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転生悪役王女(♂)はハッピーエンドがお好みです  作者: 橋本衣兎


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15/16

学園生活と犯罪者退治どっちも充実してます ③

少ししたらまた被害者が出た情報が学校に広まった。

朝、廊下を歩けば上級生達がコソコソとその話をしているのが目に入った。


「また、被害者が出たって」


「最近増えたよね。怖いね」


「次は1年生達かもね」


「ヤダねぇ」


そんな会話を聞けば、1番被害者、誘拐される立場、と生徒が考えるのは、ウェルフンド皇国第六皇子であり表向きは第二皇女の俺、優衣(ゆい)ことユイリア・モナーキーである事は一目瞭然だ。


だからか、俺の背後には学園内から用意された騎士2名が居る。

1人は中等部2年の騎士科白髪ポニーテル、爽やかイケメンなアリス先輩。もう1人は初等部4年の騎士科黒髪短髪、クールイケメンなルカ先輩。因みに、ルカ先輩はアリス先輩の弟だ。


背後からのちょっと強めの圧に嫌だなぁ、って思うけどこの2人は【恋する乙女達(♂)のハッピーエンド】第2章の重要キャラ、なんだよねぇ。

だから無碍に出来ないって言うか。でも俺は、、、、ハァ、って思っちゃう訳で。

教室に向かいながら2人に謝る。


「あの、なんか、ごめんなさい。ぉ、(じゃなくて)、わたしの為に時間使わせて」


「別に大丈夫ですよ。ユイリア殿下の為ですしこれぐらい」


「はい。それに、事件が治るまでは授業の免除にもなりますし、助かりますし」


「それは兄貴だけ、でしょう」


「ぁ、バレた?」


「ふふっ、仲良いんですね」


「はい」


「まぁ、一応は」


原作通り素直で少し楽観的でだけど礼儀は正しいアリスと素直じゃなく辛辣で真面目で礼儀も正しいルカって言う対比に微笑ましいなって思う。


だが、監視状態になったらあーんまり好き勝手動けないんだよなぁ。


〈しょうがないですわよ。王族なのだから〉


〈そうそう。守られるのが当たり前だって!〉


って人様の頭上でほざく馬鹿神と馬鹿天使に一言、言っておく。


好きで王族に転生したと思うなよ、大戦犯野郎共。


俺はそう言って教室に入り挨拶をする。アリスは教室外、ルカは教室内で警備する、らしい。


〈〈それに関しては本当にごめんなさい〉〉


絶対に許さない、絶対に。


「ユイリア様、おはよう御座いますわ。そちらの方は、、、、ぁ、騎士ですわね?」


教室に入るとすぐにアイシャが駆け寄って来た。一瞬一緒に入って来たルカを警戒してたけど、制服や持っていた子供用の剣を見てすぐに察した。

ルカは真面目な顔をして、教科書を取り出している俺を見ながら、教室の後ろで佇んでいるのであった。


「うん。アイシャ、、学園長から言われてね、、被害者がまた出たからって事で」


「しょうがないですわよ。ワタクシ達もユイリア様を守りますわ!ね?イシル、レイーナ」


「はい、そうですよね!私に出来る事があったら言って下さい」


「アタシも頑張るし!もし、ユイリア様に何かあったら許せないし!」


「アイシャも2人もありがとう。心配してくれて、でも今は大丈夫だよ」


そんな会話をしているけど、俺はこの事件の事をずっと考え続けながら、話を続ける。俺が狙われる可能性は高いし、多分このままだと原作通りになる。

その場合、目の前に居る3人にも被害者になってしまう。


そうならない場合は、1人になる、って言う状況を作る。


そうする場合と言う事は、魔法で分身体を作る、のが手っ取り早いが会話をする可能性を含めると、中身を設定さるって考えると複雑、だ。

いや、出来なくはないんだけどね。


そう思っていると、アイシャから言われた発言に、良心がウグッとなった。


「ユイリア様はなるべく1人っきりにならないで下さいね。ワタクシ達との約束、ですよ」


「ぇ、、、、ぅ、うん。分かった、アイシャとイシルとレイーナと約束する」


「ほんとぉ?ユイリア様って無茶しそうなタイプだし、アタシ心配!」


「レイーナちゃんも無茶するタイプ、だと私は思うな」


「同感、ですわね」


「え゛」


「私も」


「ユイリア様まで!?酷い!」


って最後は、レイーナを揶揄う展開になっちゃうのがいつもの話だ。

授業になって、俺は先生の話を聞きながらも事件の事を考える。今の所犯人を知っているのは俺だけだし、行動に移せるのも俺だけ。


真面目な表情をしているけど、心の中ではめんどくさいと、なんで自分以外転生者が居ねーんだって考えている。


〈、、、、あれ?神様言ってなかったの?他にも転生者が居るって話〉


〈、、、、、、、、ぁ〉


「(、、、、言え)」


〈〈YES、BOSS〉〉


頭上から聞こえて来た不穏じゃなく、衝撃発言に俺は低い声で命令する。


2人は即座に返答する。素直で良いじゃないか、って思うが許すとは言ってない。何忘れてるんだ、って思い続けてやるからな。


そうして、神様とユイリアは淡々と説明してくれた。圧をかけて俺は聞いた。


〈いやぁ、優衣が転生する前とその後に、何人か?いや、十数人ぐらい転生させたんだよね。主要人物とかモブキャラ、に〉


〈転生した年齢とか性別はランダムにしてるけど、この年代ぐらいに転生、はさせてる〉


「(ほぉ、、、、続けて)」


〈私は止めたんだけど、次第に楽しくなっちゃって。転生達も記憶は、一応あるけど私みたいに他の種族に転生してる、って訳じゃないから、どっちが主導権握ってるかは分かんないんだよねぇ〉


「(、、、、何、それを最初に言わねーの???アホなの???いや、馬鹿だったな、馬鹿だもんな)」


〈〈グハッ〉〉


ちゃんと説明をしてくれた事は感謝はするがそれよりも、何にも説明してこなかった2人に鋭い視線を送ってはなった俺の言葉にダメージを負った。


だが、その姿を見ても何も思わない。それよりも、俺以外に転生者が居るって事が判明したと同時に主要人物にも転生者が居るって事が1番の難所だ。


「(誰に転生させたとか覚えている?)」


〈〈申し訳ございません〉〉


「(使えねーなぁ)」


〈〈ウグッ〉〉


もし、ヒロインに転生していたら厄介だ。

このゲーム結構プレイしてた人は多い。あの様子だと多分転生させたのは俺の年が変わらない年代の人達だと予想。


その場合、ハッピーエンドを迎えれるかってのが難しい話になる。


ハァァ、事件で悩んでいる時にこう言う問題ぶつけられるの本当に困るんだが???

少し頭痛がして来たな、って思いながら悩むが今悩んでも解決しないなって答えになって、考えるのを辞めた。


事件の事だけを考えようと、俺は一から考える事を変えた。



放課後、俺はアリスとルカに警護されながら寮に戻る。

部屋に入る際に1人で街に出ない様にと思ってか、アリスが扉を閉める時に落ち着いた声で言われた。


「では、何か街に用事があるのであれば、俺か弟に言ってくれ、じゃなくて下さいね、ユイリア殿下」


「うん。分かってるよ、警護頑張ってね、ありがとう」


「兄貴、寝ない様にな、寝たら親父に報告するからな」


「ゲッ、分かってるっての。だからパパに報告しないで、ルカ!」


「はいはい」


「(仲良いなぁ、、、、)」


扉が閉まる時に2人の会話に微笑ましいなぁ、って思いながら鍵を閉める。

そして今日は丁度事件が起きる金曜日の放課後、早速クローゼットの扉を開けて中から用意しておいた服の箱を取り出して、中からパーカーとズボンをベッドに置く。


俺の代わり、として前に使った様にウサギのぬいぐるみに慣れた手つきで魔力を纏わせて、布を肌に綿を筋肉や臓器、骨、脳、血液に変化させ、見た目をユイリアの姿に変化させる。


前回よりも魔力の使い方とか練り方とか纏い方が上手くなったおかげで素早く魔法を発動出来る様になった。

だが、此処からが難しい。


頭を掻いて頭上で見ているユイリアにアリス達に聴かれない様に小さい声で話しかける。


「、、、、〈ユイリア入ってくれない?〉」


〈!、私だって事件がどうなるか最後まで見たい!〉


〈だって、、、、お願い、優衣。神様からのお願い〉


「〈ハァ〉」


ため息をついても何も解決しないと理解はしているので、そのまま何の魂も入ってないユイリアの肉塊の心臓部に手のひらを置く。


集中するけど、ファンブックに書かれてた魔法の1つを思い出して、魔法を発動する。


肉塊全体に魔力が包まれてから、数秒後目を開けてぎこちないながらも、体を動かしてベッドから起き上がり俺を認識したユイリアの肉塊は一言。


「頑張って下さい」


「!、(成功)」


〈ユイリア、早くない?私でも出来ない〉


〈、、、、俺も自信ない〉


「(ちゃんとやれよ)」


俺がやった魔法はただ1つ。自立型魔法。簡単に言えばAIだ。ある程度の情報と知識、喋り方、認識などを設定し、人と遜色ない動きなどをさせる事が出来る。

その魔法を発動するにはその魔法を入れる体を作ったりその体の魂を消滅させなければならないのだ。


まぁ、俺の場合は肉塊が作れるから良いんだけど。

私服に着替え始めている肉塊、、、、は言い過ぎだし、とりあえずユユで良いか。

ユユはある程度俺を模して動いている。今は俺になりきれって命令信号を発信しているおかげでもある。


その様子を見て安心してから俺はベッドに置いてたパーカーとズボンを着て履き替え、靴も変えて窓を開ける。


「〈じゃあ、ユユ、バレない様にお願いね〉」


「はい、ご主人様も頑張って来て下さい」


可愛い我が子に見送られながら、窓から浮遊魔法&透明魔法を同時発動して、静かに街中に向かう。


事前にアルビーから貰った事件の資料や生徒間の噂を元に誘拐が多く行われていると書いてあった路地に上空からとりあえず向かってみる事にした。


行き当たりばったりって感じでもしかしたら会えるかもしれない、いや誘拐されるかもしれないと思いながらね。


〈自ら率先して誘拐されに行ってるよ、この子、凄い、俺ビックリ〉


〈私も。普通、誘拐されに行く子居ない、のに〉

〈いや、事件を解決する為とは言え、度胸があると言うか〉


「待つ方がめんどくさいに決まってるじゃん??こっちの方が手っ取り早い」


〈〈強い〉〉


神様とユイリアに返答なんてせず、俺は目的地の路地裏に辿り着き、適当な所で降りて透明魔法を解除する。


そこからテキトーに路地裏を歩く。

暫く歩いてるけど人っ子1人見当たらない。噂が相当流れているからか信じている生徒達は来てないのだろう。静か過ぎて逆に不気味〜、って思っていると常時発動中の感知魔法の範囲内に何かが入ったのが分かった。


背後から、だけど多分5mぐらいの距離なのに、足音も物音もせずにジリジリと近づいている?


と、言う事は、、、、。


すぐに察した俺は気付かないふりをしてそのまま路地裏を歩き続けた。

だが、感知魔法に入った事だし怪しいのは変わりないので、相手の素性を見ようと感知した魔力から情報を見たら思わず足を止めそうになった。


「、、、、(?、アレ?この魔力じゃなくて、、、、この情報は)」


〈〈???〉〉


息を呑んで歩き続けるが、色々な感情で困惑していたのが隙を見せてしまって居たのか、背後から何かが動く音に対応をすぐに取れず、息苦しさを感じる間も無く気付いたら気を失っていた。
































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