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さて皆さん、男装して学生生活を送る上で危うい教科を知っているだろうか。


「おっ次体育か、早く着替えようぜ」


体育である。

普通に着替えをすると、胸の膨らみを抑えるために巻いているサラシを見られてしまいアウト、誤魔化し方はあるだろうがそれを3年間通すのは無理がある。

では別の場所で着替えるというのはどうだろう、トイレ、一応あるが誰も使わない更衣室、もちろんこちらも却下だ、理由は先程とおなじ、毎回そちらで着替えていると疑われてしまう。


では正解はなんだろうか。


「よし、着替えよ」


「ん?なんだよ恵、Tシャツ着たまま体操服着るのか?」


「なんか悪いのかよ」


蓮の質問に質問で返す。


Tシャツである、タンクトップではダメだ、見えるから

そして問題は上だけではない、下もである。


女性物の下着?論外

ボクサーパンツ?ダメ絶対、ラインが浮き出ちゃう。

答えはトランクスだ。


通気性に優れ丈の長いトランクスならばなんの問題もない。

あの日はどうするのかって?

くっくっく、この世界は女性に甘いと話したであろう?

副作用がほとんどないお薬があるのだよ。


だが問題は服だけではない。半袖短パンの体操服だと腕や太ももが出てしまう。


体の構造上どうしても女性の体は脂肪が付きやすいので見た目でおかしいと感じる者もいるだろう。


男として生きていくという上で、性転換やホルモンの投与など色々な手段があるが、俺は体と心の性に戸惑いこそすれ、不満を感じているわけではないのでしようとは思わなかった。あと親父達絶対反対するし


なので単純に体を鍛えた。

人間の最も素晴らしい部位は筋肉である。


そんなこんなでカモフラージュは完璧である。

体を長時間触れ合うような事がない限りバレることは無いだろう。



「今日は2人ペアを組んでもらう、2組と4組の合同なので、この機会に交流を深めるのもいいだろう」


おっと?

まぁ〜大丈夫か、ペアは〜蓮にしよ


「おーい、れーーーーんは朋美と組むのか」


うーむできるなら知ってるやつがいいので同じクラスのやつが好ましいが……


あっ、早川くんでいいや、あんま喋ったことないけど


「おーい早k……」


「早川〜組むぞ〜」


「うん!」


おい誰だ俺の早川くんを奪ったやつは!

……2組のやつか

クラスでぼっちだと思ってたら別のクラスに友達がいたのか


次々とペアが作られていく。


あれ?もしかして俺余る?先生となんて嫌だよ?いやいやいやクラスは偶数なんだから欠席でもいない限り……


辺りを見渡していると、とても目立っているやっと目が合う。


基本的にこの世界の男の平均身長はでかい

170ちょいの俺が割と低い方、だがそんな中でも異彩を放つ大きさ、


「俺と組もうよ」


「おっおう...確か佐久間だっけか?」


王子様かよ〜

入学式の時以来見てなかったけど改めて見るとやっぱりでかいな〜

あと逃げ出した感じになったからちょっと気まずい


「ペアは作れたか〜よしじゃあ各自ストレッチから始めてくれ〜」


それから佐久間と俺でストレッチをしていく地面に座りお互いの足をくっつけ腕を引っ張ったり、


脚長すぎて届かね〜


寝っ転がった相手を片手で引っ張って起こしたり


重いわ!


こうしてストレッチを終えると今度はキャッチボールをする。


ほかのペアは色々と話をしながら投げていたが、俺たちはと言うと無言が続いていた。


なんか喋ってくれよ!気まずいわ!


「あ〜佐久間はさ」


「……」


「さっ佐久間は結構女子からモテるらしいな」


「……」


「女子たちから王子様って呼ばれてるの知ってるか?」


「……」


「えーっと…」


頼むからなんか喋ってくれ〜


そんな感じで時間が過ぎていき、授業時間もあとわずかとなった。


「最後は信頼ってやつをやってもらう」


あ〜あれね、後ろに倒れてそれを後ろの人が支えるってやつね……


「俺、お前を支えられる自信ないんだが」


でかいもんこいつ、ガタイもいいし


「恵ちゃんが先にやって」


「おっOK……ちゃん呼びかよ……」


よくわかんね〜な〜こいつのこと


何度か経験があるので、支えてくれることを信じてそのまま倒れる。


すると佐久間はしっかりと俺の肩をキャッチしてくれた。


「うぉこわ、さんきゅっ」


何故か佐久間は俺の顔を覗き込むように、俺の体を支えていた。


「あの〜起こしてくれない?」


顔ちっか、何なんだよこいつさっきから、怖いって、ずっと無言で見つめてくるやん……照れくさいわ!

てかこの近さで見るとすっごいイケメンだなこいつ


ん?


「お前さ、俺とどっかで会ったことあるか?」


「あるよ、恵ちゃんは覚えてない?」


「どこで……」


キーンコーンカーンコーン……


「やっべ時間見てなかった、お前ら今日は解散〜」


先生が解散の合図を出すと佐久間は俺を起こし、そのまま戻って行った。

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