第十三話 蒼い弓編第一話:「蒼
蒼疾「最近疑問なんだけどさ………」七海「なんですか?あ、思えば再びここに来ることが出来たんですね………感激です」蒼疾「この小説って面白いと思うか?」七海「それは読者の方が決めるものですよ、蒼疾さん」蒼疾「そうだよなぁ………」七海「せっかく新しいお話になったんですからがんばりましょう!」蒼疾「よし!がんばるか!次回、フェアリーブレイヴ第十四話 蒼い弓編第二話『蒼い』!お楽しみに!」七海「感想、お待ちしてます」
第十三話 蒼い弓編第一話
「蒼」
学校にやってきてすぐ、ゴンゾウが俺のほうへと歩いてきていた。
「やぁ、天川」
こいつがこんな風に苗字で呼んでくるときはたいていいいことがない。
「どうした?」
ついつい声をひそめてしまうのは悲しい癖なのだろう。まぁ、ほかの連中からはそうそう怪しまれたりはしないのだが。
「どうしたんですか、お二人ともなんだか深刻そうな顔をして」
「ああ、七海か……」
「大津地さん、ちょっと悪いけどこれを借りていくよ」
「これっていうなよ」
「ええ、良いですよけど、ちょっかいは出さないでくださいね」
「もちろん。僕は男にはまったく興味を持たないんだ……ああ、そうだ、ちなみに僕の趣味を教えておくね?僕の趣味は君や天川の知り合いの三塚菜々子先輩だね。あの丸ほっペなんて最高だし、つるぺただから。ああ、それとツンデレもいけるくちだよ。あ、これはテストに出やすいから注意してね?」
「は、はぁ……よくわかりませんが心に留めておきますね」
「頼んだよ、大津地さん」
かなり困った顔をしている七海のためにゴンゾウの襟首を引っ張る。
「行くぞ、こら」
「おっと、そうだね……じゃ、次は天川の好きなものを教えてあげるね♪」
「そ、それは興味があります!今度じゃなくて今教えてください!」
ゴンゾウの胸元をつかんでそのまま上へと上げる。七海、お前って意外と力があるのな。
「ちょ、ちょっと苦しい……」
「一歩先へ!蒼疾さんにくっつく悪い虫よりも先へ進みたいんです!この前なんて大き目のTシャツ着て蒼疾さんのお布団の中にいたんですけど普通にスルーされちゃいました!なぜですか!」
あれ?そんなことあったか?記憶を思い返してみるのだがそんなことは一度もなかったと思われる。
「あ、ああ……それはたぶんもうちょっと君が全面的に押しを強くすればいいと思うよ♪」
「ゴンゾウ、それ以上何かしゃべったらシャツとパンツが全校生徒の前にさらされると思え」
「………えっと、つまり今のが蒼疾なりのヒント。蒼疾の大き目のTシャツ一枚だけをきて下には何も着るなってサインだから」
「わかりました!」
なんだかとてもつやつやした調子になってゴンゾウの胸ぐらを放す。ゴンゾウ、今ここでてめぇの運命は決定したぞ。問答無用で地獄いきだな。
「へぇ、蒼疾様はそのようなご趣味をお持ちなのね?」
「な、ナナスフィア……絶対違うだろ、それは」
いつの間にナナスフィアが俺の机の上に尻を乗せていた。
「ナナスフィア、俺の机にケツを乗せるな」
「まぁ、お下品ですわよ、蒼疾様」
「じゃ、臀部を乗せるな」
「それなら、今夜蒼疾様の上に臀部を乗せてよろしいかしら?」
俺のあごをなでるようにする。すると、俺とナナスフィアの間に七海が入ってくる。
「ちょっと待ってください、この前引っ越してきたナナスフィアさんが蒼疾さんとお知り合いなんですか?」
「え?ああ、なんだか昔の俺と知り合いだって」
「そうですわ♪そちらさんこそどういったお知り合いで?所詮は単なる同級生。たまたま隣の席だったということでしょう?まぁ、わたくしはお隣の上に過去にお風呂に入ったこともあるいわば『同じ穴のムジナ』なのですわ♪」
そういって高らかに笑う。クラスメートたちがなんだなんだとやってくる。おいおい、そろそろ抜け出さないと時間がないのにな……
「お、お風呂……け、けど私と蒼疾さんは結婚する約束をしています!」
おおっ!という声が周りから上がってくる。俺の顔は温度が上がる。ゴンゾウは首を上下に動かして修羅場万歳なんていっていやがる。
「あ〜ら、その程度だったらわたくしだってしてますわ♪まだキスしてませんけどね」
俺たちのほうがあいつらより進んでるよな♪というおばかなカップルの声が聞こえてくるがそんな連中は屋上にいっちまえ。これは見せものじゃねぇぞ。
「へぇ、キスしてないのに婚約者だって言っているんですか?」
ここで七海が増徴。悔しそうにしてナナスフィアが顔を真っ赤にする。
「そ、それなら大津地さんはなにかしましたの?」
その質問に七海は自信満々にうなずいてクラス中はおおっ!という声が響き渡る。え?あれ?そんななんだか大人の階段上がるようなことしたっけ?ゴンゾウ、お幸せにとかいって俺の肩をたたくな。
「ええ過去に、か、か、間接キスをしたことがありますから!蒼疾さんが口をつけたストローでオレンジジュース飲んじゃいましたから。ど、どうですか!」
「「「……」」」
ここまでひっぱといてその程度か?とかつぶやくんじゃねぇよ。羞恥にほほを染める七海なんてめったに見ることねぇな。珍しい珍しい。
「や、やりますわね……そ、それならわたくしだって蒼疾さんになめられたことがありますわ!」
「「「はぁ!?」」」
クラス中が俺のほうを見てくるが俺は首を振る。おい、ゴンゾウ!そのプレイはどうかと思うなんていうんじゃねぇよ。やってないから、まだ。
「血が流れていたので応急処置でなめてくださったのです。ぞくぞくきましたわ」
「や、やりますね……」
なんだ、そうだったのかぁとかそういう声が聞こえてくる。
一体全体、ここはどこだ?高校だろ?なんだ、ここは?小学校じゃねぇだろ。内容が小学生だ。
「おい、ゴンゾウさっさとここ出るぞ」
「え?なんだかこれからもっとすごそうな気がするんだけど?」
「だから出て行くんだよ。俺の身がもたん」
「そうかい?残念だなぁ………」
そういってポケットの中に手を入れて何かのスイッチを切る。きっと、ボイスレコーダーかなにかを忍ばせていたのだろう……あとで何かしら悪用するに違いないから後で壊しておくことにしよう。
俺とゴンゾウは白熱してきた二人の間をぬって外に出たのだった。
――――――
屋上、まだ十分ほど時間はあるので何とか教室に戻る時間はあるだろう。
「で、どうしたんだよ?」
「また、偽者の蒼い弓が出てきたよ」
「……またかよ」
俺はげんなりとした調子でため息をついた。そういえば最近の新聞でスリがどうとかそういう話をよく聞いていたがまさかまたそうだったとは……
「模倣犯かよ、感心しないな」
「だろう?だからさ、また捕まえにいったらどうだい、蒼い弓さん」
「……気が進まん」
「おいおい、このままじゃ冤罪でつかまるかもよ?」
同でもよさげにゴンゾウは蒼空を眺める。俺も真似て蒼空を眺めてみることにした。
「そりゃそうだがよ、今度こそ下手したら俺らが捕まるぜ?大体、俺はもうこの手を使わないって決めてるんだ」
「それは知ってる……」
そういってゴンゾウは視線を俺に向ける。
「でもね、この前だってその手、つかったろ?」
おばあさんの顔が頭に浮かぶ。それと、奈々枝の顔。
「まぁ、確かに」
「それにだ、ほかのスリが何かしらの情報をつかんでいるかもしれないから接触してみるのも良いんじゃないか?偽蒼い弓が味を占める前にどうにかしないと」
「……そうだな」
放課後、知り合いに行くという約束をして俺たちは教室に戻ったのだが……
「わ、私はどんなことでも蒼疾さんのためならできます!蒼疾さんが望むのならここでその、こ、ここここどもの名前とか決めてもいいと思ってますから!つ、作っちゃいますから」
何をだ、何を作る気だよ七海。
「わ、わたくしだって!ここでそのごにょごにょを……初めてが教室でも……」
ごにょごにょがすごく気になる。
「……平和だねぇ、蒼疾」
「そうだな」
俺はため息をついて渦中のそれこそど真ん中の俺の机に座ったのだった。