第十七話 蒼い弓編第五話:「蒼い弓の実
蒼疾「Please gibe me remark and evaluation!」ナナスフィア「まぁ、蒼疾様………急に英語なんてどうしたんですの?」蒼疾「Never give up!」ナナスフィア「困りましたわ……蒼疾様がおかしくなられてしまって………まぁ、放っておきましょう……次回、フェアリーブレイヴ第十八話蒼い弓編最終話『蒼い弓の実力』。評価、感想お願いしますわ」蒼疾「A beam of hope!」
第十七話 蒼い弓編第五話:
「蒼い弓の実」
一歩一歩あるくたびに自信から来る余裕を高貴なオーラに変えて俺に果たし状を突きつけてきたそいつはこっちへと向かってきている。すでにその手には挑発のためか俺の学園生徒たちの髪留め、生徒手帳、マジカル少女ゆっこたん限定フィギュア、大胆な下着などなどを握っていた。
「やるねぇ、天川、何かしなくていいのかい?」
「ああ、任せろ」
そういって俺は朝すった下着をちらつかせた。
「……」
そいつの目が細くなり、手に持っていたものをすべてかばんの中にしまってこちらへさらに近づいてきている。
「……」
約七メートルほどのところですっと懐から生徒手帳を見せて戻す。俺もそれを真似て自分の生徒手帳を懐へとしまった。これを盗れば勝敗が決まる。
「ちぇ、今回は生徒手帳か……下着がよかったな」
「ゴンゾウ、俺の下着がみたいのかよ、それは趣味が悪いぜ?」
「あのねぇ、僕は君が負けるなんておもってないよ」
「そうかい」
がんばってくれよとそれだけ残してゴンゾウは学生たちに流されないように壁のほうへと歩いていった。壁に背を預けるやつの姿を数人の生徒がみたのだがすぐに視線を改札口へ……彼らはこれまでとなんら変わりのない生活を送っているつもりなのだろうが、俺とあいつが立ち止まっているという点では確実に違う生活を送っている。
「……」
「…」
両者無言のまま近づいていき、静かな決闘は始まった。勝負は一瞬でつくものだ。まずはやつから先手をうってくる。右手で懐に滑り込まれそうになったのを左手で阻止し、そのまま右手を懐に入れると見せかけてフェイント。
「?」
攻めてくると思っていたためか、あいての左手はしばしの間空を切って待機していた俺の右手が静かに相手の制服内部へと滑り込む。
「!?」
そしてそのまま狙いのものを引き抜く。
「ゴンゾウ!」
「わかった!」
引っこ抜いたそれをゴンゾウのほうへと投げつける。一瞬じゃ決まらなかったな。俺は自分の命(生徒手帳)を確認してからそいつへと視線を投げかける。表情は勝者だ。きっと鏡で自分の顔を見たらいたぶるのが好きな性格を体現してくれていることだろう。
「まだ、やるかい?次はもっかい下着すってやろうか?」
「……はぁ……」
「え?なんだ?負け犬はおとなしくしとけよ?もう悪さするな」
すごい優越感。なんだか神様になれた気分だ……ま、馬鹿言っている場合でもないが。
優越感に浸っている俺の耳にぐるぐるめがねはそのめがねをとって俺を見る。ほほが朱にそまっていた。
「も、もっと……」
「もっと?」
もっと……もっとなんだろうか?
「もっと七尾をなじってぇ……七尾をいじめてぇ……お・ね・が・い」
そういってよってくる。
「うえぇぇ!?よるな!」
「んぁ!最高!もっと!もっとぉ!」
こ、こいつ変態だ。
「ゴンゾウ、こいつはやばい!逃げるぞ!」
「え?わかった」
生徒手帳を投げ返して俺らは遁走を始める。裏道に裏道、時には隠れながらにしてばらばらに逃げた。なんだ、あいつは!
「はぁ……はぁ…もうかかわらないどこ」
「あ、先輩じゃないですか」
走ってきたぐるぐるめがねに一瞬だけひるんだがどうやら奈々枝の同級生、八咲凛呼であることを確認してほっとしていた。
「なんだか顔色が悪いようですけど……」
「ああ、大丈夫」
「それより、今日はナナスケと一緒じゃないんですね?」
「家に帰ってると思うぞ」
「そうですか……ところで、ナナスケから聞いたんですけど先輩ってかなりすりの腕があるそうじゃないですか?」
「……はぁ」
できれば他言無用でお願いしたかったのだが、まぁ、どうやら奈々枝の口からすでにこの娘に情報がいったらしい。
「そうだ、それが?」
「気をつけてくださいね?」
そんなことはわかっているし、大体俺はすでに悪さをしていない。
「いいえ、警察に気をつけてくださいとは言ってはいません」
「どういうことだ?」
首をかしげる俺に彼女は口を開いた……




