいた。久しぶりな家族以外の会話で少しワクワクでしいる。

『慎二久しぶりだけど元気だった?』『高校楽しい?』『最近何してるの?』質問攻めさせられた。久しぶりの会話で緊張するはずだか、なぜだか幸太郎と一緒にいると安心感があった。

『慎二大学はどこに行くの?』と聞かれたが、『まだ決まってないんだよね...幸太郎はどうするの?!』と、上手く逃れた。

『僕はそのまま大学へ行って、お父さんのもとで、働いて後を継ごうかなって思っている。』『へえー、いいなー楽そうで。』

『全然だよー。もっと普通の人みたいに色々な経験もしたいし、将来もほとんど決定しちゃっているしねー。』

後を継ぐのは継ぐて大変なんだな。



ふと、幸太郎がケータイの画面の明かりをつけた時、俺の好きなアニメキャラクターが見えた。


『ねね、幸太郎そのアニメキャラクター好きなの?』


『え、うん!大好きだよ!』俺は嬉しかった。


『俺も大好きなんだよ!そのキャラクター!』興奮した口調で言う


その後はずっとそのアニメについて語っていた。ふと時計に目をやるといつの間にか6時をまわっていた。じゃあね、とだけ言って別れたが、まだまだ話し足りなかった。久しぶりにこんな興奮した会話が出来た。



ニヤついた顔で家へ帰り自分の部屋へ戻った。。夕食の時間になりリビングへ行くと、母親から


『慎二3者面談いつにする?』


一気に現実へ戻された。忘れていた。いつでもいいよとだけ伝え死んだ魚の目で、自分の部屋へ帰った。



幸太郎から今日はありがとうというメッセージが来ていた。まだ話したしなくて電話をしようか迷った。しかしメッセージアプリの無料電話機能で掛けるとすぐに電話を取ってくた。気づいたら3時間ほど話していた。



7月18日 自殺まで1年10ヶ月


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