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自殺プロジェクト1  作者: あずみ
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決断

高校三年生の春。二者面談で志望校を聞かれ何も言えずにいた。

『慎二そろそろ志望校ハッキリさせないとまずいぞ 、二週間後また二者面談をやるから親子さんとしっかり話してこい』と担任の山田先生に言われた。自分だって分かっている、だが将来やりたいことも目標もない。

帰るにはバスで二十分電車で十分かかる。バスに乗った瞬間感じた微妙な臭い。二者面談のせいでちょうど帰宅ラッシュの時間に重なってしまったようだ。バスの中には会社員のような人が二十人ほどいた。手すりにつかまりながら寝る人、疲れ切った表情でどこか一点を見上げてる人、本を読んでる人様々いた。俺も将来こんな感じになるのかなあ。



今日は疲れているから夕食も食べずに二階にある自分の部屋へ向かった。

ベットの上で仰向けで寝ながらケータイを見ていた。周りのみんなは志望校どこにしたんだろう、誰かに聞きたかったが自分にはそんなことを聞ける友達はいなかった。

俺は将来どうなるんだろう。将来やりたいことも希望もなかった。

ふと、机の上にあるカッターナイフに目がいってしまった。気づいたら朝になっていた。



土曜日は特にやることなくずっとゲームをしていたら、夜の3時をまわっていた。

せっかくの日曜日なのに半日を睡眠で過ごしてしまっていた。つまずきそうになりながら階段を降りリビングにあるカップラーメンを食べ、部屋のPCで大学を調べた。

『俺の学力的にはここがいいけど行きたい学部がない、この大学めっちゃ綺麗だけど遠すぎる。もうこんなの無理だ!諦めた!帰ってきたら親に聞こう』

すぐにサイトを閉じゲームの画面へ…



気づいたらいつのまにか夕食の時間になっていた、父は仕事でいつもご飯は一緒に食べれないから、母親と二人だ。とりあえず『俺どの大学行けばいいかなあ?』と言ってみた

『お母さんはあなたがやりたい所に行けばいいも思うけど、いい企業に入ってくれたらお母さんも安心ね。』お母さんはいつもこう言ってくる。

『公務員なんかどうよ?何も変なことしなければ安定したお給料も貰えるし』

はぁ、安定かあ。。。ありがとう参考にしてみるとだけ伝えておき自分の部屋へ戻った。

やっぱ親としては安定した職に就いて普通に人生を過ごして欲しいのが普通かもなあ。



普通の企業に入って家族を持って生活して死ぬ。これが普通の人生でその道から外れて成功する人ははごくわずか、みんな努力して大学入ってもあのバスのおじさん達みたいになっていくんだろうか、どうせ死ぬのにどうしてみんな頑張っていけるのだろうか。普通の人生を送るくらいなら明日死んでも来年死んでも変わらない気がするし。なんならやりたいことだけやって死んだ方が人生ましなんじゃないか。日曜日の夜は鬱になる。

そういえば明日五月二日は俺の誕生日か十八歳になるのか。あと二年もしたら二十歳になるのかー。明日も学校か…そう思いながら夢の中へ。



今週も地獄の一週間が始まる。電車に乗るとまたあの臭い、ぎゅうぎゅうだし。もうこんな生活嫌だ。



だが、俺は決心した。なんか気持ちが晴れた気がする。

あれから二週間後また、三者面談の時間が来た。だがもうあの時のように悩みは何もない。『慎二進路は決まったのか?』そう来ると思っていたよ、先生。俺は言ってやった。

『20歳で自殺します!』思っていた通り先生は戸惑っていた、もう1回言ってやった

『20歳で自殺します!』これほど自信に満ち溢れた発言はいつぶりだろうか、『え、し、慎二どうしたお前?何を言ってんだ?』

『俺はもう決めました。もう変えません!なので大学にも行きません。あと2年間楽しみます』

とだけ、言い俺は先生の返答も待たずに帰った。今日はあの臭いはずのバスの中での臭いが少しはいい匂いに感じられた。


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