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虚実創作  作者: 世界創作学部生、めい
character expansion and non dramatic affairs
9/14

幕間①峯子とカレーについて、基本

幕間として一息、本編の小ネタを拾って行きたいと思います。

∽-00


斗秋 峯子

元大樹研究所所属研究員、現停瑚空対応家補佐官


彼女の研究生活は壮絶だった。

無給無休はザラ、情報齟齬による研究結果の隠蔽、開発権利の奪い合い、特許の拗れたトラブル等、上げればきりはなく。


疲労困憊、その言葉で片付けることすら叶わない体で、一人自宅の鍵を開ける。


やがて空腹に襲われる。

重い腰で持ち上げた胴体を手足で支え、這いずるように厨房へ。



空内では貴重品となった野菜ではあるが、研究者ともなれば多少は手に入る。

子気味良い音で野菜を切る、

軽く炒めたり、軽く煮つめたり。

分量を守って調味料と香辛料を投入。

こだわることもまた必要だが、定まったレシピを遵守するのもまた大事。


しばらく混ぜ合わせたり煮たり。

肉は手に入らなかったが、それでも十分な食べ応えだろう。


隠し味、というか気持ちを込める、というか。

やはり昨今の状況が相まって、なかなか赤黒くなってしまった。


スパイスを入れすぎたかもしれない。



レシピになぞった作り方、といっても、やはりバリエーションに富んでしまうのが、研究者としての創意工夫の精神というか、発見のためのというか。

まあその研究業のおかげでこんな色のカレーなのだが。



セワシナ・カレーとでも言おう。





「はぁ、こんな時でも、カレーは美味しいんよな。」

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